一見して入りにくいお店って存在しますよね。
何をもって入りにくいと思うかは人それぞれだとは思うのですが、私の中では
・地下
・店の中が外から伺い知れない
この2つが個人的に入りにくいお店だなって思ってます。偏見です。
今回、南小国で
まさに入りにくいお店を見つけたので、入ってみました。
ガリバートンネルのような入口
まずは昼間の光景からご覧ください。
運転中ですが二度見しました。
だって
店名もさることながら、パッと見てどんな形状の店なのかさっぱりと分からない。
まるでドラえもんの便利道具ガリバートンネルのようなものは見えるけども、それが何かは分からない。
建設会社の敷地内に併設されているようだけれども、このスナックが社員専用なのかも分からない。
とても気になったので、開店する夜まで待つことに。
さあ、日も落ちいよいよネオンが灯り始めました。
気になっているガリバートンネルはやはり近くから見ても謎の形状。
この時点では何の音もしません。さしより入ってみましょう。
入口はいってすぐには料金表。良心的。
いよいよ地下潜入です。
恐らくここです。いざ。
まさかの満席
正直に「入りにくいお店の取材がしたい」と申し出たところ、快くOKしてくださったママのアイカさん(右)と、チーママ(左)。
ママはフィリピン出身ですが熊本にきて30年以上ですから、日本語ペラペラです。
結婚を機に南小国に移住してきたのだそう。
「ママ。正直に言いますね」
「はーい?どうしました?」
「地下だし、入りにくいなって思うんです。いや、思ってたんです。でもアレですね」
満席やないかい。平日ど真ん中なのに。
「今日はね同窓会なんだって~普段はそんなことないよ~」
とはいえ、この日はあちらこちらでママもチーママも呼ばれて大忙し。
んんんん。仕方ない。
このままボーっとしておくのも邪魔でしょうし、人出が足りていなかったのは明白だったので空いているテーブルにお邪魔してみましょう。
助っ人ヘルプ
ママからご馳走になったウーロン茶片手にテーブルにつきましょう。
「あた誰な!?」
「忙しそうなのでヘルプにまわっております」
「ジャージでや??(※取材中だったのでこの日は上下ジャージでした)」
「この日のために私、一張羅のジャージでございます。皆さま何やら同窓会なんですよね?おいくつなんですか?」
「ひっじゅ!!!(70)こーーーき!!(古希)」
「あた”わ~~年寄りね~”って思うでしょ?俺もそう思とった。(あなたは、わあ70歳なんてお年寄りね、なんて思ってるでしょ?自分もそうだった)ばってんね!こっだけはゆーとく!ひっじゅになったっちゃ中身はなーーん変わらん!(しかしこれだけは言っておく。70歳になっても中身は何も変わらない)たまがるごつな~~ん変わらん(びっくりするほど何も成長していない)」
「そらあただけちゃ(それはあなただけよ)」
皆様70歳とは思えないほどの飲みっぷり。次から次へとグラスが空いて大忙し。
ママいわく南小国の年配者は相当お酒が強いのだとか。確かに誰もへべれけにはなっておらず楽しく思い出話に花を咲かせてました。
「あた、なしおっばあがんいじめよったとかい(あなたはどうして俺をあんなにいじめてたの?)」
「そら好きだったけんよ(それは好きだったからよ)」
「嘘つけ!!」
と、堂々巡りだったのでもう2人で手をつないで一緒に歌えばいいと提案したところ
ちゃんと仲直りできました。
よかった。
ちなみにほとんどの方がご家族が迎えにこられてたのですが「河津さ~~ん!お迎えこられましたよ」って言うとかなりの人数が振り向きます。そうです、南小国~小国の方の多くが河津姓なのです。
入りにくい「おばんでで~す」は地元の皆に愛されるお店
入りにくい地下スナック「おばんで~す」は南小国唯一のスナックで、地元の方に愛されるお店でした。
年末年始は同窓会とか消防団の集まりとかがあるので、この日は満席でしたが普段はゆったりしているそうですよ。
ちなみに、この場所は同じ敷地内の建設会社の社長の自宅の地下をテナントとして貸し出されているだけで、建設会社専用のスナックではないとのこと。
つまり一見さんウェルカムなお店ですから、機会があれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
おばんで~す
住所 | 阿蘇郡南小国町赤馬場3556-4 |
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営業時間 | 20時~0時 |
定休日 | 日曜 ※12月30日~1月3日までお正月休み |
電話番号 | 0967421359 |
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