【恐怖!!】国道3号線に置かれた顔の特大オブジェ
全国どこにでもある
なんでそこにそんなものが!?
みたいなものが熊本にもあります。
国道3号線を熊本市内から八代方面に南下していると、宇城市小川町あたりに結構な大きさの「顔のオブジェ」があるのをご存知でしょうか?
写真右下側に、頬杖をついてるような格好をしたオブジェが確認できます。車と比べても、その大きさが測れるとお思います。
アート作品であることは間違い無いのですが…はっきり言います。
怖ぇっす。
近くで見たら
この迫力…。
展示(?)している会社「福岡金網工業株式会社熊本工場」に突撃しました。
制作期間2ヶ月の大作
なんのために、誰が、どんな意図で作ってここに置いたのか、非常に気になるところです。
オブジェが置いてあるのは、
という会社です。
工場の駐車場に、結構な存在感を放ち鎮座しております。
早速、門を叩きました。お仕事中にも関わらず親切丁寧に、このオブジェについて教えてくれた方が
福岡金網工業株式会社の工場長代理:西さん。ほんとありがとうございます!
「いえいえ、たまにいらっしゃいますよ。アレなんですか?って聞いてくる方」
「ですよね!ズバリこれは何なのでしょうか?なぜここに置いてあるのでしょうか?」
「これは、アート作家:菱山裕子先生の指導を受け、弊社の長崎県大村工場の社員が作った作品です。菱山先生は金属や針金などを使ったアート作品を作る方なんです。10名ほどで約2ヶ月間かかったと聞いています。残念ながら大村工場がなくなったので、熊本工場に移設しました」
「我々の仕事は、コンクリート用補強金網を作ることです。道路の礎補強、側溝のコンクリートを補強するための金網などです。私たちの仕事は皆さんの目に見えない場所に隠れています。そして、我々の仕事がなければ、道路やビルもできません。そんな私たちの仕事を目に見える形にしようということで作られたものです」
↑道路側溝用金網
「まさに、縁の下の力持ちなお仕事!そのようなお仕事があるんだってことに初めて気づきました、急に西さん達に感謝の念が込み上げてきました」
「ありがとうございます!オブジェの素材は、オールステンレスです。錆びません」
近くで見ると、金網の集合体であることがわかります。
これは髪の毛の部分。最初は藁かと思いましたもん。
私たちが歩くアスファルト道路の下には、西さん達の頑張りが!まだまだ知らないお仕事があるんだなぁ…。
タイトル「なごみーHarmonyー」の意味
このオブジェの土台には
ちょっとわかりにくいですが、九州の地形と
韓国の地形が模されています。
両国に「なごみ」と「調和」を持って交流してほしいという願いが作品に込められています。
最初は、怖いと思っていましたが、その意味と制作意図・過程を聞くと見え方が変わってきます。
この地に住む皆さんを、優しく見守ってるようにも見えてきました。
「とても怖いと多くの方に言われて辞めました(笑)怖さのおかげで、何度かテレビにも取り上げてもらいました」
西さん達のお仕事を知るためにも、またアート作品に気軽に触れる機会としても、これは残しておいてほしいと思いました。
だから皆さん、怖がらないで!!
福岡金網工業株式会社 熊本工場
場所 | 〒869-0606 熊本県宇城市小川町河江1054−1 |
---|---|
電話番号 | 0964-43-0358 |
ライター紹介
伊藤
演劇の先生やったり、アニソンやメタルのDJやったり、バンドやったり、サブカル好き思春期48歳独身。健康診断で中性脂肪が赤信号だったので、たまにジョギングすることにした。やっぱり犬が好き。
記事シェア