JR九州三角線を走るディーゼル列車「キハ31形気動車」が16日の三角駅からの始発をもって引退!
JR三角線を走る「キハ31型気動車」が3月15日の三角駅から熊本駅までの始発の運行をもって引退するそうです。「キハ31形気動車」と聞いてピンとくる人は少ないかもしれませんが、「JR三角線をよく走っている銀色のボディーに水色の帯があるワンマン列車」と聞くと、通勤通学でJRを利用している方なら、なんとなくイメージできるかもしれません。旧熊本駅では、0番乗り場で見かけることが多かった車両ですが、その雄姿も見納めとなります。
平成の30年を駆け抜けた最後の旧国鉄車両!
JR三角線でよく目にするこの列車が「キハ31形気動車」。どちらかといえば、毎回構内でアナウンスされていた「三角行きワンマン列車」という呼び方の方が記憶に残っています。
JR九州熊本支社 に聞いたところ、この「キハ31形気動車」は国鉄が民営化しJRとなる直前の昭和61年に初製造されたものなのだとか。
そんな財政難の旧国鉄末期に作られたことから、この列車のドアはなんとバス用の折戸式のドアだったり、車内の機器類にもバスの部品が多く使われていたりと、コストを極力抑えた車両なのだそう。
通常運行の始発が最後の運行 ひっそりと引退予定
三角線を利用して通勤・通学していた方には、ほぼ毎日「キハ31形気動車」に乗っていたという方も少なくないのではないでしょうか。
これまで多くの人々の暮らしを支えてきた「キハ31形気動車」ですが、ラストランとなる16日(土)の三角駅からの始発列車は、特にイベントなどがあるわけでなく、ひっそりとした最後の運行となります。
それではあまりに寂しい…ということで、三角線の網田駅(宇土市)では、構内に「キハ31形気動車」の労をねぎらう張り紙が。これは駅舎を管理している「NPO法人網田倶楽部」のスタッフらによるものです。
現場のスタッフの方によると、「当駅にはよく鉄道ファンの方々が訪れます。そんな方々が『キハ31形気動車』引退を聞き、残念がられていました。そこで地域活動に取り組むNPOとしても何かお知らせしたい!と思い、張り紙を作りました」とのこと。
網田駅ではスタッフのお見送り活動も!
また、「キハ31形気動車」が網田駅を通った際、出発時にスタッフが集まって車両に手を振って見送っているそう。
鉄道ファンに限らず、よく見知った車両「キハ31形気動車」。ぜひ最後の雄姿を見ておきたいですね。
写真等を撮影される場合は、安全面に注意して他の乗客の方の迷惑にならないように!
■網田駅■
住所:宇土市下網田町2097-2
問い合わせ電話:096-324-4303(JR九州熊本支社 総務企画課)
地図
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