北海道内をうろうろしていたら、「清正公熊本神社」という小さな神社がありました。
一体どんな神社なのか。熊本と何らかの関係があるのか。
加藤清正公をまつった、ちょっと不思議な名前の神社にお参りしてきました。
北海道なのに「清正公熊本神社」って?
ヤリキレナイ川のほとりからこんにちは、羽田です。
札幌から車でおよそ1時間、夕張郡由仁町(ゆにちょう)というところに来ています。
珍名マニア界隈にはよく知られたスポットである「ヤリキレナイ川」ですが、そこから少し離れたところに熊本ゆかりの神社があるという情報を手に入れました。
その神社の名は「清正公熊本神社(きよまさこうくまもとじんじゃ)」。
名前からして熊本感がすごいので、肥後ジャーナル的には行ってみるしかありません。
周辺の地図を見ると、地名にも「熊本」の文字があります。
神社の所在地は「由仁町熊本」。地名になっているなんて、何やら熊本にゆかりがありそうですね。
熊本とどんな関係があるの?
さて、清正公熊本神社に到着しました。鳥居の向こうにお社がひとつ、こぢんまりした神社です。
入口にはイチョウの木。熊本城っぽい。
かなり紅葉が進んでいる北海道にしては、イチョウの葉っぱが青々としています。熊本基準なのかな。
鳥居には「熊本神社」と掲げられていました。
何はともあれお参りしましょう。
本殿の扉には、蛇の目と桔梗の紋が描かれています。加藤家の紋ですね。
神職さんがいらっしゃったらお話をうかがいたいところですが、無人の神社のようです。扉は固く閉ざされていました。
傍らに、神社の縁起が書かれた説明書きがありました。
御祭神は加藤清正。熊本市の本妙寺から、加藤清正公の分霊をしてまつったという経緯があるようです。
由仁町のウェブサイトによると、明治24年に熊本から119人が開拓のためにこの地へ移り住んだ歴史があるのだといいます。
現在の地に社殿が建ったのは明治45年頃。厳しい環境を生き抜いた熊本人たちの、心の拠り所になっていたのかな。
境内には「熊本生活館」という白い建物もありました。めちゃめちゃ気になる名前だけれど、こちらも閉まっていて詳細は不明。公民館のようなものでしょうか。
無人の小さな神社ですが、境内はとてもきれいに整えられていました。大切にされている神社なのだなあと感じました。
まとめ
北海道、由仁町にある「清正公熊本神社」。
熊本からの入植者が暮らした集落にある、熊本に確かなゆかりのある神社でした。
ヤリキレナイ川とセットで、ぜひ訪ねてみてくださいね!
清正公熊本神社(きよまさこうくまもとじんじゃ)
所在地 | 北海道夕張郡由仁町熊本760 |
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