先日お邪魔した南阿蘇開通イベントにて、可愛い色合いのバンを発見。
こちらの車…
なんと、移動する絵本屋さんだったのです。
熊本中のイベントに出店されている、モフbooksの吉田さんにお話しを伺いました。
旅する絵本屋さん
「可愛い本屋さんですね!イベントにはよく出展されてるんですか?」
「こんにちは~。そうですね、前もって声をかけていただいて、予定が合えば伺います」
「絵本専門の移動販売なんですか?」
「はい。購入できる本とサンプル本、合わせて大体400冊~600冊くらいを準備して、イベントの趣旨や来られる方を想像して本を選んでいます」
今回はお天気と季節に合わせて「夕立」や「梅雨」、駅でのイベントということで「電車」や「のりもの」の本も色々ご用意されてきたのだとか。
絵本の種類も、最近人気の作家さんから、私が小さいころ読んでいた絵本まで様々です。
「繰り返し読んで楽しめるものを届けていきたいと思っています」
親子のお客さんが本を選んでいるところは、暗くなってきた雰囲気も相まって、ここは南阿蘇?それともおとぎの国…?と、夢心地でいると男の子がやってきました。
ひとりひとりに、絵本と巡り合う幸せを
こちらの、絵本を見に来た男の子に、「普段どんな本を読むのかな?」「電車は好き?」と、丁寧にお話をして一緒に本を選ぶ吉田さん。
男の子も、沢山ならぶ絵本に興味津々です。
自分でゆっくり手に取って選びたい方もいらっしゃるので、その時は邪魔をしないようにあえて声掛けはしないのだとか。相談にのってほしい時は、気軽にお声掛けすればOKです。
この他にも、若い女性の方や、ご年配の方まで様々な方々がお店に入れ替わり立ち替わり寄られていました。
「いろんな方が来られるんですね」
「そうですね。本屋さんだと本を買おうっていう目的の人が来られると思うんですが、こうして出店していると、たまたま見かけて、あ、絵本だ。となってくださる方もいて。本と出合うきっかけになってくれたりもするので、そういうところが良いなって思います」
実は吉田さん、以前は飲食店の2階を借りて固定で絵本屋さんを営業されていらっしゃいました。ですが、絵本を好きな人しかこない場所、ではなく、絵本に興味がない方にも絵本の良さを知ってもらいたいという思いから、今の「自ら出向く」形の出張絵本屋さんへと営業形態を変えられたそうです。
「聞き手だけでなく、読み手も笑顔になる絵本時間を」
吉田さんは学生時代、幼児教育について学びながら絵本を専門にしたゼミで知見を深めました。その後幼稚園教諭や小学校の臨時教員といった子供に関わる仕事を十数年勤めて、今はモフbooksと図書館司書を兼業されていらっしゃいます。
読むだけではなく、絵本作家としても一昨年にデビュー。『ごちゅうもんは』は、温かくて美味しそうなイラストや、素直じゃないカバさんとちょっと抜けているヤギさんとのやりとりが面白く、やってくる子ども達も夢中になって読んでいました。
そんな吉田さんですが、昨年、国立青少年教育振興機構が主催する絵本専門士の資格を取得されました。
人気の高い講座で、狭き門を潜り抜けられたそうです!
最後に、皆さんにお伝えしたいことを伺ったところ
「毎日の子育てに疲れている方にも…寝る前のごほうびとして絵本を楽しめるお手伝いがしていきたいです。忙しくて、 絵本とかもうそんな読んで聞かせる暇ないですって思ってる方こそ、絵本が子育ての強い味方になってくれることを、伝えていきたいと思っています」
優しい笑顔と強い信念を持って、吉田さんは今後も熊本中を走り回ります。
その活動はInstagram(@mofbooks)でチェックできるので、是非皆さんも、吉田さんに会いに来てくださいね!
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