張り紙につられて立ち寄った「モラトリアムーmoratoriumー画と雑貨と珍品の店」には懐かしか〜と言ってしまう物があふれていた
公開日: 2019.06.09
ライター:肥後ジャーナルライター河原町旧繊維問屋街を歩いていた時、こんな張り紙を見つけました。
骨つき肉を持った豚のイラストに、右下の「仕入れ等の」文字。仕入れって何の仕入れなんでしょう。なのにマリオのイラスト。隙間を除いても、暗くて何のお店か分かりません。これは中に何が隠されているのか気になる! と後日「モラトリアムーmoratoriumー画と雑貨と珍品の店」を訪ねてみたら、平成生まれでもお父さんお母さん世代でも「なつかしか〜!」と言える物であふれていました!
目次
入口から漂うサブカル感
中央区河原町旧繊維問屋街の通りの一角をずっと奥に進むと、入口に何か置かれています。
少年にとっては宝箱のようなライダーのフィギュアや、一見使えるのか分からないマッチ箱。そして、小学校のイス! サブカル感漂いまくりです。
漫画やレトロ雑貨が約1万点! 幼少期にタイムスリップできる店内
店内に入り飛び込んでくるのは、あふれんばかりの漫画の数々! 女子小学生の時に多くの方が読まれていたであろう「りぼん」、
下には、「少年サンデー」「少年マガジン」。背表紙のフォントが一緒。
一見パチモンかと思いましたが、どん兵衛のキツネの置物。1980年代はこんな顔をしていたらしいです。ここから吉岡里帆さんになるってすごいな。
使い道が全く分からない、正に珍品がお店の至る所に。
平成6年生まれが一番テンションが上がったのは、給食エプロンでした。小学1、2年生の時にこの黄色を着ていましたよ、給食の時間。
こちらが2階。主に古本がどっさり置かれています。2階に上がる階段は急なので、気をつけて登りましょう!
熊本に関連する珍しい品とは?
せっかくなので「商品の中で珍しいものはありますか?」とお聞きしたところ、「熊本関連のものが良いですよね」とすごく気遣ってくださって出てきたのが
戦前の熊本に関連するチラシと「三池炭鉱デモ」の資料!? 色焼けはしていますが、歴史好きにはたまらない一品。どこで手に入るのか…。
一番古い品物と一番新しい品物を探してみたら100年以上離れていた
お店は「さまざまな時代が共存でき、当時の生活が感じられること」をコンセプトにされているそう。ならば、一番古い品物と新しい品物を探してみよう! と店内を捜索。
一番古いのは江戸時代の本
1800年代後半の江戸期の寺子屋で使われた和本が! 持ったらボロボロになるんじゃないかと思いますが、きちんと包装してあります。湿気対策もされているのか? と思う方もいるでしょうが、店内にはエアコンもあり、この日は窓を開けて換気もされていました。
一番新しいものは…
横の黒人形のインパクトがあり過ぎますが、一番新しい商品は「モーニング娘。」のカードでしょうか。恐らく2001年頃。100年以上離れている品が同じ場所にあるって不思議。
ちなみに、ダイソンの羽の無い扇風機が最も新しそうですが、売り物ではありませんでした。
当時の生活が想像できるのが楽しめる店内
元から漫画好きだったオーナーの中村さん。イラストを描かれていたことから、アトリエ兼お店を出し、次第に古物収集に興味を持たれ、今では約1万点を販売。仕入れって商品の仕入れなんですね。
もちろん、古物商許可もちゃんと取得されています。週一度の仕入れ日も、なるべく綺麗な状態で保存されたものを仕入れるので丸1日かかるそう。仕入れルートは企業秘密!
「当時の生活が想像できるのが楽しいですよね」と、店内には実用品だった戦後の歯磨き粉やシャンプーもありました。中身が入ったものもありますが、さすがに試すのは怖い。ですが、親子で振り返りながら楽しめますよ。
ちなみに、お店のオープン当初から売られているのは、関西では「肉のダイリキ~♪」のCMでおなじみらしい食肉専門店「ダイリキ」のキャラクターダイちゃんとリキちゃんの人形。未だに買い手がいないそうで、どこか寂しそうな顔…。
平成生まれ、お父さんお母さん世代、それ以上の方でも「懐かしい」と感じられるので、親子間の話題作りにもおすすめな商品が多数揃ったお店でした! 営業日は仕入れ日によって変わるので、お店のFacebookなどを確認されてください!
「モラトリアムーmoratoriumー画と雑貨と珍品の店」
住所 | 〒860-0023 熊本県熊本市中央区河原町中央区河原町 2番地 旧繊維問屋街通路内 |
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営業時間 | 13:00〜18:00 |
定休日 | 不定休 |
ライター紹介
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