【山江村】今すぐ自慢して!熊本県は栗の収穫量全国第2位!昭和天皇に献上された栗が山江村にある!?
はい!みなさん!!
熊本の特産品と言ったら何を思い浮かべますか??
トマト、い草、スイカ、メロン、生姜、カスミソウ、タバコ葉、不知火(しらぬい)、鯛、太刀魚(たちうお)
そして、熊本の特産品で今のシーズン大人気なのが

栗
山鹿、菊池、人吉球磨など県内各所に産地があります。
種類も丹沢、筑波、利平、美玖里、銀寄、ぽろたんなど豊富。

今回は熊本の栗、その中でも農家の8割が栗農家(すごくない?!)という、山江村にスポットを当てて取材しました。
やまえ栗とは
早速タイトル回収ですが、熊本県は栗の収穫量
全国2位
| 1位 茨城県 | 3,780t | 27% |
| 2位 熊本県 | 1,640t | 12% |
| 3位 愛媛県 | 1,350t | 10% |
| 4位 岐阜県 | 658t | 5% |
| 5位 栃木県 | 475t | 3% |
農林水産省統計(2024年)
県内の栗生産量は山鹿・菊池が多いのですが、栗に全身全霊を捧げているのが
山江村。
だって

村のマスコットキャラクターが「やまえくり平」。栗そのものなんですよ!
山江村の栗は「やまえ栗」というブランド名がついています。昭和52年に昭和天皇に献上され、その名と美味しさを全国に広げました。
ちなみに
鎌倉時代から栗は米の代わりに”年貢”として納められていたそうです。

↑やまえ栗のブランドロゴ。全国的にも栗のブランドとして認知されており、JR九州の高級クルーズトレイン「ななつ星in九州」のデザートに使われるなど、全国有名シェフ・パテシエがこぞって使用する熊本県自慢の栗です。
山江村で作られた栗が全て「やまえ栗」と言うわけではなく、厳正な基準値をクリアした特選栗だけが「やまえ栗」と命名されます。
なぜ山江村の栗は美味しいのか?
それは
人吉盆地の気候が、夏と冬また昼と夜の寒暖差が大きいため。土地のほとんどが山なので水はけがよく、鹿児島の近くなのに火山灰の影響も少なく肥沃な赤土で覆われていたから。
いろんな条件が栗栽培に適していたんです。
最も美味しく育つ理由としては
毎日栗の顔色を伺うことだそうです。

そう語ってくれたのは、山江村の栗農家の皆さん。
どうやって「やまえ栗」が育てられているのか、どう収穫するのかなどを取材させてもらいました。
栗は投げたら危ない
栗農家のみなさんに話を聞くと同時に、栗の収穫体験もさせていただきました。

山江村には現在栗農家が200件程あるそうですが、それでも半分以下に減ってしまったそうです。
ここにも農家継承問題の波が…。

山江村の栗農家さんたちを代表して5名の方々に集まっていただきました!
そして、
私達も栗についてもっと知りたい!と声を上げて集まってくれた

料理人たち。↑1番左が植木のレストラン「花小町」のシェフ本田さん。1番右の2人は水道町のレストラン「テラス」のスタッフ柳本さんと西本さんです。
早速栗収穫体験に取り掛かろうとした時に出てきた段ボールが

え!
イガを投げるの?
あっぶね!
と思ったら
9月23日(火・祝)に行われる

第21回やまえ栗まつりで使われる手袋だそうです。栗のイガ投げゲームって一体どんなゲームなのかな?雪合戦みたいにイガを投げ合うのかなぁ…危険すぎる!(←的に向かってイガを投げるゲームらしい)。
やまえ栗を贅沢に使ったスイーツフェスタも開催されるので、ぜひ!山江村に9月23日、遊びに行ってください!詳細はコチラをチェック。
機械でなく手作業
気を取り直して。
まずはどんな栗なら採っても良いのかを勉強します。

イガが割れて中身が見えていますよね?見えている鬼皮の色が白かったらNG、茶色になってたらOK。なので↑の写真は白いので採ってはダメ。
取材したのは8月中旬…この時は、まだ鬼皮が茶色くなりきれてなかった…と思ったら
あ。
あった。

落ちてた。
白と茶色を比べるために

特別に白い中身の栗を採らせていただきました。
優しく包み込み、クルッと捻(ひね)ると採れちゃいます。

うわ!綺麗!

