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無人島で文明的ソロキャンプ!電気の力で無人島もめちゃくちゃ快適だった

ライター:山田 山田
キーワード:

よく「無人島に持ち込むなら何?」みたいな話しませんか?最近はソロキャンプなども流行っていますが、私のような初心者にとって、ソロキャンプハードル高いなーと。そこで、無人島にソーラーパネルとバッテリー、電化製品を持ち込んで文明的なソロキャンプをしてみました。結果、電気があるだけでめちゃくちゃ快適でした。


突如無人島行きが決定

こんにちは、肥後ジャーナルの山田です。何故か無人島にいます。

電気もガスも水道もない島なのにめっちゃ光り輝いている上に、なんだか”普通の夜”を過ごしています。

こうなった理由は編集部の伊藤からの突然の依頼……

山田さん、突然ですが無人島に行ってソロキャンプをしてきてください。

嫌です。以前、無人島に野宿した時にめちゃくちゃ大変な上に孤独死しそうでした。

今回は文明的な無人島です。そのまま無人島に移住できるレベルの準備をしているので、安心してください。

やってきたのは津奈木町

ということで、詳細不明のまま津奈木町の三ツ島海水浴場近くの波止場にやってきました。

今回向かうのは三ツ島海水浴場から見える3つの無人島のうち真ん中にある「木島」。簡単には行けない場所ですが、地元の方が漁船を出してくれました。

こちらが漁船を出してくれる濱田さんです。

……って、津奈木町役場の濱田さんじゃないですか。国旗の交換ではお世話になりました。

あの国旗、強風の日に裂けてしまって、私が風にあおられながら付け替えたんですけど、山田さんがかなり硬く結んでいたので大変でした。

……すみません、新人さんがやると思っていたので調子乗りました。今日は漁師さんが来ると思ってたんですけどまさかの濱田さんが?

私も小型船舶免許持っているので伊藤さんに頼まれました、任せてください!

ということで、恐る恐る漁船に乗り込み無人島へ!

あっという間に着きました。

桟橋には謎の太陽光パネルとバッテリー。これで使えるの?電気。流石に伊藤さんが言ってた移住できるレベルってのは無理でしょ。

そして、海岸を見ると…。

なんか変なテント張ってある。なにこれ。透明でスケスケなので、全部丸見え。恥ずかしい。

……無人島だから誰にも見られないですけど。

照明もばっちりついてるし、

テレビDVDプレイヤーもあるし、

ケトルとか炊飯器ホームベーカリーまである。

なんと、小型の冷蔵庫も設置してあり、中には料理の素材ビールまで入ってました。

なにこのいたれりつくせり。伊藤さん最高かよ!

今回はこのライフライン皆無の島で、文明の利器を使いまくってソロキャンプを楽しみます。

なんなら、そのまま移住します。

めちゃくちゃ楽しい

まず、無人島で確保したいのは、明るいうちに起こしておきたいですね。

流石に火を起こす機械はないようでしたが、焦げ付いた鍋を洗うためのスチールウールがありました。

そこで思い出したのは小学校の頃の理科の実験を思い出しました。

そう、スチールウールがあれば、

電気で火を起こせる!!!!そそるぜ、これは…!

焚き木の間にスチールウールを入れて、バッテリーにつないだ電線を当てると…

火が着きました!!これが科学の力だ!!!

火の準備ができたので、お米の準備をしましょう!火を起こした上でなんですが、炊飯器があるので楽ちんです。

が、コンセントを挿してスタートボタンを押しても、しばらくすると電源が落ちてしまいます…。何故…。

電気ケトルも同じ症状。すぐにカツンと落ちてしまう。さっき、火を起こせたので電気は通ってるはず…。

隣のホームベーカリーは普通に動いたので、バッテリーは問題なさそう。あとでピザを焼こうと思うので、生地を仕込みました。ホームベーカリーの使い方なんて知らないですけど、適当にポチポチやってりゃなんとかなるはず。

あとは、キリンのような謎の置物がありました。どうやらストーブ的なやつで、うさぎのフンみたいな燃料らしきものもあったので、これでご飯も炊けるしピザも焼けそうです。

食事の準備をしていると日も暮れ始めました。海の夕暮れってきれいですよね。

無人島での華麗なる食卓

まずは、ビール。最高です。

バッテリーと冷蔵庫のコンボで、キンキンのビールがゲットできました。電気すげぇよ、本当。

そして、魚を塩焼きに。

これは、先程、船を出してくれた濱田さんが釣れたからと差し入れてくれたものです。

釣りたての魚、最高ですね。

魚を食べているとホームベーカリーでの発酵が終わったのでピザを焼きます。シンプルにトマトとベーコンとモッツァレラチーズ。ちなみに、初めてホームベーカリー使ったので2~3回失敗しました。普段使ってないものはなかなか上手に使えません…。それでも焼けば食べられると信じています。

ピザの焼き上がりを待つまで、骨付鶏でご飯食べます。外で食べる飯ってマジ美味ぇ。

ピザも焼き上がって、こんがり、これシンプルだけど最高に美味しい。もうキャンプ飯最高!!!!!

