菅商店とは、週に2日だけ開店する八百屋さんです
たまたま通りかかった道端で発見した、八百屋さん。
大きな看板がないにも関わらず、ケース入りの新鮮野菜がならべられた軒先には、ご近所の主婦たちが群がっていました。
お店の名前は、菅商店。
ここでは、山都町の菅地区で栽培された産直野菜を購入することができます。
商品は、菜園野菜のおすそ分け
菅商店で扱っている商品は基本的に、山都町菅・白糸地区の菜園野菜のおすそ分けだそう。
菜園野菜とは、農家さんが自分たちで食べるために作っている、いわば家庭菜園のお野菜です。
そのため、ほとんどが無農薬で作られた、安心・安全なものばかり。
しかし、生産者のほとんどが高齢者という菅・白糸地区では、これらの新鮮野菜の売り先や譲り先がなく、通常であれば廃棄せざるを得なくなってしまうというとのこと。
それらを引き取り、お野菜の販売を代行。
農家さんの新たな収入源を生み出す窓口となっているのが、菅商店なのです。
菅商店オーナーの菅さんです
笑顔が素敵なこの方は、菅商店オーナーの菅さんです。
菅さんは、山都町菅地区の、まさに救世主!
同地区に住んでいる人たちや地域を守るために活動を続けている菅さんは、菅商店のほかに、里山レストランやお野菜スクールガーデンなども運営。
今後は、菅地区の移住定住促進や、地域のブランドづくりへも挑戦するそうです。
ちなみに、時価?で、商品の値段が決まる菅商店。
この日、菅さんが左手に持っているジャンボレタスは、なんと200円!(※遠近法ではありません)
また、右手に持っているインゲンは、2袋で150円でした。
菅商店では、菜園野菜のおすそ分けならではの、コスパが魅力的ですよ!
買い支える地域の未来
山都町の菅地区は、人口約180人、80世帯。
過疎が進む、中山間地の限界集落とのこと。
30年後には、集落消滅の危機に瀕しているそうです。
私たちは、欲しい野菜を近所のスーパーなどで手軽に購入することができます。
しかし、それらがどこで、誰の手によって、どのように作られているかまで、想像することは滅多にありません。
当たり前のことですが、生産者さんがいなくては、野菜は育ちません。
農業の高齢化が進む中、私たちができること、すべきことは何なのか。
私自身も、子どもたちの将来のために。
今一度、よく考えてみたいと思いました。
菅商店
住所:熊本市中央区帯山5丁目22-2
営業日
日程:火曜日と金曜日
時間:9:00~19:00頃
ライター紹介
肥後ジャーナルライター
肥後ジャーナルらしいコンテンツをどんどん発信していきます!!!
記事シェア