射止めるのは私の心だけにして~阿蘇市跡ケ瀬 神話の石 的石~
公開日: 2022.10.12
ライター:ひらの何だこれ?熊本、スポットを見つけました。阿蘇の「的石」という所です。
神話の石という気になる文字を発見
なんだろう、これ、と思い車を停めました。
駐車場はありませんが、二台ほど置けるスペースがあります。
県道149号線の大きな道のカーブの所に突如現れます。
びゃーっと行っていると見逃します。こんな感じです。
心臓破りの階段
心臓破りの階段、、と思いましたが登ってみるとそうでもなく歩きやすいです。
ここには神話があります。
阿蘇の開拓神健磐龍命(たけいわたつのみこと)が、北外輪山のふもとにあるここの上にある岩を的にして矢を射っていたという事です。
登っている途中で、まるで売ってあるような美しい栗がころり。
上から見た景色です。階段はここで終わりです。岩はあるけど見にくいな、という事で、今度は坂を上っていきます。(階段なし)
この先にあるのが、的石です。
ちょっと残酷な神話
神話にはまだ続きがありました。
健磐龍命(たけいわたつのみこと)は家来の鬼八法師(きはち)を連れて的石に向かって弓の練習をしていました。鬼八は放たれた矢を取りに行く役目。取りに行くと言っても
この距離。今で言ったらパワハラ案件。鬼八は99本までは頑張って弓を取りに行っていました。
これが的石。突如現れる大きな岩。
わあ。私と比較すると
こんな感じ。上のほうが木に覆われていますが、かなりの大きさです。
ここに鬼八は99回矢を取りに来ていました。けれど、走って走って疲れ果てて、ついに100本目に矢を足の指に挟んで投げ返しました。
それに怒った健磐龍命(たけいわたつのみこと)は鬼八の首を切り落としてしまったとの事。ひどい。
(台風の影響か縄が落ちていました。)
(ここが事件現場でしょうか。何て書いてあるのかほとんど見えませんでした。)
首切り事件以後、鬼八の因縁からか、霧の害が相次ぐ事になった、と言われております。
そして矢が当たった時にこの岩がくるりと周り北側に穴があるとの事ですが、それは確認できませんでした。
ちょっと残酷な神話にびっくりしつつ、この場所は地域の方々に大切にされ、とてもきれいに整備されております。鬼八さんお疲れ様でした。どうか、霧の害が起きませんように、とお賽銭箱がありましたので、手を合わせてきました。
こちらの道を通った時に寄られてみてはいかがでしょうか?こちらはかなりの穴場ですが、熊本にも沢山色んなお話があるなぁと思いました。
鬼八さんに纏わる神社もあるそうなので、また次回。
的石
住所 | 阿蘇市跡ケ瀬 |
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