濟々黌の「三綱領」を叫んだら濟々黌OB・OG・在校生が寄って来るのか検証
熊本あるあるでよく挙げられるのが、高校文化。
初対面の人との会話の糸口として「どこ高(校)ですか」って聞かれることよくありますよね。
そのたび郡部出身者や県外出身者は「あー…」って微妙な空気になるのですが、たまたま同じ高校出身だった時のボルテージの上がり方はお祭り騒ぎという言葉が適当なくらいですよね。
個人的に推測ですが、県内に数多ある高校の中で最も母校愛が強い高校
それが濟々黌。
ずっと胸に秘めていたこの推測が実際に正しいのか検証してみました。
濟々黌出身なら絶対に言えるんだって
ということで今私は、濟々黌出身の川上と今、アミュプラザ前にいます。
高校生やリア充(死語)のカップルなどが集う、クリスマスマーケットが絶賛開催中。イルミネーションと最高の食事とドリンクで楽しんでる方々をしり目に、ここで「濟々黌は本当に母校愛が強いのか?説」を検証したいと思いやってまいりました。
検証方法は簡単です。
濟々黌関係者なら誰でも言えるという「三綱領」をここで叫びます。
さすれば母校愛が強い濟々黌のOB/OGならば、うっかりと寄ってくるはずなんですよ。
名付けて
濟々黌ホイホイ。
一体なぜこのような検証方法をとったのか?少しさかのぼってみましょう。
済々黌出身の川上は何かにつけて三綱領を叫んでいるのです。それは他校出身の我々でも覚えてしまうほど。
なんたる母校愛なのか。
「これは誰でも言えると?性別年齢問わず」
「言えます!言えなきゃモグリです!エセ濟々黌です!!」
「へぇ…」
ということです。私にはさっぱりとわかりませんが何やらこの「三綱領」は濟々黌関係者なら全員言えるんですって。
ということで、それも含め本当にこの三綱領で濟々黌関係者がホイホイ釣れるのかやってみることにしました。
「さあ!張り切ってどうぞ!」
すうっ…
倫理を正し大義を明らかにす!
廉恥(れんち)を重んじ元気を振う!!
知識を磨き文明を進む!!!
「迷いがないね」
「三綱領ですよ!?迷いなんてあるはずが!」
この後数回叫びましたがニヤニヤされるのみ。やはり濟々黌の母校愛はそんなになかったのか…?
ホイホイきた
飲み屋の呼び込みに、まんまと引っかかったオジサンのように見えます。しかし、この男性は紛れもない濟々黌出身の方なんですって。
「あのー疑うわけではないのですが、三綱領はご存知ですか?」
「当り前じゃないですか?三綱領言えない人はエセ濟々黌ですよ!(川上と同じこと言ってる)」
それでは、お二人で張り切って叫んでいただきましょう!!
この後に何回か叫んでもらいましたが、待ち人来ず。仕方ないので
私が大声で、街ゆく方々に
「濟々黌OBの方いらっしゃいませんか!三綱領を一緒に唱和して下さい!」
と呼び込みます。
女の子にプラカード持たせて立たせて、ボーイが呼び込む…完全に
ぼったくりバーの手口!
誰も協力するはずがないかぁと諦めて振り返ったら
誰か話しかけとるやんけ!!
天使のようなこの女性、もちろん濟々黌出身者。
「私の頃は、突然応援団の方々に呼び出されて、三綱領を大きな声で唱和できるまで帰れないっていう時代でした」
「私も一緒でした!!」
「僕の頃はそんなに厳しくはなかったなぁ」
濟々黌あるあるトークに短時間で花咲く。さすが同校卒。
ということで、3人で叫んでもらいます、張り切ってどうぞ!
懸命に叫ぶも
「俺は済々黌落ちたけん!」
「頑張れ!」
と、声はかけられるもののこれ以上済々黌関係者が集まることもなく検証終了。
結論!
そんなに集まらない!
原因は判明しました。
濟々黌関係者に聞いたところ、熊本駅を済々黌の生徒はほとんど利用していない、熊本駅近くに住んでる済々黌の生徒は大体チャリ登校ですね…。
大納得。
そもそも三綱領ってなに
謎の言葉をわめき、まるでワールドカップ級の盛り上がりを見せた(みせてない)濟々黌ホイホイ。
そもそもこの三綱領って何なのでしょう。
①倫理を正し大義を明らかにす
②廉恥(れんち)を重んじ元気を振う
③知識を磨き文明を進む
3人とも三綱領について学生の頃はピンとこなかったが、社会に出てから大事なことだなぁと思い知ったのだとか。
「そうなんですね、では一つ一つ言葉の真意というのを解説してもらえますか?」
「よくわかりません!」
「心?」
おいおい、みんなうつむき始めたよ…。なに?訳も分からないのに盛り上がっていたの?
「あーよかったらホームページ見たらいいかもです。今年同窓会で専用ページ作ったんですよ」
「は?三綱領の??」
「いえいえ、濟々黌創立140周年記念のサイトです。濟々黌の事が丸分かりにあるから、広辞苑をもじって黌辞苑(こうじえん)」
ってそんなドヤられても。
済々黌ってやっぱり頭いいんだなあ
まあおとなしく見てみましょう。
おお~こんな感じなのか。
んんんんん!!!よく分からん!!!
歴代の校長先生が解説しとらすけど、きっとそれぞれ解釈が違うんでしょうね。
あっ分かりやすい解説があった。よかった。
よくねえ。なげえ。
これが理解できるのならば、私は済々黌に行けてたはずだよな。と、そっと閉じました。
我こそは!という方はぜひのぞいてみてください。面白いコラムもありましたよ。
ライター紹介
伊藤
演劇の先生やったり、アニソンやメタルのDJやったり、バンドやったり、サブカル好き思春期48歳独身。健康診断で中性脂肪が赤信号だったので、たまにジョギングすることにした。やっぱり犬が好き。
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