皆さんは、ヒトデというとどのようなイメージをお持ちでしょうか。星形でくねくねしていて、水族館のタッチプールにいたり、海岸で干からびていたり…。まさかあのヒトデが食べられると思う人は少ないかと思いますが、天草にヒトデが食べられるお寿司屋さんがあると聞いて、人生初のヒトデに挑みに行ってみました！

全国的に有名になったヒトデが食べられるお店「秀寿し」

こちらがヒトデを食せることで有名な天草の秀寿し。以前、全国区のテレビでも取り上げられたそうで、ゴールデンウィークは、県外からのお客さんも多かったという有名なお店です。

扉を開けると、朗らかで優しい大将が出迎えてくれます。

事前調査によると、ヒトデの卵部分が食べられるとのこと。カウンターにもヒトデが飾ってあり、期待が膨らみます。

早速ヒトデについて大将に聞いてみた！

お寿司屋さんとは思えないほどのリーズナブルなランチの中から、海鮮丼定食1,000円を注文し、大将に「この時期はヒトデが食べられるって聞いたのですが…」と聞いてみたところ、「今年はヒトデがいなくて、出せないんですよ」との返答。

えぇーーーっ！

ヒトデが食べられると聞いて、熊本市内から2時間以上かけてきたのに…とがっくり。

毎年、大将自らヒトデを捕りに行かれるそうですが、熊本地震以来、食用のヒトデは、ほとんどいなくなってしまったそうです。

しかし店内には、「ヒトデの佃煮作ったヨ！」の張り紙が…。佃煮なら用意できるそうで、希望の光が差しました。

ヒトデの佃煮を食べてみた

優しい大将が、「試食で出しますね」と出してくれた、試食とは思えない量のヒトデの佃煮。

ようやく待望のヒトデが食せます！

食べてみると、味は山椒がきいた醤油味で、正直なところ、ヒトデがどんな味なのかはわかりませんでしたが、プチプチとしたヒトデの卵の食感は感じられました。

白ご飯やお酒にも合う珍味で、ひれ酒も進みそうな味。ちなみに、瓶入りの佃煮は400円で販売されており、こちらはまだ在庫もあるそうです(私も購入しました)。

普通ではない海鮮丼定食にも衝撃！

秀寿しの魅力は、ヒトデだけではありません。

海鮮丼定食は、海鮮丼に、あら汁、ベラの南蛮漬けに野菜の煮物、昆布までついて1,000円ポッキリ！

そして海鮮丼は、キスやカンパチや炙ったマグロ、水イカにエビにウニまでのった超豪華版です！

醤油も辛口と甘口の2種類が用意されており、魚は地元のものなので新鮮でおいしい！！

この安さにも驚きですが、さらに…！

海鮮の下に隠されていたご飯は、なんと豆ごはん！

まさかの豆ごはんにさらなる衝撃を受けました。日によって、たけのこご飯にしたりもされているそうです。う～ん、自由だ！

まとめ

ヒトデを目指して行った秀寿しでは、かろうじてヒトデにありつくことができました。海鮮丼も安くておいしくて、こちらも思わぬ収穫！大将は、水前寺の東寿しで修業して、地元天草でお店を開かれたそうです。今年は、ヒトデそのものを食べることは叶わないようですが、佃煮を使ったヒトデ茶漬けもあるので、興味がある方は、足を運んでみられてはいかがでしょうか。

秀寿し