ゆっくりくつろぐ時間も

テントの中にはテレビとDVDプレイヤーもありましたので、ゆっくり鑑賞したいと思います。周りに明かりはありませんが、ガンガン照明を使えるのでめっちゃ明るいです。

これでポテチとコーラもあれば文句なしでしたが、残念ながらどこを探してもありませんでした。

とか余裕こいていたら、まさかの停電。バッテリー切れたみたいです。まだDVD途中だったのに…。

さすがに照明ガンガン付けまくって、からっぽの冷蔵庫もつけっぱなしだったし、結構電力使ってたはず。

家と同じ感覚で使ってたけど、やっぱりそんな使ったら駄目なんかなぁ……。もう一台バッテリーあったので、照明を一つだけにして今度は大事に使います。

とはいえ、超快適に過ごせたし、真っ暗なので眠りたいと思います。電気あるだけでここまで何でもできるようになるとは…。おかげで暗闇の無人島で眠らずにすみました。普段は感じることのできない電気のありがたみ。

翌日 無人島を満喫していたら謎のおっさんのお迎えが

なんだかんだで、朝もばっちり目覚めました。テントが透明なのでガンガン日光が射し込んできて、普段はなかなか朝起きれない私もバシッと起きれました。

濱田さんに差し入れでもらったウ○ダーっぽい食料があったので、朝ごはんにすることにしました。

離乳食だそうです。なぜ差し入れた。アウトドア業界では初心者なので、赤ちゃん同然ってことでしょうか。

これ「あんしんまんま」という自然栽培された津奈木町のお米と野菜で作ったお粥だそうです。大人でも美味しく食べられました。

とりあえず、食事を終えるとすることもないので無人島ライフを満喫していると、遠くから再び船が…濱田さん…?行ってみましょう。

なんかいかつい漁師みたいな人が来ました。……えっ、誰?

こんにちは、伊藤さんに頼まれて電気を使った文明的ソロキャンプの準備をさせてもらった、イマココ電力のエネルギー隊長・佐藤です!

漁師違った!正直、キャンプと言うか、近代的無人島ライフというか。。電気一つあるだけで、できることの幅がかなり広がりますね。

これですよね。電気などのライフラインを切り離して、独立した方法でエネルギーを自給する生活様式を「オフグリッド」といいます。無人島には最初からライフラインなんてないので、オフグリッドな暮らしを体験してもらうのに、ソーラーパネルで発電した電気をこちらのバッテリーに蓄電した電力を使ってもらいました。

めちゃくちゃ便利でしたよ!でも、DVD見てたら停電しました。

あー、やっぱり?

やっぱりって!!あと炊飯器とケトルが使えなかったので、スチールウールで火を起こしました。あとはキリンみたいなのでピザ焼いたりご飯炊いたり。

某科学冒険漫画みたいですね(笑)。炊飯器とケトルは伊藤さんにこのバッテリーでは使えないものも置いてくれって頼まれたんです(笑)。熱を起こす電化製品は消費電力が高くめちゃくちゃ電気を食うので、熱は熱のまま使うのがベストなんですよ。キリンみたいなのはKirinsan-Pといって、最新のペレットグリルヒーターです。調理と寒かった時の暖房用としておいて置いたんですけど、使えたようで良かったです。

なんで使えないと分かっているものを置いたのか。

蓄電していれば、どれだけでも電気が使えると思っている人が多いので、山田さんはどうかなーと、伊藤さんと話して策略的にやりました(笑)。バッテリーは、今回の装備でギリギリの想定で準備したので、停電したのは山田さんがどの家電製品がどれくらいの電気を消費しているのか分かっていないからです!

はい。全く分かってないです。贅沢にふんだんに容赦なく使っていました。

ですよね。電気ひとつあるだけで、可能なことは増えるんですが、普段何気なく使っていると電気のことが分からなくて、無駄にしてしまってることが多いんです。ポータブルタイプは持ち運びができるし、操作も簡単なので、無人島はもちろんですが、災害時や、野外イベント時にも重宝されているんですよ。

確かに、災害時にこれがあると便利ですね…。

もちろん、バッテリーがあっても先程の炊飯器やケトルのように使えないものもあるのですが、しっかり理解して使えたら、日光さえあればある程度の電力が賄えるので安心ですよね。

仕組みはよく分かりませんが、使うだけなら簡単なボタン操作だけだったので、アウトドア経験がほとんどない私でも快適でした。

仕組みに関してはポータブル電源を自作するワークショップなんかも開催しています。これが実物です。ただ使うだけではなく、仕組みや意義もしっかり理解してもらいたいと思っています。

こっちは、火を起こす時と、停電した時に助けてくれた方のバッテリー!ワークショップで作れるのならそれもやってみたいです!

太陽光発電というと売電のイメージが強いのですが、近年頻発する災害や、地球環境のことえを考えるとエネルギーを自分たちの手の中に取り戻す必要があると思うのです。今回は無人島ということで、オフグリットの暮らしを再現するには最適だったので、準備させていただいました!

今回は快適な無人島生活でした。準備してくれてありがとうございます!帰ったら家にある家電の消費電力も調べてみます!

では、一緒に片付けしましょうか!結構量があるので一人でやるとかなりしんどいんですよ。全部船に積み込みましょう。

……え?

電気があるだけで文明的に!極楽ソロキャンプ

ということで、ソーラーパネルとバッテリーを持ち込んで、無人島で文明的ソロキャンプを楽しんできました。電気があるだけで、めちゃくちゃ快適でしたよ!4月なのにセミとか鳴いてましたけど。

なお、今回お邪魔したのは三ツ島の木島という島だったのですが、迎えに来た濱田さんいわく「津奈木町だと思って送迎したんですけど、さっき確認したら芦北町が所有する島でした」とのことでした。なんてこったい。

普段はなかなか足を踏み入れることのできない無人島での体験、我々の暮らしがいかに電気に支えられているかを実感しました!

今回使った電力に関してもWEB上でも解説してくれていますよ!

詳細はイマココ電力のホームページで!

ライター紹介

山田

山田

肥後ジャーナル編集部の大きい人。前職は地域経済誌記者やマーケティングのディレクター。将来の夢はヒモになること。 特技は誤字脱字。朝起きるのが苦手です。

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