すっかりと秋ですね!
秋というよりも夏から一瞬で冬になりましたが、まあそれも熊本あるあるです!季節は夏と冬しかないっていう!
熊本で生きていくには、無理やりでも「今が秋だ」と思い込む力を身に着けるしかありません。
さて秋といえば、何を連想されるでしょうか。食欲の秋、芸術の秋、色々ありますね。
そんな中、秋がきたとたんにスポーツがしたい病にかかっている人が1人いるのです。その名も「りよう」。
「跳び箱飛びたい!!」ってカリーノ菊陽ではモンスターボックスを軽々超えたり
ママチャリでゆうかファミリーロードを爆走したりと、スポーツ欲がまた沸々と湧く時期がきたのです。
しかし何のスポーツをやっても、そこそこの成績を残すりよう。
そこで我々考えました。
初心者がやってもまあそんなにうまくはいかないスポーツ、そう…ゴルフならいいんじゃないか。
とはいえ、ゴルフって経験を積まないと迷惑をかけてしまう恐れがあるためコースなんて回れません。
そこで
大変に歴史のある名門「熊本中央カントリークラブ」にダメ元でご相談したところ、支配人と一緒にコースを回ることを条件になんとOKをいただきました。
よし!!支配人と一緒にまわってボコボコにされればいい、そう思いスタートしたのですが…
まあ予想外の大物ゲストも乱入し
普段ゴルフやらいっちょんせん!ルールも知らん!って人でも楽しめる内容となりました!ぜひご覧ください。
まさかの大物ゲスト登場
左 「お外で遊ぶのが気持ちいい季節」と言っただけだけなのにゴルフ場に連行された、りよう。右 兄の代わりに緊急招集された、伊藤の実妹あゆみさん。
「ガチ妹です」
本来ならば伊藤が参戦する予定だったのですが、今回はりようをギャフンと言わせなくてはいけません。伊藤だとジャパニーズサラリーマン気質が出て、手を抜く恐れがある。
そこで妹ならば、普段もよくゴルフしてるし、りようとはなんの因果関係もないので適任だ!と招集したのです。
「さしより普通にゴルフすればいい?」
「そうですね、2人だとなんか生ぬるいことになりそうなので、支配人にも入ってもらおうと思います」
「やば!!足引っ張らんようにせんと…緊張する…」
「支配人も2人の準備が整った段階で合流する予定…え~~~!!!なにしてんるんすか」
フラリとやってきたこの方
TKUで毎週日曜8時30分から放送されているアニメ「オーイ!とんぼ」の原作者かわさき健先生。菊陽町在住で、よく菊陽の居酒屋で飲んでます。
「何やってるんすか」
「そろそろ肥後ジャーナルでもゴルフデビューばしようかなって」
「え、じゃ俺も入ろうかな」
実はかわさき先生、父親である川崎のぼる先生の影響でゴルフを嗜むうちに、本気でプロになろうと志したまでの腕前。
「いや~さすがにかわさき先生まで入るとコテンパンが過ぎるので、良ければどうでしょう。先生は今日は解説ってところで」
「え~~~~~いいよ」
という訳で、かわさき先生も緊急参戦!
秋のスポーツ王は俺だ!!を開催したいと思います。
本日のコース
今回の舞台は、昭和38年クラブ開場という老舗のゴルフ場、熊本中央カントリークラブ。
ハーフ(9ホール)を回っていくのですが、なんさま広い!
ので
カートで移動をしていきます。
カートにはこのようなナビが搭載。前のグループもGPSでどこにいるのかが分かるようになっているので、追い越してしまうことがないように把握ができます。
さて中瀬支配人も合流したところで
1番ホールから開始。
「なんで初心者はコースは難しいと言われてるんですか?」
「う~ん。難しいってことはないんですけど、ゴルフってコースごとに「ここは〇打でやってね!」という指標があるので、あまりにその回数をオーバーしちゃうと時間がかかって後ろの人がずっと待たなきゃならないんですよ。いわば自分が渋滞の原因作ってるみたいなメンタルになるんで」
「それは嫌ですね。ちなみにプレー中のマナーってあるんですか?」
「色々あるんだけど、しいて言うならばティーショットを打つ時には静かにせなんです」
「えっ」
めっちゃしゃべってました。ごめん支配人。
「いいんですよ~ゴルフっていっぱいルールがあるっていうイメージですけど、要は同じコースを回るメンバーが許してくれるかどうかだけの話なので。今回は気楽~に行きましょう」
ガキイイイイイイイン!!!!!
