熊本県内各地に存在する、巨木の数々。
深い森の奥深くに、ちょっとした木立の中に、そして時にはぽつんと一本だけ立っている、さまざまな巨木を訪ねます。
今回は熊本城内、飯田丸五階櫓の近くに立つクスノキを見てきました。
飯田丸五階櫓の大楠って?
サクラマチの前、シンボルプロムナードからこんにちは、羽田です。
県外在住の身ですが、年末年始を利用して帰省しています。
熊本城を見ると、帰ってきたという実感がわきますね。
久しぶりの熊本城、やっぱりいいなと眺めていると
大天守の左手に見えるクスノキが気になります。位置関係からして飯田丸五階櫓(いいだまるごかいやぐら)近くの大楠と思われます。
藤崎台球場の裏手や花畑公園、二の丸広場などたくさんのクスノキの巨木がある熊本城界隈でも、独特の雰囲気を持っているのがこの巨木です。久しぶりに見に行ってみることにしました。
入園料を支払って城内へ
熊本城の入園料は大人(高校生以上)800円。この日は年末で観光客や帰省客なども多くにぎわっていました。特別見学ルートの南通路から見る二様の石垣がかっこいいです。
先ほどのクスノキは、この二様の石垣の見学ポイントの近くから見るのがおすすめ。飯田丸の説明看板の辺りです。
近づくことはできませんが、その大きさは遠目にも分かります。
地震前のデータでは幹回りは約10メートル、高さは30メートル近くあるとされています。
クスノキが大きいので、工事用の建物が小さく見えます。樹齢は800年ほどと言われているので、熊本城の築城よりもずっと前からこの地に立っていたということになりますね。
クスノキと飯田丸五階櫓のこれから
こちらは行幸坂(無料ゾーン)から見たクスノキ。
2016年の熊本地震の際には奇跡の一本石垣として全国に知られるようになった飯田丸五階櫓。残った櫓は一度すべて解体され、復旧に向けた作業が進んでいます。
2022年10月からは石垣を積み直す工事が始まりました。
報道資料によれば石垣の積み直しが終わるのは2024年の2月頃、五階櫓の保存工事の完了予定は2026年の1月末になる計画なのだそうです。
クスノキと飯田丸五階櫓の勇姿を目の前で見られるのはしばらく先になりそうですが、少し離れた場所からでも巨木はやっぱり素敵です。
そして改めて眺めてみると、熊本城はやっぱりかっこいい。
国指定重要文化財である宇土櫓も、解体保存工事のため2023年秋頃からは囲いがかけられてしばらく見られなくなる予定です。
地元民は熊本城にはあまり行かないという声も聞かれますが、日々進んでいく復旧作業や堂々とした大天守、クスノキなどを見に熊本城に出かけてみるのも良いものですよ!
*ご紹介する巨木は各自治体で天然記念物や保存樹木に指定されているもののほか、関係者や地元の人たちに長く大切にされてきた木ばかりです。無理に登る、枝を折るなどの行為で木をいためることのないよう、お願いいたします。
熊本城
所在地 | 熊本市中央区本丸1−1 |
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Webサイト | 「熊本城」公式サイト(外部リンク) |
開園時間 | 9:00~17:00(最終入園16:30) ※最新情報は公式サイトなどでご確認ください |
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