タバコのような【ちゃばこ】。詳しい話を聞きに行ったら2年後の楽しい予定ができた。
公開日: 2021.11.17
ライター:ムトーこんにちは。宮原サービスエリアからこんにちは。
突然ですがこれなんでしょ。
…っていうクイズ出したかったんですが、撮影ミスりまくってもう答えが出てました。
そうです。答えは
熊本茶!
パッと見、タバコのようですが
よく見ると熊本を代表するデザインのお茶です。
押しボタンついてますが、これ自販機ではなく手前の商品から自分の手で商品を取り出すシステム。押しても何も出てきません。箱がベコベコするだけです。
なんだかお土産としても面白く、これは非常に画期的だと思ったのと同時に
誰が作ってて、なんのためにこれが置いてあるのかが気になったので調べてみました。
熊本での仕掛人はお茶乃のぐち
宮原サービスエリアに設置されていた「ちゃばこ」は、御船町にあるお茶乃のぐちさんがされているとの情報を聞きつけ、早速やってきました。
吉無田高原緑の駅!ここはお茶乃のぐちさんの直売所で、場所は、吉無田高原内…と言っても過言ではない場所。ほんと山の中。
七福神がある場所のほんと近くです。
七福神の記事はこちらから↓
お茶乃のぐち 野口大樹さん
「宮原サービスエリアで見つけましたよ。ちゃばこ」
「ありがとうございます!あれは「世の中を茶化そう」をコンセプトに、熊本だけではなく全国の茶産地それぞれのお茶農家が、県内の茶葉を使って販売しているプロジェクトなんです。それで、熊本はうちが。ってことで」
「なぜ今回このようなお話がきたんですか?」
「熊本よりも先行して鹿児島が販売してたんですよ。横のつながりで鹿児島の業者から「今度熊本でもするらしい」って聞いて、もう即答っすよね。自分します!」って」
よく見るとパッケージも熊本由来のものばかり。
これは全部コンプリートしたくなります。
気になるけど、うち急須ないよーって方でもご安心ください。
箱の中身はこのような個包装になっていて
開けるとパウダー状になっています。この状態であとはお湯を注げばあっという間にキレイな熊本茶が出現します。
味は回転寿司によくある粉末茶をイメージしてたのですが、全然違う!
ほんと濃いんですよ。よくある「日本茶風味」とかじゃなく、本当に茶葉から淹れたお茶の味。こんな簡単にお茶飲めるのって日本の技術すごい。
「普段は捨てる茎などもパウダー状にすることで摂取できますからね」
確かに!
販売されている種類は
玉緑茶
煎茶
釜炒り茶
の3種類。
飲んでみてわかったんですがまったく味が別物!好みに応じて味を選べるのも魅力です。
天空の茶畑
元々標高が高いのに、更に高い土地にある茶畑にお邪魔してみました。
景色がすこぶるいい!!ここでクルクル回転してたら九州中の景色が見えそうなんですよ。これは絶景。
正直、御船町=お茶というイメージがなかったのですが、ここ吉無田高原周辺の茶畑は南側に面しているので、寒暖差が大きく美味しいお茶が元気に育つんだとか。
お茶は今から冬眠状態に入ります。また暖かくなって新緑の季節になったら新茶の出番です。
「そういや熊本って玉露ないって聞いたことあります。作れないんですか?それともあえて作らない…?」
「玉露でしょ..実は今作ってます!!!」
玉露は通常と作り方が大きく異なり、とても手間暇も資金面もかかってしまうんです。そこで野口さんは5年前にクラウドファンディングでお金を集め、熊本で初めて玉露の栽培を始めました。
「え。見たい」
「まだですねー。今まだこんな大きさですもん。あと2年はかかります」
※大きさの比較で持ってもらっただけで、玉露の苗じゃありません。
2年後がめちゃくちゃ楽しみです。もう絶対に取材に行きます。熊本の初玉露!
熊本土産としても活用できそう
日本茶の生産だけでなく製造、販売、茶器や雑貨のほかに
なんなら地元でとれたキウイまで販売しちゃっている緑の駅。ゴールドキウイでしかも国産なのにこの値段はすごい。
ちょっとした道の駅みたいで、ふらりと立ち寄っても面白いスポットでした。
ちゃばこの3種類も全く異なる味だったのですが、茶葉から淹れたお茶ももう全然違う!
正直、日本茶がこんなに味が異なるもんだと知りませんでした。
これからますます寒さが厳しくなる季節。
お気に入りの熊本茶を、緑の駅で見つけてみてはいかがでしょうか。
吉無田高原緑の駅(お茶乃のぐち直売所)
住所 | 熊本県上益城郡御船町田代 字吉無田8405-10 |
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営業時間 | 10時~17時 |
定休日 | 火曜、水曜、木曜 |
電話番号 | 096-284-2733 |
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