車がなくても大丈夫!アニメ夏目友人帳の世界を堪能できる「夏目友人帳×人吉・球磨 タクシープラン」ができたって!
公開日: 2023.02.26
ライター:ムトー肥後ジャーナルをご覧の皆さまごきげんよう。
私は今
人吉駅に来ております。
ご覧ください、この立派なからくり時計。お殿様もくるんくるんと妖のごとく舞っております。
妖、そして人吉球磨地方と言えばそう。
夏目友人帳!ですよね。
実は今回
©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
タクシーで夏目友人帳のモデル地を巡るプランできたんですよ。これはマイカーを持っていないよ!って方にとっても吉報。
という訳で実際にどんなもんなのか?ベテランドライバーさんと一緒に回ってみましたー!
目次
選べるコースは5種類
夏目友人帳とは、小さい頃から妖怪をみることができた夏目貴志が、祖母レイコから引き継いだ「友人帳」に記載されている妖怪たちに名前を返していくという物語。アニメは2008年から開始され国内外問わずファンが多い作品です。
このアニメで登場するモデル地をタクシーで巡ることができる!というのが今回のプラン。
コースは選べる5種類。結構細かく分かれているので「どのコースにしようかな」と選ぶところから楽しさが生まれます。
今回は「このコースだけ!」って言葉に俄然惹かれたので
4番に決定!!
今回ご紹介する「夏目友人帳×人吉・球磨タクシープラン」は、ふらりと人吉駅に行って利用できるものではなく、事前に予約が必要なのでお間違いなきよう。
ちなみにタクシー会社はTaKuRooで予約しました。
電話申し込み可能ですが、WEB申し込みをした場合
後日このようなメールが届くので、この情報をもとに当日お迎えにくる車種やナンバーを確認しておくと安心ですよ。
さあ夏目友人帳の世界に出発
という訳で人吉駅におります。
予約の段階で、今回集合場所に指定したのがここだったのです。
こちらが今回お世話になるドライバーの丸山さん。人吉球磨地方で初の女性ドライバーになって30年以上のベテランさんです。
ご自身もアニメ夏目友人帳好きなのはもちろんのこと、夏目ファンのことも大好きなんだそう。
「あら?この方ファンなのかなって思ったら思わず声掛けちゃいますね」
「そうなんですねー。すみません正直に言うとあまり見たことがないので、役者不足かもしれません」
「いいのよいいのよ!よく知らないなって人にはね、これ!」
ガイディングボード!
アニメのどのシーンに登場するのか?はもちろん、観光の情報もご紹介していただけるのだとか。
「ここ人吉駅は第一期、第二期、第六期で登場するなど、作品の中ではよく登場するモデル地。画像は人魚の妖が登場した第二期第八話「不死の想い」の1シーン」
「すごいんですが、カンペが透けちゃって丸見えです」
「覚えきれんもん!!」
このガイディングボードと同じ構図で撮影すれば、まるでその世界観に入り込んだようだというファン心理。よく分かります。
天狗橋
最初に訪れたのは天狗橋。第一期第三話「八ツ原の怪人」のワンシーンで登場するのがこの橋。
通学路のシーンとしても度々登場するので見覚えがある方も少なくないでしょう。
「橋の架け替えの際にデザインが変わるのかもって心配してましたが、元の形に添うようですから安心しましたー」
先の水害で残念ながらニャンコ先生がくつろいでいる標識も橋も流されてしまいましたが、現在はこのように修復中です。
三日原観音堂
人吉出身、内村光良さんの母校を通過し次に向かったのは
三日原(さんじがはる)観音堂。
ニャンコ先生が大好きなお饅頭屋を売っている「七辻屋」周辺の景色と言われています。
さあそれではご覧ください!
よく分からん!!
分からん時には丸山さん!
「右に屋根がブルーシートのおうちが見えるでしょ。あれがそう」
「…そうですか?」
「そうよー!だってほら」
「左に石段が描かれてるでしょ。これは三日原観音堂の石段」
あ、あった。
これはガイド付きでないと確実に見落とす!
趣のある社。せっかくなのでお参りさせてもらい後にしました。
鹿目の滝
次にやってきたのは鹿目の滝(かなめのたき)。最初に言っておきますがここ駐車場がありません。
また一時停止できるほどの広さの路肩もないので、タクシー必須です。
「ということで私は一度、上でUターンしてお待ちしております」
ここは熊本県PR動画で登場するシーンなのでアニメ本編には出てきませんが、日本の滝100選にも選ばれ神聖な雰囲気を味わえると評判の滝です。
「石段でひーひーなるのでお気をつけて」という言葉を後に早速出発。
整備されているので歩行すら危ぶまれる!って感じではありません。
ただ…
帰りは確かに、ひーひーなりました。スニーカーでくることをお勧めします。
石段を下りると木の橋が見えてきます。そこで見える景色がこれ!
