「まだ子どもが小さいから、ゆっくりフレンチやイタリアンは行けなくて…」
なんて諦めてる方、いらっしゃいませんか?
熊本市中央区の並木坂に、子連れの方も、お一人様も大歓迎というイタリアンのお店がありますよ。しかも、シェフは若干23歳という若さで、素材にもこだわられています。
今回は、まだ知っている人もほとんどいないと思われる、隠れ家的なお店を紹介したいと思います。
並木坂から入ったビル2階にあるイタリアンの穴場
場所がわからない方も多いという「紺伊炉 コンロ(こんいろこんろ)」があるのは、南坪井町のビルの中。
「Manly」のちょうど向かい側あたりの、「赤煉瓦」があるビルの2階になります。
こちらの階段を上っていった2階のすぐ左手側にお店があります。
店内はカウンターとテーブル席が3席。
壁に囲まれた半個室風の席もあります。
わりとこじんまりとしており、シェフと会話しながら、料理やコーヒー、お酒が楽しめるような距離感の、あたたかい雰囲気のお店です。
コーヒー1杯からコース料理まで…
メニューは日替わりで、手書きで記入されています。
2,000円(税込)のセットに、前菜やパスタのほか、肉料理なども並びます。
ワインやビール、ジンやウイスキーといったアルコール類も…。
食事をされない方でも、ワインやコーヒー1杯だけでのお店利用もOKです。
コース料理は、大人2名分で5,700円+子ども1,425円というファミリーおまかせコースや、6,600円、9,900円のコースも…。
コーヒー1杯のカフェ的な利用から、9,900円の本格コースまで、いろんな楽しみ方ができるお店です。
カフェ風おまかせ2,000円セット
今回は、こだわりのコーヒーも飲んでみたいと思い、サラダにパスタ等とコーヒーがついて2,000円のカフェ風おまかせセットを頼んでみました。
シェフが「パスタはトマト風やオイル風など、どんなものがいいですか?」と聞いてくださり、聞けばリゾットもできるとのことで、リゾットのセットをお願いしてみました。メニューでは「おまかせ」と謳いながら、好みを聞いてもらえるところが嬉しいところです。
まずは、リコッタチーズと春菊のサラダ。
なんと、こちらのリコッタチーズも手作り!食べてみると、ビネガーなどであえたサラダはさっぱりとしていて、リコッタチーズもさわやか。刻んだアーモンドがカリカリで、良いアクセントになっています。
そしてリゾットは、玉ねぎと小松菜のリゾット。
お肉やお魚は一切使われていないそうですが、コクと深みがあり、マイルドな美味しさです。
こちらは、玉ねぎの皮を煮詰めて作ったスープがベースになっており、スープから手間暇かけて丁寧に作られたリゾットです。
パルミジャーノもその場で削ってもらえ、このライブ感も食事の楽しみの一つ。
トッピングされている小松菜は、宇城市にある稲葉農園のベビーリーフを使用されています。
ちなみにお店で使われている野菜は、「皮ごと使えるように…」と、ほぼ無農薬や有機栽培の野菜を使われているそうで、安心して食べていただけます。
ちなみに、おまかせコースとは別に単品で、山都町の鹿ローストも食べてみたのですが、これがまたびっくりするほどの美味しさ…!
低温調理で、じっくりと中まで火が通されているのですが、しっとりしていて、とにかく柔らかい!
ジビエ特有の臭みもまったくなく、言われなければ鹿とは思えないほどで、ジビエが苦手な方でも、ここの料理は食べられるのだとか。付け合わせの茶色いパウダーは、野菜を低温のオーブンで4時間ほどじっくりと焼き上げ、フードプロセッサーで砕いたものとのこと。小さなところにもこだわりが光ります。
至福のコーヒーとデザートタイム
シェフはコーヒーへの造詣も深く、お店で提供されているのは厳選されたスペシャリティコーヒーです。
今回のコーヒーは、「ゆめみぐさ」を提供していただきました。
ゆっくりと丁寧に、ハンドドリップで一杯ずつ淹れてもらえます。
こちらは京都で焙煎をされている方のブレンドで、毎日飲んでも飽きないぐらいすっと消えるはかないブレンドということで、ゆめみぐさと名付けられたそう。ネーミングも素敵ですが、本当にまったく嫌な後味がなく、軽やかな飲み口で、美味しいコーヒーでした。
また、現在、Instagramでメンション投稿、もしくはGoogleレビューで口コミ投稿で、なんとコーヒーを含むドリンクやデザートが無料サービスというお得なキャンペーンもされていて、これは利用しない手はありません。
デザートは4種類の中から選ぶことができ、自家製バスクチーズケーキをいただいてみました。
体積の約7割程度のクリームチーズを使っているという、贅沢なチーズケーキ。とっても濃厚なのに、くどさも重たさもなく、本当に美味しいチーズケーキでした。
シェフとの会話も楽しめる
こちらのお店は、約20年ほど前に、「トラットリア庄田」というお店をされていたお父様が、息子さんと一緒にまた、お店を始めようとオープンされたのですが、お父様の方が「もう現役の時のようにはできない」と、お店に立たれなくなったとのこと。
そのため、お手伝いで入る予定だった息子さんがオーナーとなり、お一人で調理やサービス、お会計など、すべてを担当されています。
お店での修業経験はないそうですが、小さい頃からずっと、シェフであるお父様が師匠だったとのこと。小学生の時、調理実習で料理を作っても、「ちょっと塩強いね」などと言われたり、常にお父様からプロのアドバイスをもらう環境で育って来られました。料理経験は「手の込んだ自炊だけの経験しかありません」と言われる庄田さん。
「料理って、美味しければいいというわけではなく、おばあちゃんが作ったおにぎりだから美味しいとか、運動したあとに飲む水だから美味しいとか、そういうのが大事だと思うんですよね」と語られます。誰と一緒に食べるのか、どんなシチュエーションや想いで食べるのか、そんな「体験を作る」ことを大事にしたいと考えられています。
農家さんと直接つながり、野菜もしっかりとれてフードロスも減る香味野菜のペーストを作って販売したいなど、今後の展望もたくさんお持ちです。
中学生の時にはグレて、家を出て野宿生活もしていたという、人生経験も豊富な庄田さんのお話や考えも面白いので、ぜひ、美味しい食事とともに、シェフとの会話も楽しんでいただければと思います。ちょっと一人でコーヒーでも、お子様と一緒にコース料理でも…いろんな楽しみ方ができますよ!
紺伊炉 コンロ(こんいろこんろ)
営業時間 | 平日 14:30~21:30 L.O 土日祝 12:00~21:30 L.O |
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定休日 | 水曜日 ほか不定休あり |
駐車場 | なし |
電話番号 | 096-247-6890 |
ライター紹介
ちえ
熊本の人、温泉、自然、グルメ(&お酒)をこよなく愛する30代。好奇心旺盛な行動派で、自称「アクティブガール」ですが、もうガールと呼べる年齢でもないという悲しさ・・・軽いフットワークと、あふれるバイタリティーで、人生謳歌中です。
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