*
とじる
*
とじる
*
とじる

八代のたかき農園が作り出すメイドイン八代の無農薬バナナが食べたいんじゃ。

ライター:ムトー ムトー

突然ですが皆さまお好きでしょうか。

バナナ。

バナナ美味しいですよね。でも正直今までバナナって房についている本数ばかり気にして、産地をあんまり気にしていませんでした。だって大体フィリピンだし。

しかし、国産バナナだってあるんです。

しかも八代産で子供も安心して食べられる無農薬バナナが八代に!早速行ってきました!


メイドイン八代バナナがあった

いくら美味しいものをたくさん作っている母なる大地八代平野と言えど、まさかバナナまで受け止める器だったとは。温度管理とかどうなっているんだとか細かな疑問もありますが、まず大前提として

なぜバナナを。

という疑問が生まれます。

ということで、早速やってきました。

八代でバナナを作っておられる「株式会社たかき」の高木明日香さん。江戸時代から続く農家さんで明日香さんで7代目になります。

「ところでなんで突然にバナナを作ろうと思われたんでしょう」

「いや正直なところバナナ作りたいって目的があった訳じゃないんです。たまたま購入した土地にハウスが付いてきてですね。撤去しなはらんかったもんだけん、せっかくだしなんか作ろうかと思って」

これが土地を買ったらついてきたハウス。

「もう設備投資してしまったけんですね、何が何でも回収せんと」って明るくおっしゃってましたが、1年目は暖房付けてなくて全滅。2年目にハウスを長くしたり筋交いをしたりなどの設備投資を行ってやっと軌道に乗ってきました。

「うちは米やらキャベツやらの露地野菜農家なんですよ。だけん、そんなにそこに手間をかけてられなくてですね。バナナならほっといても育つかなって」

「バナナって勝手に育つんですか?」

「育たんかったよね!」

別に最初からバナナを作るためにハウスを建てて、とかそういうことではなく、たまたまそこにハウスがあったから。という何とも男前なお答え。

周囲でバナナを作っておられる方は皆無な状況ですから、分からないことがあってもすぐに聞ける環境ではありません。

熊本県ではお師匠さんについて習ってという師匠制度が一般的ですが、作っている人がいなければそれは成り立たない話。

困ったことがあったときにはTwitterのDMなどSNSを介して同じくバナナを育てている人を見つけ相談していたのだとか。

初めて見ました。バナナの花。

「バナナに関しては師匠がおらんけんですね。あっ違うおった。うちに来てくれていたベトナムの技能実習生。あっちではメジャーな作物でしょ。だけんよー教えてくれてました」

「なら師匠はそのベトナムの技能実習生やないですか。今はどこに?」

「もう帰らした!」

残念ながらもう母国に戻ってしまったそうですが、今でもメール等でやり取りはされているそうですよ。会いたかった!

こんなハウスにバナナかよ

何の作物も簡単に作れるものではありませんが、ことバナナに関しては肥料もあまりいらず、1度植えたらカブが勝手に増えていくので親株、子株で分けることが可能。

つまり案外コストがかからない作物ではあるのだとか。

これが親株から分けた子株。これが来年身をつけるんです。

しっかりと栄養価が行きわたるように、不要なものはドリルで都度切り倒しています。

「ドリルて!おおごつですね」

「でも、まあ。これ草ですからね」

草!!!!

なんと世界最大の草。それがバナナ。

最大の草からワシワシと実るバナナ。

実が付いたままだと重さで落ちてしまうので、様子を見ながらカット。

触らせてもらいましたが結構な重さなんです。これを女性の腕力でって考えるとなかなかの重労働。

さあ追熟してみよう

輸入品のバナナであれば消費者の手元に届くまでに時間を要するので、青い状態で出荷されると確か社会の授業で習いました。

「でも高木さんのとこなら、国内だし完熟して販売ってことも可能なんでしょうか」

「いや実は作っている品種が三尺バナナで非常に皮が薄くてデリケートなんですよ。」

そうなんです。見た目はパキッとしているバナナなんですが、皮がかなりの薄さ。この薄さで完熟までさせてしまうと輸送時の振動で変色したりなどが考えられてしまいます。

もちろん完熟にした状態で!ってご希望があればこちらで追熟させての出荷も可能。でもせっかくならば、追熟させてみたいものです。

「ちゃんと追熟方法を記載した紙を同梱させていただいているので、それを参考にしてもらえれば」

ちなみにこの同梱されている「熟れごろ」

これがあることで、より早く追熟できるんですって。

追熟の結果を発表します

早速いただいたバナナを追熟させてみたいと思います。

こんな立派な箱に入ったバナナをみるのはもちろん初めてです。

説明書も同梱されているので追熟初心者でも安心。

「針などで貫通」と記載されてましたが事務所には針はありません。

あるのは釘だけです。てことで仕方なく釘で貫通させてまた箱に戻し追熟スタート。

2日ほど箱の蓋を閉め、追熟したバナナがこれ。

もう黄色くなってきております。今すぐ食べたい欲求をおさえ、今度は空気に触れさせ数日。

あれ?追熟させすぎた?

やばいやばいと慌てて皮をむいてみると

おわかりでしょうか。

すでにうっすらと蜜のような黄色いものが発出していることが。

完全に追熟成功。

味は完全にバナナのそれなのですが、食感がまるで違う。

例えるならば、安納芋みたいなねっとり感なんです。甘さもしっかりとあって、ねっとり。約1週間程度でこの食感ですから「私はもっとパキッとしたやつが好き」という方はもう少し早めに食されたほうがいいでしょう。

どこまでバナナを追熟させるのか、自身で調整するのも楽しみの1つでしたよ。

ぜひ皆様もメイドイン八代の無農薬バナナ、味わってみてはいかがでしょうか。

「たかきのバナナ」で検索されれば購入可能ですよ。

株式会社たかき

住所

熊本県八代市鏡町貝洲1132

ホームページ

https://www.takaki-komekoubou.com/banana.php

ライター紹介

ムトー

ムトー

肥後ジャーナル編集長。 「人はなんで痩せなきゃいけないのかな」という思考にまで達したのでもうきっと痩せません。 気にしません。

このライターが書いた他の記事

肥後ジャーナルをSNSでフォローする

肥後ジャーナル 編集部のおすすめ記事

PUBLIC RELATIONS

肥後ジャーナルをLINE@で友達追加!

右のQRコードをスマートフォンのカメラで読み込んで、肥後ジャーナルを LINE@で友達追加していただいた方には、新しく更新された記事をお知らせします。

肥後ジャーナルを LINE@で友達追加していただいた方には、新しく更新された記事をお知らせします。

qrコード

ID:@higojournal