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【津奈木町】津奈木町でも不知火(しらぬい)見れっから。って聞いたので事実なのかを確かめてきた

ライター:ムトー ムトー

熊本県民の方ならきっと読める文字代表と言っても過言ではないのが

不知火(しらぬい)。

地名の不知火も果実の不知火もあるんですが、今回は…

九州有明海八代海 (やつしろかい) で、夜間無数の光が明滅する現象漁船漁火 (いさりび) が異常屈折によって光像を作るために起こる。八朔 (はっさく) (陰暦8月1日)ごろの月のない夜に多くみられる。出典goo辞書

こっちの不思議な現象のほうの不知火が

津奈木町なら年間360日は見れるから珍しくともなんともない。

という情報を入手。

嘘くせえ…と思いながら行ってきました。


そもそも本物の不知火を見たことがないから分からない

津奈木町にある平国漁港(津奈木漁協)にやってまいりました。

どうやらここからも不知火が見えるらしいのですが…

うっすらある白い光がそうなのかなあと思うのですが、対岸の電灯にしか見えないからきっとこれは違うはず。

というか…

本物の不知火を見たことがねえから、分からんす。

ということで、津奈木町の濱田さんファミリーにご協力をいただき

光の正体は何なのかを突き止めたいと思います。

不知火が分からない(2回目)

まずは平国漁港(津奈木漁協)からも不知火は見える説を検証していきましょう。

「左正面に光が見えているでしょ?あれが不知火です」

「あれは電灯では…?」

「うっすら見えているのあれ御所浦ですよ。御所浦にそんなにたくさん電灯はないよ

急に御所浦ディスるやん…

実は津奈木町には昔から不知火伝説が残っているのだそう。

ただあまりにも日常風景なので、注目されるようなものだとは地元の方も認識していないほど。

「不知火って蜃気楼みたいなもんで、光がないにも関わらず光があるかのように見える現象かと思っていました」

「うん、まあそんなイメージですよね。種火が1個あってそれが複数に見える現象も不知火かと思います」

今、見えている光はそもそも実在しないものなのか、それとも御所浦の電灯が種火になっているのか。

これは陸からボサーっと見るだけでは解決しないと判断し

光の正体を突き止めてやろうと思い、船に乗り込むこととなりました。

光の正体を暴こう

意気揚々と出発したのはいいんですが、冬の海って想像以上に真っ暗なんです。

どのくらい真っ暗かというと

これくらい真っ暗。なーーんも見えん。

しかし我々の視線の先にあった光の集合体は

まるで「こっちは都会だよ」と言わんばかりに煌々と夜空を照らしています。

近づいたと思えば、時折オレンジ色になったり

光りの大きさが変わったりと翻弄されまくりました。

え?こんなに光の幅あったっけ

「いよいよ対岸に着きますよ」

いや電灯!!!!!

明らかに人工物の光!!!

「津奈木の不知火の伝統とは、御所浦の電灯というオチ…」

「しかしね、右側を見てもらえますか?」

あれ?光が移動しとる!

今まで無人島なんだなと思うくらい何もなかった箇所が突然ラスベガス級の光を放っていました。

「これが不知火です」

えええええええ….

狐につままれたような感じとはこのこと。

御所浦にも聞いてみよう

不思議なまま津奈木を後にしましたが、我々はある疑問が残ったままでした。

それは

御所浦が夢の国級に島全体をイルミネーションしているのかも説。

エレクトリカルパレードのような島ならそりゃ津奈木から見たら不知火のように見えて当然です。

それを確かめに今度は御所浦に行きました。

ポジションとしてはこのあたりだろうと目星をつけて探したところ

おお、多分ここです。

さて街灯…

あった。これだ。

確かに等間隔に並んでいるのはいるけども

ここまでの範囲ではないような。

謎が多い不知火は津奈木で見れた

そもそも何をもって不知火って言うんだと調べたところ、横に連なる無数の光のことを指すよう(ものすごくざっくり)で、そのメカニズムもまだ解明されていないそう。

古くは日本書紀にも記載され、手塚治虫先生の名作「火の鳥」にも出てきた不知火。

近年はなかなか見ることができない現象となってきましたが、津奈木町では見れました(多分)。

気になるかたはぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに謎といえば

御所浦の休憩所内の

掲示板に

誰の子供の頃かわからん写真が貼ってあるのも謎でした。

現場からは以上です。

ライター紹介

ムトー

ムトー

肥後ジャーナル編集長。 「人はなんで痩せなきゃいけないのかな」という思考にまで達したのでもうきっと痩せません。 気にしません。

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