癒やされたい、そう思ったら自然の中が一番。初っ端から癒やしとは程遠い写真で特にね、神社みたいなパワースポットに行ったら元気になれるんですよ。そこで洞穴の中に社があり神秘的でパワーあふれると評判の球磨村にある「熊野座神社(くまのざじんじゃ)」に行ってきたんです。そこでとんでもないものと出会いました。
球磨川沿いを進み「熊野座神社」へ!
球磨村神瀬 日本最大の洞口といわれる石灰洞窟の中にあります「熊野座神社」。
球磨川沿い国道219号線を走っていると看板を発見。

駐車場から徒歩1分。
落石注意の看板を横目に、てくてくと登ります。
この辺りから、洞口より涼しい風を感じます。
倒木をくぐり抜けるとまるで異世界
鳥居の代わりでしょうか。
倒れた木をくぐり抜けると…

うっひょ〜!雰囲気ある!!
洞窟の中に光が差し込み、そこに神社が!まるで異世界のような神秘的な空間です。スケールがすごくて写真に収めるのが難しい!
時折、頭の上に水滴や もしかすると石コロなど落ちてくるかもしれませんので、最新の注意を払ってください。
あ、足元も滑りやすいですのでご注意を。

創立、応永年中(不明)
平成27年3月に国名勝に指定されております。
御祭神は、伊邪那美命 この世で一番最初の女の神さま。
速玉男命、泉事解男命 こちらの二体の神さまは、伊邪那岐命が 黄泉の国の伊邪那美命のもとに赴き、その別離の時に成りませる神さまだそうです。
ご利益は、縁結び・安産・よみがえり
この岩戸熊野座神社全体が、黄泉の国と考え 各々が住んで居る所へ帰ることがよみがえり(甦り・蘇り)とのこと。
こちらの神社は、古くから「岩戸さん」と呼ばれ祟め愛されていたそうです。
この投げ石「願かけ石」も、元々は地元の方々が行われていたものを 参拝客向けに置き始めたそう。
社の奥にあります、池へ投げ込みポチャンと音がしたら願いが叶うと言われております。
ちなみに、数回チャレンジしましたが 一度も成功しませんでした。
後ほど聞いた話によると10メートル先を狙って投げると良いとのこと。
そりゃ、届かんわ。
こちらが、投げ石を投げる御池。
無数の鍾乳石が垂下して、その姿はまさに奇観。
江戸時代の医者、橘南谿(たちばななんけい)が書いた東西遊記の「西遊記」(多分、あの有名な猿の話ではない方)にもこの洞窟が載っているそうです。たくさんのイワツバメが越冬することでも知られていますが、昔はイワツバメを捕まえると悪いことが起きると恐れられていたそうです。今でも捕まえちゃだめ!

帰り道に怖すぎる謎オブジェと遭遇
さて、満足したので 帰ろうかと思いきや…
そこで目にしたのは
アレは・・・何!?

突如現れた不気味な人形。
人形?の手前の橋には、ずらりと並ぶ謎の鏡。

夏休みの肝試し大会の残骸でしょうか。。
謎は深まるばかり…

結構なリアルなマスクです…。
めっちゃ、怖い…。せっかくパワーもらってきたのにどうしちゃってくれるのこれ。
完全にまがまがしいなにか。
この不気味な人形のコトを聞く為に、熊野座神社へ引き返し社殿に貼ってあった宮司さんの連絡先へ電話してみたのですが残念ながら不在。
この謎を置き去りにするわけにもいかず、途方に暮れておりました。
駐車場付近の民家へ聞き込みしようと、ウロチョロしたりもしましたが
人の気配はナッシング。。
と、その時!
少し離れた民家で、人影が!!
第1村人発見〜!ウッキウキで、小走りで向かいます。
畑仕事をしていた、大正生まれのすまこさん(93歳)。
「すいませ〜ん!上にある人形のコトをお尋ねしたいんですがぁ〜」
「あ!アレでしょ〜。アレは怖くないよ〜」
いえ、かなり怖いんですけど…
話を聞いてみると、何と こちらのすまこさんの息子さんが設置されたそう!
で、アレは一体何なんですか?
「アレはね〜、猿避けたい!」
へ?猿避け!?
この界隈では、猿や猪や鹿やハクビシンなど野生動物による農作物被害のため 様々な対策を行われているそう。
すまこさんの家の畑や管理している栗畑の為に、人形や鏡を設置しているそうです。
「ま〜、この辺りは動物と共存しとるけんね〜」
年齢の割にお元気そうに答えられる、すまこさん。
で、人形の効果のほどは??
「あんま、分からん」
との事でした。
幽霊の正体見たり枯れ尾花。
国名勝 球磨村神瀬石灰洞窟(熊野座神社)
住所 | 熊本県球磨郡球磨村大字神瀬219 |
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