※この記事は現状と情報をお伝えするものであり、「違反してるから検挙して!」という記事ではございません。
知ってました?熊本市中心部の自動車平均速度は、東京、大阪、名古屋を除く全国の政令指定都市でワースト1位。渋滞箇所数もワースト1位だそうですよ。皆さん既に実感してると思います。
イライラしますよね、渋滞って。
こんな車に乗って、渋滞をビューンって飛び越えたい!
って思いますよね。
「信号赤だけど無視して進みたい」
とか思っちゃいますよね。
でも、当たり前ですが
信号無視
ダメ絶対
なのですが…。
無視というか…気づきすらされていない信号があるんです。
しかも熊本中心地に。
どこかと言いますと
気づいてもらえない信号
場所は市役所交差点です。
この信号、車しか運転しない方はお気づきにならないかもしれません。
「バス・二輪専用」って書いてあります。
ということは、バスと二輪(バイク)はこの信号を守らなければいけません。
ところが、バス・二輪専用が「赤」の状態でも
このように
通過する二輪車はこの信号に気づいていません。
人間だって、気づいてもらえないと病みます。この信号機だってそうだと思う。「私の生きてる意味って…」てなる。
そもそも、二輪車は直進・左折・右折する場合でも
三車線あるうちの一番左にある第一通行帯(バス・二輪専用)を走らなければなりませんが、誰一人守ってません…。
と言ってる間に、また一台右折してきました。
かく言う私も実際バイクで、ここの信号に気づかずに第二通行帯や第三通行帯から直進・右折したことはあります。何回も。
一体全体この信号は、なんなのか?実際はどうしなければいけないのか?中央署の交通課に行って聞いてみました。
中央署へ
こんなに堂々と中央署に行けるのは初めてです、いつもショボンとして行ってますから…。
交通課に尋ねたら。
「取材は県庁横の熊本県警察本部に行ってください」
…
かしこまりました。
熊本県警察本部へ
というわけで、熊本県警察本部に参りました。
伺ったのは、交通部交通規制課。県警をディスってるとも取られかねないこの取材を、快諾していただきました。
ありがとうございました!
伊藤「市役所交差点のところに、バス・二輪専用信号があるのですが、バイクに乗ってる方々ってその存在に気付いてないと思うんです。そもそも何故あの信号がついたのでしょうか?」
県警「熊本は、水道町交差点に代表されるように、バスが第一通行帯から右折するという全国でも稀な交通事情を有します。これはなぜかというと、熊本市のバス発着数が日本一だからです」
そうなんです!!日本の中心、新宿のバスターミナルの約3倍強!
■熊本桜町バスターミナル
発着便数:約4,300便/日(路線バスを含む)
バース数:29バース(路線バスを含む)
乗降者数:約4万人/日(路線バスを含む)
主な高速バス路線:天草・人吉方面、熊本空港・阿蘇・黒川温泉・高千穂方面、福岡方面など※2019年時点
■バスタ新宿
発着便数:約1,600便/日
バース数:15バース
乗降者数:約2万8,000人/日
主な高速バス路線:福岡、中国・四国、関西、関東、北陸、甲信越、東北各地(参照:バスとりっぷ)
この日本一本数が走ってるバスを、スムーズに渋滞なく安全に通行させるために、第一通行帯から右折させるようにし、その通行帯専用の信号機を作ったのです。
もし、専用の信号機がなかったら、右折するバス・二輪車と直進する車が、ガッチャンコしてしまうからです。
また、左折しようとする車も、この専用信号がなければ直進するバス・二輪車とガッチャンコしちゃいます。
安全第一を考慮した上で、人も車も多い繁華街をスムーズに通行させるためのシステムな訳です。
とは言うものの…
バイクあるある
バイクあるある…バスの後ろに止まるのは、拷問でしかない。
・排気ガス直撃
・前が見えない(信号が見えない)
・夏はクソ暑い
・バスに挟まれた時の圧迫感
などなどありますが、事故をなくすため、安全に通行するため、そこ3分くらい耐えましょう。
気付いてなかったなんて言わないで!この場所を通行する二輪車は、第一通行帯を通行して「バス・二輪専用信号に従いましょう。
人間と同じように、気づかれなかったら、卑屈になって「もう赤から変わらんけんね!」てなるかもしれません。
皆んなが通る道路の事です、県警の方々もこの信号のことを声高らかに訴えてもらい、走る方々も守るように心がけましょう!
ちなみに
「気づかれていない信号」の50mほど手前には
「二輪は左側」って標識があるんです。
まぁ、これも気づかれてないってことですよね。
ライター紹介
伊藤
演劇の先生やったり、アニソンやメタルのDJやったり、バンドやったり、サブカル好き思春期48歳独身。健康診断で中性脂肪が赤信号だったので、たまにジョギングすることにした。やっぱり犬が好き。
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