夏が濃くなると美しさが増す場所~下益城郡美里町の「いや川水源」~
公開日: 2022.08.18
ライター:ひらのまだまだ暑い日が続き、冬ってどんなかんじだったかしら、と思ってしまうこの頃。涼しさを求めて下益城郡美里町の「いや川水源」という所に涼みに行って参りました。
いや川という名前
いや川水源は熊本市の街の真ん中から車でおよそ45分、下益城郡美里町中小路にあります。
近くまで来るとこのような看板が。きっと「いや川水源」と書いてあるはず。
道は細く農道です。ワンボックスカーでも行けましたが、離合するときは注意してくださいね。
田んぼ道を抜けると、
ここです。いや川ってなんだか妙な名前です。昔むかし、お産の時の「いや」をこちらで洗って清めた事から付いた名前だそうです。
「いや」というのは調べたところ、胞衣(えな)の事。胞衣(えな)とは、臍帯(さいたい)を含む胎盤の事で、昔の人は出産した女性自身も、その家族も実際に胎盤に触れ大切に扱っていたらしく、胞衣(えな)には色んな力があると信じられていました。方法は所説ありますが、命を育ててくれた胎盤に尊厳の気持ちを、と、大切にしてお守りのような使い方をしていたようです。
私に出産経験はありますが、胎盤をちらりとも見ていないので、どんな感じの光景がここで行われていたのかなぁと思いました。
とても美しいお水。水温は常に15度ほどだと言われていますが、10秒も足を着けていられないほどに冷たいです。これで15度かぁ。5度くらいかなと思ってしまいました。
緑の苔がびっしり。子供たちが楽しそうに遊んでいました。
胞衣川の川ベニマダラ
このような印が。調べると、淡水ベニマダラは苔の事らしく、それは「水がきれいで、絶え間なく流れのある、樹林から注ぐ木漏れ日環境でしか生息できない」との事。まさにここ。
ふわ~ここはクーラーが効いているように涼しいです。ベニマダラはどこでしょう。
ないなぁ。岩肌についているという事で、
これかな?準絶滅危惧種に指定されている水生生物で、こちらでは天然記念物とされています。
永遠にあると思いたい場所
素晴らしいのです、ここ。この岩の隙間からきらきらと美しい水が絶え間なく流れてくるのです。
是非動画で音と共に癒されてください。
このような風景がなくなってしまうのは本当に嫌ですね。水の量も昔と比べると随分減ったそうです。
周りの田んぼへの大切なお水という事で、
お仕事にも欠かせない場所です。
(倒れた木が風景に味わい)
こんなにも美しく
恵まれた場所であるという事に感謝しましょう。ゴミなどを捨てない、を徹底して遊びに行かれてくださいね。
ありがとうございました、とお賽銭を入れ、よく見ると
亀に乗っておられた神様でした。
広めな駐車場があり、駐車場の上には桜の木が。春はまた違った風景が見れそうです。
神さまの横にある赤い肌の木が目印です。
来た時よりも美しく、また、道を通るときは田んぼのお仕事の邪魔にならないように、よろしくお願いいたします。
苔で滑りやすいところもありますので、お怪我などなさらないようにお気をつけてくださいませ。是非自然のクーラーで深呼吸してくださいね。
いや川水源
住所 | 下益城郡美里町中小路 |
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駐車場 | 8台ほど置けそうな場所があります |
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