“素材”引き立つコスパ最高懐石ランチを堪能するなら人吉市「りんどう」が最強説
懐石料理。そう聞くと、敷居が高く普段使いではないものと思う方が多いといます。
しかし、人吉市、球磨川のほとりに、そんな概念を覆し、ランチ価格で絶品料理を堪能できるお食事処がありました。コロナと氾濫被害に負けず、雄健と営業を続ける名店をレポートします。
奥ゆかしいにもほどがある店内
人吉市九日町の交差点の側、大橋を渡りきると、橋のたもとに店はあります。まるで旅館…、いや、酒蔵のような店構え!
お店は 2 階です。
靴を脱ぎ、中に入ると…、
こんなに素敵な空間が広がっていました。
え、朝ドラの撮影セット?
ちなみにカウンター席はこんな感じ。
奥の棚には…、
カメラの、
フレームには、
入りきれないほどの、
球磨焼酎たち!
酒飲みたちが大喜びな必至な、圧巻の品揃え。
今回はランチの取材ですが、夜は完全予約制で豊富な創作料理とお酒をたらふく楽しめます。
なんと、除菌用消毒液まで焼酎という徹底っぷり!
これは深野酒造さん製作のもので、噴射した瞬間、焼酎のいい香りが漂いました。
窓側の席で球磨川と人吉城跡の城壁を見つめながら料理を待ちます。
食材の良さ活きる料理たち
出てきた品を見て驚き。
日替わりランチとは名ばかりの、まるで懐石料理!これでなんと、お値段 750 円なんです…。
この日は塩と干し椎茸のむすび、ローストチキンのワサビバターソース、ポテトサラダ、カボチャのごまみそ和え、人参しりしり、なすの煮びたし、レタスのお吸い物。
まあ、口に入れる前から分かっていた事ですが、味もとんでもなく美味しいです!
食材は徹底的に人吉・球磨ブランドにこだわっているそうで、それぞれ“個”の優秀さが引き立っています。
そして、それを計算に入れているかのような繊細な味付け。
ある演出家が、「面白い芝居をやらせる前に、それをやる人が面白いかどうかが大切」という事を言っていましたが、まさしくそれです。
いつもは早食いな筆者も今回は思わず、風味や食感をじっくり噛みしめるように食べてしまいました。
基本的にはその日に入った食材でメニューが決まるため、いつでも新鮮な料理を楽しめます。
食事をしていると、隣から店主の「明日は鮎が入るから鮎のリゾット作ろうかな?」なんて会話が聞こえてきました。(食べたい!)
料理に対するバイタリティーとクリエイティブさに感服です…。
食後には手煎りほうじ茶をいただきました。香ばしく、超本格的な味でびっくり!
一瞬で心が和らぎました。
人吉・球磨のために居続ける店
食事を終え、店主の嶽本さんご夫婦に話を聞くと、「常日頃からこの土地に住んでいる人たちは、地元産の食材の美味しさ、ありがたさに盲目になっている」といった事を仰いました。
確かに。
りんどうの料理からは郷土に対する感謝と還元の念がひしひしと感じられます。
「お米は美味しい!野菜は美味しい!お肉は美味しい!」
文字にすればあまりにも馬鹿っぽく感じてしまいますが、命を頂く側の私達もそんな当たり前の事に感謝し、大切に思う気持ちを忘れてはいけません。
現在、お店はケータリングやテイクアウトでの販売が主流になりつつあるらしいのですが、素敵な店内で人吉の綺麗な風景を眺めながらの食事は、格別で得難い経験となりました。
是非、遠方からお越しの方も人吉に足を運ばれた際は、お店に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
りんどう
住所 | 人吉市新町 20-1 |
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営業時間 | ランチ 12:00~14:00 |
定休日 | 不定休 |
電話番号 | 090-7984-2894 |
ライター紹介
肥後ジャーナルライター
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