【宇城市】宇城市三角町散歩。ふしぎな展望台と哀愁を感じる散歩道で休日を過ごす~石打ダム~
公開日: 2025.01.27
ライター:ひらのインフルエンザが流行りだした冬のある日。流行りにのるわけにはいかないけれども、外出したい!混雑していない所って…どこだろう。
「そうだ、ダムへ行ってみよう!」という事で、宇城市三角町にあります「石打ダム」へ行って参りました。
宇城市三角町の石打ダム
熊本市から車でおよそ1時間半。混雑どころか、誰もいませんでした。
まずは、入口にある「石打ダム資料館」へ行きます。
こちらの資料館は開館時間は午前9時から午後5時。そして、開館日は土曜日・日曜日・祝祭日のみとなっておりますので、ご注意くださいませ。
なお平日に来館希望の方は三角支所経済課(電話番号0964-53-1111)へ申込みが必要との事です。
とても不思議な形のこの資料館は熊本アートポリスの一環で建てられており1994年に松井源吾賞という賞を受賞しているようです。
松井源吾賞(まついげんごしょう)は、優れた構造デザイン・建築構造設計を行った構造家に贈られる賞
キチンと整備され、ダムについての資料がたくさん並んでおりました。
人間は生きてゆくために自然と闘い、利用し、共存し、昔はそれがどれだけ大変な事だったか…本当に先人たちの苦労の上に今の生活が成り立っている事に感謝しなければいけないと思います。
一通り資料を見て回って展望所の方へ行きました。
まるで映画「2001年宇宙の旅」のような世界が広がっていました。
ミッドセンチュリーモダンなインテリアが素敵。
ここから外には出られませんでしたが、外の景色は眺める事は出来ました。
ここに座って、ゆっくりぼんやり。きらびやかなデートとは全然違いますが、お互いがゆっくり向き合える時間が過ごせそうです。
さて、大きな壁を眺めて、ダムの周りを散歩するとします。
あ、そうそう、ダムの周りを散策する前に、こちらに綺麗なお手洗いがあるので、寄っておく事をお薦めします。散策は大体50分くらいで、途中のお手洗いは故障中となっておりました。
ダムの周りの散策路
ダムの壁の上。一旦ここは通り過ぎて、
ダムの横から
散策路に入ってゆきます。舗装された道もありますが、散策路の方がよりダムに近づけます。
取材時の1月は貯水位が下がったダムの姿でした。
歩いてゆくと、○○広場など、工夫が凝らしてスペースが作られております。
壁泉広場に、
水草広場。
散策には運動靴をお薦めします。ぬるりとして滑りやすかったり、勾配があったりします。
全体の印象としては、綺麗に草は採ってありますが、
もしゃっとした印象。
きっと出来たばかりの時はとても綺麗で、きらきらとした公園だったのだろうなと思います。
かなり広い面積なので、管理が大変かとは思いますが、
竹が倒れていたり、
枯れた蔓が流れてきており、せっかくのベンチのある場所が悲しい事になっていたりしております。
それでも祝日にも関らず、ブロワー(ブロアー) で落ち葉や枯葉を掃除されている方々がいらっしゃいましたので、ご挨拶をして、感謝をして通りました。
ベンチから下に降りるとダムの水に近づけます。とてもグリーン。
そして大きな壁。世界中で大ヒットした「進撃の巨人」を思わせる壁。巨大なものって得体のしれない恐怖のようなものを感じます。
石打ダムの眺め
およそ50分かけてダムの周りを歩き、ダムの上の道に戻って参りました。ダムの高さは38.5m。堤頂長は256mとなっております。
この大きな場所にぽつんと居る事が怖くなってくる夕方少し前。
真ん中には整備されたベンチがあり、生き生きとした植物が花壇に植えられておりました。
壁には、みかんの咲く花が演奏出来る、
鉄琴のようなものがありましたが、マレットがありませんでしたので、指の関節で叩いて鳴らしてみました。途中で指が痛くなったので辞めましたが、マレットがあればダムに音が響いて楽しいでしょうね。
水が少ないので、見える壁の面積は広く、
反対側の斜めになった壁の方から下を見ると、足がすくみます。次回は水が多い時に見てみたいと思いました。そしてこちらのダムの水は、三角町の飲み水に使用されていますので、遊泳、ボート、まき餌を使用した釣りは禁止されております。
なんの音もしない、少し退廃的なこの風景、そして散歩道。ちょっと寂しさを感じるようなお散歩が好きな方にお勧めのスポットでした。
沢山設置されていたベンチがほとんど機能していなかったので、せっかくなら整備してほしいなぁと思いました。
春は桜が咲くそうなので、春のお散歩がいいかもしれません。取材時の1月は所々に椿が咲いて、
モノクロの景色に輝きを与えてくれました。
そうそう、資料館でちゃんとダムカードもいただけました。
モノクロの景色の中をもくもくと歩き、ぱっと拓けた所からどどーんと大きな壁が見える散歩は、まるで人生の縮図のようだな…そんな気分になるのでした。
石打ダム
住所 | 宇城市三角町中村3629−2 |
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駐車場 | あり |
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