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ここまでやってくれるの!?故郷(実家)が恋しくなる有人のコインランドリーでひと肌脱いだ

ライター:伊藤 伊藤

雨の日の洗濯、年末年始の大掃除、一人暮らしの学生やサラリーマンの味方

洗濯から乾燥まで、一気にこなしてくれるコインランドリー。

無人のコインランドリーが主流な中、有人のコインランドリーがあるというので行ってみました。


まずは洗濯してみよう!

コインランドリー。

昼夜問わずゴーゴーと回り続けるランドリー、その性能機能の進化は目覚ましいものがあります。

おかげで、ほとんどのコインランドリーが無人ですよね。

しかし、使い慣れた人はいいけど、初めて使う人は何をどうしたらいいかわからないはず。

そんな時、正しい使い方を教えてくれる人がコインランドリーにいると嬉しいと思いませんか?

そんなコインランドリーがあるということで、取材に来たのですが…誰もいない。

伊藤

あのーぉ、すみません…。

これは、もしかしてガゼネタつかまされたか?

まぁ取り敢えず使ってみよう!

伊藤

使い方がわからない…

いや待て。使うも何も、

洗濯する服がない!

というわけで…

着てる服を洗うしかない。

川口さん

ちょっと!!

なーんばしよっと!

伊藤

わ!びっくりした!

声をかけてきたのが、コインランドリーウェルカムに常駐しているスタッフの一人、川口さん。

川口さん

今なんば入れたつね。

伊藤

流石にここで脱いだ服を入れちゃダメですよね、すみません!

川口さん

そぎゃんじゃなかったい。今セータば入れたろ?ちょっと見せてごらん

パッと服を裏返し洗濯表示をチェック!

川口さん

セーターの生地がウールだったら、普通に洗濯したら縮むけんね

聞きたくても今更恥ずかしくて聞けない、洗濯方法や仕分け方法を、こうして直接教えてくれる。ありがたい。

チェックしてもらいながら、洗濯物を投入

すげー江頭2:50みたい

脱いだ服を入れたら、操作方法を教えてもらいます

洗濯物の量や、生地に見合ったコースを選択します。

間違うとシワになったり、縮んだりするので、教えてくれるのは本当にありがたい!

終わるまで待ちます。とそこへ…

申し訳なさそうに寄って来たのは、城南店で働く田辺さん

田辺さん

あのー…店内に裸の方がいると、入ってきたお客様が驚かれるので

ということで

さむぅぅぅぅぅ!

いやいや、これ

お客さん逃げるって!

我は故郷を想わざる

大変見苦しいものをお見せして、失礼いたしました。

ここからは、ちゃんと(?)した取材記事です。

洗濯や乾燥が終わった後

誰も取りに来ないで、そのままにしてあったら

次の人が使えませんよね?

ここは、「取り込んどいてください」とお願いしとけば、取り込んでくれるんです。

実家に住んでいた時は、それが当たり前でしたよね…

なんとなくですが

この姿を見ると、故郷のお母さんを思出だしませんか?

この状態で

「部活もよかばってん、勉強ばもちーっと頑張らにゃんたい」

とか

「あんたもボーッとせんで、手伝いなっせ」

とか言われると…なぜでしょう、

懐古心をくすぐられるのか、涙腺崩壊します。(40歳すぎると涙もろくなる)

有人の時間は

9時から13時まで。

その時間帯は「お母さん」が手伝ってくれるんです。

手際よく洋服を積んだ後に

「はい、あとは自分の部屋に持っていかにゃんばい」

と言われたりしたら

ああ

あああ

おがあああぢゃーーん!

と叫びたくなります。

洗うのは服だけではない…

わからないことがあれば、遠慮なく聞ける。

以下ラップ調で

困った時のランドリー♩

聞けば答えるフレンドリー♫

わかりやすいぜカインドリー🎶

その親切さに、韻の神様も降ってきますよそりゃ。

コインランドリーが、感謝のオーラで包まれているんです。

川口さん

お客さんに「ありがとう」ってお礼を言われる仕事ができるなんて幸せです。

田辺さん

お客さんと一緒にお洗濯してると、距離が縮まるのも早いし、待ち時間での話も弾みます。

おかげで、いろんなお客さんとのエピソードがあるんですよ。

伊藤の右となりは、宇土店にお勤めの久我さん

以下、本当にあった話です。

・忙しいからと洗濯物を持ってきたお客さん、「お願いします」だけのつもりがそのままお喋りが止まらず、結局乾燥が終わってしまう。これよくある。

・差し入れを頂くことも多く、農家の方がお野菜や果物をたくさん持ってくる。中でもありがたいけどちょっと困ったのが「お刺身10パック」…店内に冷蔵庫がない!

・妊婦さんのお客様と仲良くなり、「子供の名前を考えてください!」と言われ一緒に考えた。

お客さんは主婦が多いため、「お母さん」の先輩として相談を受けることも多いそうです。

そうだ、ここは

江戸時代、長屋に住んでいた主婦らが井戸に集まって、洗濯しながら談笑していた

現代の井戸端なんだ!

地元のコインランドリーというよりも、地元の方々の憩いの場になっているんですね!

つまり何が言いたいかって、ここに来ると服だけじゃなく

心も

洗濯されるんだ!

その親切にはワケがある

というフダが、店頭に下がってることがあるそうです。

どういうこと?

川口さん

働いてる人のほとんどが主婦。だから、子供の体調ひとつでシフトが左右されてしまうんだけど、

ここは急に休んでもいいんです。

家庭のことをちゃんとさせてくれる職場だから、お客さんにも親切にできるんです。

親切の裏には、働く女性を応援する職場の体制があったんですね。

親切にして欲しいならば、まずは他人に親切であらねば!ですね。

まとめ

どれだけデジタル化が進んだり

どれだけ便利な世の中になろうとも

人は人とのつながりを求め、そこに癒しや安心を感じるんだなぁと思いました。

なんとなく忘れていたな…そういう感覚。

おかげで

悪いことして怒られた末に、パンイチで外に放り出されたあの頃を思い出しました。

おしまい。

コインランドリー ウェルカム

場所

城南店:熊本市南区城南町さんさん2丁目21番1

カインズ宇土店:宇土市三捨町字野原町158番5

植木店:熊本市北区植木町121番2

若葉店:熊本市東区若葉1丁目43-8

電話番号

城南店:0964-27-9139

カインズ宇土店:0964-42-9444

植木店:096-245-7639

若葉店:096-273-6982

営業時間

城南店:5時〜25時

カインズ宇土店、植木店、若葉店:24時間営業

ホームページ

https://welcome24.jp/

城南店

ライター紹介

伊藤

伊藤

演劇の先生やったり、アニソンやメタルのDJやったり、バンドやったり、サブカル好き思春期48歳独身。健康診断で中性脂肪が赤信号だったので、たまにジョギングすることにした。やっぱり犬が好き。

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