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限りなく透明に近いブルー。と、絶対に言いたくなる場所 ~明神池名水公園、群塚神社~

ライター:ひらの ひらの
キーワード:

阿蘇白川水源のすぐ近くに「明神池名水公園」という場所を見つけました。熊本市中心部より車でおよそ一時間。場所は南阿蘇村吉田。白川水源と違って商業的なものはありませんが、静かに過ごしたい日にお勧めです。


こんこんと静かに

南阿蘇村の「明神池名水公園」。まだ紫陽花の咲く前に行って参りました。とても静かで、日陰も多い公園です。

大きな木に囲まれて、まさにパワースポットのような場所。

とても静かな場所に、こんこんと沸き上がる水。

何の音もしませんが、とにかく透明でいたるところから、美しい水が湧いています。ドドーンと迫力のある滝とは違う、静かなパワーを感じ、その水流を眺めているだけで、自分の中が元気になってくるような気さえします。

ああ、この美しさを、

わたしのカメラで伝えきれないのがもどかしい。どこもかしこもそんな風景。天国のようです。

足元を流れゆく水は地球の血液。どうか皆様大切に。

お水を汲むお道具も、あります。毎分およそ2トンの湧水量です。

透明度に感動

とにかく透明度がすごいのです。よくテレビで見る地中海のブルーを通り越してなエメラルドグリーンな海。

あれに近いくらい。

ほら、まるで、水なんて存在しないような世界。

私たち人間は水の中では呼吸が出来ないのに、どうして澄んだ水を見ていると呼吸がしやすくなるのでしょう。

大きな魚がちらり。私たちの住処よ、と言っているよう。夏は水草が生い茂っていますが、冬の美しさはまた格別らしいです。必ず訪れて確認したいところ。

かなしい男女の物語

こちらの公園には河童の伝説もありました。

むかしむかし、仲のいい男女のカッパが住んでいました。男のカッパはとてもいたずらでした。とうとう神さまにしかられ、池をおいだされました。

さよなら

きっとかえってきてね

女のかっぱはずっとずっとまちました。

いつしか女カッパはいなくなり、カッパ石だけが残りました。(看板の絵より)

平成9年にこの伝説に基づき彼の帰りを待ち続け、悲しみの中でも希望をもつ女河童が河童石の上に建立されたそう。

きらきらとした水面に座る女河童の姿は、最初は河童に見えず、一瞬ドキっとしてしまいました。

いつしか女カッパはいなくなり、とは、男のカッパも女のカッパも、一体どこに行ってしまったのでしょう。膝を抱えて空を見つめる女カッパの姿に切なさを感じます。

「仲のいい」って、友達だったのかなぁ、恋人だったのかなぁ。どちらにせよ、待つことって、とてもとてもつらく長い時間です。せつない。電話もなければ、LINEなんてないのですから!

私には待ち続ける力はないなぁなんて思いながら、まだ涼しさの残る風に吹かれます。透明の水の中の世界といい、河童のお話といい、この公園は完全にあっち側(人間じゃない方)です

群塚神社(むれづかじんじゃ)

明神池を眺めるようにある群塚神社にも立ち寄る事をお勧めします。

少し階段を登ります。

立派な鳥居と、豊かな木々。特に木々の大きさに圧倒されます。さすが阿蘇。綺麗、大きい、のレベルが違います。

お参りをして、ありがたいお水に感謝します。こちらのお水は安産のお水としても有名だそう。

そして驚くべきはご神木様。ものすごいパワーとものすごい大きさ。これまた写真では伝わらない事をお伝えしておきます!

触れさせていただきます。少しあたたかく、生きているのが優しく伝わってきます。上を見上げるとどこまでも伸びているようでその大きさに少しぞっとするような、時の流れを感じます。

御利益としては安産、子授かり、子宝が有名だそうです。水はこんこんと湧きだし、木はどこまでも高く伸び、魚たちはきらきらと光りながら沢山泳いでいるここは、静かですが生命に溢れています。

勉強や仕事悩み事で煮詰まった時、ゆっくりお散歩してみませんか?この静かさと力強さの中で、何かが変わるかもしれません。

※来た時よりも美しく、をモットーによろしくお願い致します。

明神池名水公園

住所

熊本県南阿蘇村大字吉田

駐車場

あり

ライター紹介

ひらの

ひらの

本が好き、映画が好き、作る事が好き、でライターに辿り着きました。 熊本県以外に住んだことがない、肥後純血種。 気分転換で水源や史跡を見に行くのが大好きです。

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