「りようは、不思議な打ち方なのになぜあんなに飛距離が出るんですか」
「オーイ!とんぼにも似たようなシーンがあるんですけど、彼は野生の勘タイプなんでしょうね」
©かわさき健・古沢優/ゴルフダイジェスト社
「女性は打つ場所から違うんですね」
「そうですね。目印がどのコースにもあるんですけど、女性は前から打ってOKです」
その後もみんな気持ちいいくらいキレイに打っていくんですよ、打っていくんですけどね
ボールどこさん行った??
本当に見えないんですよ。ファーとかじゃなくちゃんとグリーンに乗ってる(らしい)んですが、まあ見えない。
そのうち慣れるよって言われて目を凝らしてみてたら、最終的にはしっかりと目で追えるようになったので人の応用力ってすごいですね。
「そういえば先生は原作者なんですね。マンガは描かれないんですか?」
「良くも悪くもそのあたりって父親の影響がありまして」
実父は熊本県民のみならず、国民みなが知っていると言っても過言ではない巨人の星の作者、川崎のぼる先生。
©梶原一騎 (著), 川崎のぼる (著)/週刊少年マガジンコミックス
父親の影響でゴルフにハマり、高校生の頃には「退学してゴルフしたい」と言いだし母親を困らせたエピソードをもつ、かわさき健先生ですが
26歳のころ、いざプロテストに落ちて「さあ何をしよう」となったときに、父親である川崎のぼる先生から「描いてみたら?手伝うよ」と言われ、マンガを描いてみたこともあるのだそう。
「とんでもなく贅沢な環境」
「そう思うでしょ。でもね僕が目の当たりにしたのは父親のとんでもない集中力。ほんと大げさじゃなくあれはバケモン。だって50時間以上机に向かってんの。寝ない、動かない。ずっと集中して。ああここまでしないと作品は描けないのかと思いましたよね」
そこで絵は描けないけども漫画の原作であればいけるんじゃないか?と思い、創作するも門前払いの日々を送ります。
それでも持ち込みを続け、やっと日の目を見るようになったのだそう。
ソワソワするの1人じゃなかった
プレーの邪魔にならないよう大人しくカートで解説していたものの、明らかにソワソワしだすかわさき先生
「もう無理だ!俺もしたい!!」
「え??」
「そろそろかなと思ってました」
「っはあっはあ!!ゴルフしたい!」
通常こういったことはあり得ないのですが、今回は取材だし特別にいいよと許可をいただきました。優しいなあ支配人。
「よくないですよ!だって、かわさき先生プロテストまで受けてるんですよ!」
「そうそう、で5回落ちた…」
「5回なんて大したことないですよ!よし!じゃ先生にはハンデを与えます。伝説の木製ドライバー、パーシモンを使用してください」
なにが伝説ってその素材。
最近のゴルフグラブのヘッドの部分ってステンレスやチタンなんですが、今回もってきたパーシモンは木製。そう、木です。
以前のゴルフグラブはパーシモンが主流だったのですが、昭和から平成に変わるそのころにメタルドライバーに変わっていき、今ではなかなか木製パーシモンを使う人は少なくなっています。
ものすごく雑な言い方だと普段洗濯機を使用している人に、洗濯板で洗濯して欲しいって言っているような感じです。
またシンプルに打撃するところが小さいので、めっちゃくちゃ難しい。
重さも全然違うみたいです。
「なので先生にはこれで。もうどんなコースだろうとパーシモンの6番縛りでやってください」
「なんで持ってんの」
「こんなこともあろうかと毎日持ち歩いていたんです」
「え~、まあいいですよ。実はねパーシモン使ったことあるんです」
このハンデでやっと同レベルかなと思ったのですが
その後先生は
普通に
打ちまくってました。
「ほんとすごいな」
「むしろなんで漫画家なの」
「突然プロ出てきた」
「プロじゃないですよ~」
その後もプレイは続き、同じバンカーショットでも
かわさき先生や中瀬支配人は
キレイに出すなあと感心するのですが
なぜこんな謎の大車輪のような回転をかけるりようが飛ぶのだろうか。
合間に、あゆみさんにレクチャーするかわさき先生。
その後ろで勝手に盗み聞きし、ワザを習得するりよう。
今のところ結構、拮抗しています。さあ皆さまがた、そろそろヤツをギャフンと言わせてください。
これは…!!!
