天草大王の無人販売機がセキュリティ甘すぎる!気になるので【ヤキトリマン】に色々聞いてみたら親子丼食べたくなった
公開日: 2022.02.03
ライター:ムトー昨今、いろんな自販機が誕生していますよね。時間や曜日を気にせず購入できる手軽さで人気なのですが
せっかくなら地域色満載な「無人販売機」はないものか。
そう思いウロついていたところ天草市本渡に天草大王の無人販売機を発見。購入方法もなかなか独特でしたよ。
無人販売って地域の人の信頼で成り立っているんだなあ
設置されている場所は天草市本渡にある「ヤキトリマン」の敷地内です。レトロな店構えなので行けばすぐに分かると思います。
天草大王がサクッと購入できる。これができるのって地元天草ならではじゃないでしょうか。
その名も「ヤキトリマンZくん1号機」。ここの無人販売機は12時~20時までの時間限定。
ぱっと見、自販機のようなので脳内が混乱しますが、何度も言います。これは無人販売機。
なのでおつりが出ません。販売時間が決まっているのはスタッフが店内にいる時間が販売時間なんです。購入したあとは、あとぜきも忘れずに。
お札で購入する場合には3つ折でお金を投入しましょう。繰り返しになりますがお釣りは出ませんので1000円入れたら2個購入するしか方法はありません。
私は偶然にも500円玉硬貨が財布に入っていたので慌てることなく投入できました。日頃の行いがこんなところで出るなんて。
ところが待てど暮らせど、何かが解除されるような音も聞こえません。
まさかと思い扉を開けてみると
開いた。
開いた。
買えた。
え、無防備すぎん?
唯一のセキュリティ、扉のマグネットのみて。
いやいやでも、野菜の無人販売だってそうですよね。地域の方の信頼で成り立っているのが無人販売機。なので、個人的には無人販売機がある地域は信頼度が高いのです。
卵の自販機の方が厳重警戒
周囲を見回すと、隣には卵の自販機がありました。同じくお釣りは出ない仕様。
気になるお値段は1パック500円。
さきほどの天草大王と卵が同じ金額だなんて。それだけ意味のある卵なんでしょう。まさかの天草大王の卵なのかもしれません。
貼り紙をくまなく見ましたがどこにも「天草大王の卵です」とは書いておらず。
双子ちゃんが入っているかもしれないんですって。もうここまできたら購入するしかありません。
それでは購入方法通りやってみましょう。
まずは指定通りお金を投入します。するとこのように赤いランプが付きます。この時点ですでに卵のほうが厳重セキュリティです。
なぜなら「まさか」と思い、赤いボタンが付いている状態で扉を開けようとしたのですが、まったく開かずでした。だとしたらこの「点灯中は再度扉が開きます」は一体何の事なんだろう。
商品が決まり購入ボタンを押すと赤いボタンは消え、鈍い金属音とともにロックが解除されますので
あとは商品を取り出せば完了です。
なぜ卵の方がこんなにも厳重警戒なのか。
気になるので聞いてみよう。
色々と気になるので直接お話を伺いたかったのですが残念ながらこの日は店休日。別日に電話にて取材を行いました。
「無人販売機を設置された経緯を教えていただけますか?」
「ちょうど1年前でしたかね。コロナ禍で客足も減る中だったんで、いっちょやってみようかなって作ったんです」
聞くとヤキトリマンは天草大王の専門店。飼育もおこなっているのですが卸先の多くは飲食店業者であることから「もっと一般消費者にこの美味しさを伝えたいな」と思ったことがきっかけだったんだそう。
「確かに一般消費者向けで天草大王ってなかなか見ないです」
「そうでしょ、だけんサービス価格というか地元価格というか。ワンコインでどうにかできないかなって思ってですね」
「なるほど…非常に聞きにくいのですが、なんであんなにセキュリティが甘いんでしょうか。泥棒とか…」
「泥棒にあったことはないですね。防犯カメラはつけてますが、それも盗難防止とかじゃなくて店内におらすお客さんに何かあったら困るから、そのためですね」
それも本渡の治安がいいという証拠です。
卵も販売しているのは、ゆくゆくは親子丼が美味しいお店を展開させるという想いがあっての事。
「まずは地元の方が食べて美味しいって思ってくれるような親子丼を提供したいですね」と語っておられました。出店先は同じ本渡。これはオープンが楽しみです。
本渡に来たなら寄ってって!
天草大王も卵もいただきましたが、こんなに気軽に美味しいものを食べられるなんて幸せでしかありません。親子丼の話を聞く前に食べてしまいましたが、確かにあの天草大王の手羽を少しほぐして、あの卵で親子丼にしたら最高やんと、しなかったことを悔やむレベルでした。
ぜひ本渡に行くときはヤキトリマンの天草大王と卵をセット購入されてみてはいかがでしょうか。
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