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清正の井戸は東京のパワースポット?熊本県人として確かめてみた

ライター:羽田さえ 羽田さえ
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今日ご紹介する場所は熊本を飛び出して東京、原宿。
初詣に訪れる人の数が日本一多い神社「明治神宮」の中にある「清正井(清正の井戸)」です。
東京の都心にありながら、加藤清正にゆかりがあると言われる不思議なスポットなんです。


清正井(清正の井戸)って何?


清正の井戸は明治神宮の敷地内にあるので、まずは明治神宮をめざします。JR原宿駅、東京メトロ千代田線・副都心線の明治神宮前駅が最寄り駅です。
境内への入り口には、大きな鳥居があります。


明治神宮は無料でお参りできますが、清正井がある「明治神宮御苑」に入るには維持協力金500円が必要です。


御苑内はゆったり広々。清正の井戸のほかにも美しい庭園や建物などの見どころがたくさんあります。


迷子にならぬよう、案内表示に沿って進みましょう。

加藤清正が掘った井戸なの?


階段を下りた先が清正の井戸です。


ハンパない透明度の水が湧き出ています。透明すぎて、写真にすると水が見えないくらいです。(井戸の周りにも水があるの、見えますか?)
毎分60リットルの水量があり、苑内の菖蒲園を維持するのに欠かせない水源になっているのだそうです。


本当に加藤清正の手によって掘られたものなのかは、実は分かっていません。しかしちょっと珍しい横井戸で、高度な土木技術によって掘られたもの。
そして清正の井戸のあたりには加藤家の屋敷があり、加藤清正の三男である忠広が住んでいたことは確かなようです。


水源がどこにあり、どのような仕組みでこの井戸に流れてくるのか、一年中枯れないのはなぜなのか、当時の江戸に住む人たちには謎ばかり。
「こんなすごい井戸を作ったのは、築城の名人で土木の神様と言われる加藤清正に違いない!!」という噂が広まり、いつのまにか伝説になったようです。


加藤清正の土木技術が江戸のレジェンドだったなんて、熊本県民としては何だかちょっと嬉しいですね。

パワースポットとも言われています


実は清正の井戸は10年ほど前のパワースポットブームで大いに注目された場所。
井戸の清らかな水を携帯の待ち受けにすると運気が上がるという噂が広がり、写真を撮るのに5時間待ち!という日も珍しくなかったといいます。

清浄なパワースポットのはずが人々の煩悩や欲望が集まって負の力がすごい、なんて揶揄された後に月日が流れ、最近ではかなり静かになっているようです。


今でも混雑時を想定して、一方通行の案内表示はあります。
清正の井戸に不思議な力があるかどうかは分かりませんが、明治神宮が都心とは思えないほど静かで心落ち着く森であることは確かです。


すがすがしくて、清らかな気持ちになりますよ。
そして清正公や加藤家にゆかりのある土地である以上は、熊本県民としては要チェック!


広い境内には、素敵な巨木もたくさんあります。東京滞在中にふと熊本が恋しくなったら、神宮の森を歩いてみてくださいね。

清正井(明治神宮御苑)

所在地

東京都渋谷区代々木神園町1−1

開苑時間

3月〜10月  9:00〜16:30
11月〜2月  9:00〜16:00
6月     8:00〜17:00(土日のみ18:00)

御苑維持協力金

500円

定休日

年中無休

ライター紹介

羽田さえ

羽田さえ

県外出身、1970年代生まれのライター。専門分野は旅行関係。巨木、仏像、おいしいもの、レトロなもの、じわじわくるB級系などが好きです。うっかり熊本市から北海道に引っ越しましたが引き続きよろしくお願いいたします。

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