そしてこのホール。
「ここもとんぼに出てきたホールですね」
©かわさき健・古沢優/ゴルフダイジェスト社
「ところでなぜとんぼの舞台は熊本なんでしょうか?結構見慣れた風景とか出たりして読者としては嬉しい限りなんですけど」
©かわさき健・古沢優/ゴルフダイジェスト社
武蔵塚駅とか
©かわさき健・古沢優/ゴルフダイジェスト社
武蔵塚公園とか
©かわさき健・古沢優/ゴルフダイジェスト社
龍田ゴルフ練習場とか。
「ゴルフダイジェストの担当者から離島はどうでしょうかって提案がありまして。そのあと舞台が熊本になったのは単に僕が住んでいるからですね」
「ちなみにとんぼのモデルって存在するんですか?」
「僕がもっとも影響を受けたのがスペインのセベ・バレステロスというゴルフ選手なんですけど、その方のエピソードがすごくて。よし、こんな感じのエピソードを持つ子にしたいなあって作りました」
©ゴルフダイジェスト社
偶然拾った3番アイアンに木の棒を突っ込んでお手製のゴルフクラブを作り、ゴルフを覚えたとか
全英オープンでは駐車場にボールがいってしまったのに、それでも優勝するなど話題には事欠かない伝説の名手です。
同じくモデルとなった中瀬支配人。
©かわさき健・古沢優/ゴルフダイジェスト社
なかには聖地巡礼として支配人に会いにこられる方もおられるのだとか。
気になる結果は…
それでは今回の結果発表~~~!!!!
あゆみさん 55
りよう 50
中瀬支配人 46
そしてなんとかわさき先生39!!!
「ということで今回の秋のスポーツ王はかわさき先生です!よくぞ!よくぞヤツに勝ってくれました!」
「あら~なんかいいのかな」
「仕方ねっす!次は少しでも追いつけるように頑張ります!」
「私も~もうこのままみんなで飲み行きましょうか(笑)」
「いいですね!!」
途中参加だったのでその分もパーに合わせて加味したのに断トツ1位。パーとはそのプレイの指針というか目標というか「このコースだと〇打で打ってね!いや打てるように頑張ろうね!」という目標数値のこと。
その目標が素人では高いのなんの。ちなみに最初に回った1番ホールのパーは5。つまり5回しか打てないってことですね。
ゴルフでは100切れば相当うまいと言われる世界で、ハーフで39ってことはフルならば単純計算78。
しかも今回、結構ゆるめな感じでこの数字ですから、もうめっちゃすごい。
現在、アニメではオーイ!とんぼの熊本編が放送中。それを記念したロングランコンペが行われていますよ。
対象のクラブハウス内に設置されているくまモン&とんぼオリジナルパネルにQRコードが記載されているので、そのQRコードを読み取ると、応募画面が表示されるようになっています。
各ホールのスコアと必要事項を入力するだけで応募可能を回って豪華賞品が当たるチャンス!
©かわさき健・古沢優/ゴルフダイジェスト社
また、かわさき先生の「オーイ!とんぼ」は週刊ゴルフダイジェストで連載中。
また漫画アプリやウェブサイト「Myゴルフダイジェスト」でも読めるマンガの無料公開も行われていますので、年末年始のお休みを利用して一気見するのもアリ。ゴルフのことをよく分からない私でも楽しく読めましたよ!
ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。
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