京都市下京区にあるという「肥後藩屋敷跡(ひごはんやしきあと)」。
京都に肥後藩の武家屋敷が残っているとは聞いたことがないけれど、一体どんなものなのか。見に行ってきました。
京都で熊本にまつわる史跡探し
今回は古都、京都からこんにちは、羽田です。
「THE BLOSSOM KYOTO」というホテルの取材で京都に来ております。
ザブラッサムと言えば、JR九州ホテルズ系列のホテル。熊本人としては、身近なところで熊本駅のアミュプラザの上にあるTHE BLOSSOM KUMAMOTOがありますね。
京都においても九州が本拠地のホテルらしく、ラウンジのドリンクコーナーには大阿蘇牛乳がありました。
くまモンがめっちゃ見てくることもあって、古都にいながらふと思い出す熊本。
そういえば京都に熊本ネタは何かないのかしら、ということで、熊本・肥後藩にまつわる史跡を探してみることにしました。
肥後藩の屋敷があったらしい
東京でも、以前訪問した肥後細川庭園など、細川家の時代からの史跡が残されています。
そして江戸時代には、東京だけでなく京都にも全国あちこちの藩邸がありました。
肥後藩の屋敷ももちろんそのひとつ。
しかし残念ながら現在は武家屋敷などが残っている訳ではなく、跡地として石碑が建てられているとのこと。
そんな「肥後藩屋敷跡」は下京区仏光寺通壬生川西南角にあるのだといいます。
ということで阪急電車に乗り込み、見に行ってみました。
当初は柳馬場押小路(ざっくりくくると御苑と京都市役所の間って感じの場所ですね)にあったものが、幕末にこの地へ移ったと言われています。
しれっと石碑がひとつ。
阪急の大宮駅で下車し、4番出口から徒歩4分ほど。
マップを見ながらその場所に行ってみたものの、ごく普通の十字路です。
どう見ても武家屋敷感はゼロ。
しかしよくよく見てみると…
しれっと石碑。なんか思ったよりだいぶ雑な感じです。
人んちの庭先、って感じのところに、石碑がヌルッと立っています。周囲には看板や説明書きひとつありません。
写真撮っていいのかしら、と一瞬ためらう雰囲気です。思いっきり柵の内側だし、私有地感すごいし。
でも京都市教育委員会って書かれているし、間違いなくここなのでしょう。室外機の存在感すごいけど。
何と形容したらよいのかな、見る人の想像力に頼るタイプの史跡です。
新撰組好きは壬生寺の帰りに寄るといい感じ。
京都、肥後藩屋敷跡。
令和の今となっては京都っぽい路地の一角で、地味な石碑ひとつだけになっていました。
ちなみにこの肥後藩屋敷跡は、新撰組の拠点になっていた壬生寺(みぶでら)のすぐ近く。
距離を調べてみると、石碑から壬生寺まではおよそ230メートルという近さです。
実際に歩いてみると5分足らずでした。
幕末にはものものしい雰囲気だったのかしら、と想像するとちょっと楽しい。
ひとっ子ひとり見かけなかった肥後藩屋敷跡とは違って、壬生寺は観光客の人たちも何組か訪れていました。
京都旅行で壬生寺は外せない!という新撰組好きさんは、ぜひ肥後藩屋敷跡もセットで訪ねてみてくださいね。
※肥後藩屋敷跡は記事内の画像の通り、個人宅の立ち並ぶ地域にあります。訪問、写真撮影は近隣にお住まいの方や通行のじゃまにならぬようご注意ください。
肥後藩屋敷跡(京都)
所在地 | 京都市下京区仏光寺通壬生川西南角 |
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