違いは一目瞭然です。
再び足元を見ると

あら??茶色い栗…というか我々の栗のイメージって↑の写真なんですけど。
農家さん曰く
「そらセッカチさんたい。早く熟れてしまったやつ、いわゆる成熟異常の栗たいな」

♪大きな栗のぉ木の下でぇ♫
栗といえば、高い木というイメージです。放っておけば、どこまでも伸びるそうですが、3m以上は伸びないように剪定しています。

頭の高さくらいの栗は、手で採れますが手の届かない栗はどうやって??

「こっで採るとたい」
と取り出したのは

3m超ある竹の棒。
先っちょが

3つに分かれていて、そこに引っ掛けて落とすそうな。

↑のようにして。
私も挑戦したのですが、なかなか素人には難しい。

当たり前ですが農家さんたちは熟練の技で、じゃんじゃか採ってました。
ところで
今までの栗収穫見てて思ったのですが、年間で150tを超える栗を…まさか

「手で収穫してますけどなにか?」
お話を聞くと、”機械使う量”ではないと…マジすか。
どの農家さんも収穫期には家族総出で収穫されているそうで、品種によって収穫時期に差があるのでいっぺんに全部収穫するわけではないと言うけど…なんか、栗へのありがたみが倍増した瞬間でした。
収穫して

やった!採れたと思っても↑のように割れていたり。(商品化できない)

穴が空いてるのは虫が食ってる証拠だそうです。もちろんこれらの栗は商品化できません。
そこで出た名言
「虫も食わん栗は食われんもん」
おしゃるとおぉぉり!
GI登録されました
「やまえ栗」は2024年にGI登録されました。
GI登録とは
地理的表示保護制度のこと。
地域の伝統的な生活方式や気候・風土・土壌などの生産地等の特性が品質等の特性に結びついていることから、これらの産品の名称を知的財産として登録し、保護する制度です。制度のメリットとしては、模造品の排除や利益の保護など、ブランドを守ることができます。また、生産者の意識・意欲の向上、よりよい品質の確保、産品の知名度UP、増産・増収、新規就農・担い手の推進が期待されています。(山江村HPより抜粋)
熊本県は、トマトやい草やあか牛など10品目がGI登録されていて
引用:https://www.maff.go.jp/kyusyu/kumamoto/230623.html#No8 九州農政局HPより
日本一の登録数なのです!農業大国熊本たる所以はこんな所にもあるんですね。

今が栗の最盛期。
ぜひ、くりの里山江村に行って

栗の直売所がありますので、新鮮な栗を買って楽しんでください!
栗を買うならゆっくりと
栗の加工品を買いたいなら

山江村物産館「ゆっくり」がオススメ。

びっ栗だんご・栗まんじゅうをはじめ、
栗のソフトクリームなど、ありとあらゆる栗商品が売ってあります。
物産館の隣には栗のペーストを作る工場があります。

特別に見学させてもらいました!

大量の栗が

機械によりバッサバッサと

砕かれていきます。

2ミリから3ミリの小粒になったら

砂糖とまぶして、しっかりと練り込んでいきます

これで栗の甘いペースト出来上がり!

袋詰めされて、全国のケーキ屋さんや和菓子屋さんなどに配送されます。
ペーストになった栗がどう活かされるのか?採れたてホヤホヤの栗がどんな商品になるのか?などは次回の【やまえ栗記事】でご紹介します!
お楽しみに!
熊本県で生産・加工されている商品を買って食べることを「地産地消」というのは皆さんご存知かと思います。
熊本県内の農家さん・漁師さん・生産者さん・加工業者さんが、熊本の方々に自分たちが作ったものを楽しんで欲しいと日々願っています。
その取り組みをいろんなテーマをもとに熊本の地産地消を紹介しているのが
「KUMA RICH(クマリッチ)」

↑の意味ですが
KUMAは自然豊かな熊本の地で生まれたものを!
RICHは県産品の「豊かさ」「恵み」を表現!
人々が「地産地消」に取り組むことが日々の豊かさに繋がっていることを表現しています。 「地産地消」の大切さを考え、自分にできる行動に繋げてもらいたいという意味が込められています。
県産品をもっと好きになる「KUMA RICH」のWEBサイトは
↓↓↓
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ライター紹介
伊藤
演劇の先生やったり、アニソンやメタルのDJやったり、バンドやったり、サブカル好き思春期50歳独身。健康診断で中性脂肪が赤信号だったので、たまにジョギングすることにした。やっぱり犬が好き。
ヒゴナルマッチングとは、肥後ジャーナルの媒体を活かして、熊本で自分に合う仕事を探している求職者と求人活動をしている企業の情報をそれぞれ集め、お互いに明確なメリットがあるお仕事探しができる人材情報サービスです。



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