まんま!すごい。
ちなみにこの木の橋から先は安全上、行くことはできません。ご注意を。
複数人で行く場合には今回のようにドライバーさんは車内で待機されますが
「女の子1人の場合にはね、私が心配だから同行しますー」
だそうです。
大畑駅
次は「ここに名刺を貼ると出世できる」というジンクスがある大畑(おこば)駅。
もう
出世欲の圧よ!
駅構内を抜けて撮影スポットに到着。
第一期第五話「心色の切符」で登場したこのシーンですね。
大畑駅の隣にある宮地嶽神社とともに、何度もモデルとなっているスポットです。
雨宮神社
車内からこんもりとした森が見えればそれが次の目的地である雨宮神社。
ここでは第四期オープニングの画像の社殿を見ることができます。
なかなかの急こう配な石段をのぼり
やっと到着。
もう石段で疲労困憊だったので同じ構図で写真を撮るということをうっかり忘れていました。
人吉城址
人吉球磨を一周ぐるりと回り、人吉に戻ってまいりました。
ここは第六期第三話に出てくる人吉城址。
本当はもっと上から撮影したほうが分かりやすかったんですが、現在工事中のためここが限界でした。
田町菅原天満宮
続いて田町菅原天満宮。
第二期のオープニングでのワンシーンで有名なスポットです。
ここでの注意点ですが
正面から見たらこの角度なので、構図に近づけるためには向かって右の壁に体をぺったりとくっつけましょう。
武家屋敷
タクシープランの旅を締めくくる最後のスポットは武家屋敷。
ここは相良藩の家老屋敷跡で、堀合門は人吉城から移築されたもの。西南戦争の際には西郷隆盛の宿舎としても使用されました。
熊本県とのコラボ動画に登場するスポットなのでアニメ本編には登場しません。
お隣にあるカフェは現在お休み中でした。
アニメ夏目友人帳のモデル地9ヶ所をめぐってみましたが、まあ時間が足りない!3時間のプランでしたがあっという間でした。
「まだまだ他にもご紹介したいスポットがありますので、ぜひまたお越しください」
「ありがとうございます!ちなみに訪れるファンの方たちは日帰りが多いんでしょうか?」
「宿泊でお見えになる方の方が多いですね。せっかく来たんだから見たいところを全部見たい!ってことで。あと追加料金は発生しますが3時間オーバーしてもご希望であれば引き続き観光することはできますよ」
休みを利用して友人や家族、または1人旅でモデル地を巡っているファンの方も多いのだとか。
「そうだ。せっかくですし夜までお時間あるのならば、夏目友人帳の影絵をぜひ見ていかれてください」
「…影絵?ですか?」
「はい!いい雰囲気ですよ」
楽しかった丸山さんとの旅はここでお別れ。
タクシープラン限定のステッカーもいただきました。
あとは人吉市内を散策し、夜まで待ってみることに。
夜の夏目友人帳はまさに妖ムード
さて待ちに待った人吉の夜がやってまいりました。
なぜなら私はあれからずっと考えていたのです。そもそも「影絵」ってなんだ、と。
イメージする影絵ってこれじゃないですか。まさかこんな感じで指を駆使し「ほら!夏目友人帳に出てくる○○だよ」とかするのか。だとしたらなんというご苦労なのかと。
いつ誰がくるのか分からない、しかも夜の町中でひたすら指で影絵…
場所は鍛冶屋町通りとは聞いたけども一体どこを散策すればいいのか…
と、とぼとぼ歩いていたら
あら!おった!!
明らかに指じゃない!
キョロキョロと周囲を見渡したところ
これですな!電柱に設置してある!よかった!人の力じゃなくて!!
平日の夜だったこともあり人通りも少なく
まさに妖の世界を堪能できました。
これは夜まで人吉にいて見た方がいい!!
この機会にぜひ!
タクシープランも続々と春休みに向けて予約が入ってきているそうです。
特に同じ県内だと「わざわざタクシー使わんでも…」って思いがちですよね。でも普段なかなか行けない場所まで行けるうえに、土地勘がないエリアを運転しなきゃならないストレスからも解放されるので結構おすすめです。
県外から観光で遊びにきた方も、きっと快適に人吉・球磨地方の観光を楽しめるのではないでしょうか。
ちなみに今回ご紹介したアニメ夏目友人帳のほかにも、熊本県は様々なアニメやマンガの観光スポットがあったりと結構、マンガ・アニメに縁深い県なんですよ。
2021年10月にマンガ県くまもとを目指すべく、県内各地のマンガやアニメを生かした地域活性化と、熊本の魅力を国内外に発信することを目指す「くまもとマンガ協議会」が発足されていたり
熊本県にゆかりがあるマンガやアニメも毎日SNSで発信しています。
熊本県に住んでいても「そうだったんだ」という発見がありますし、観光で遊びにくるときにも面白い情報が詰まっていますよ。
タクシープランで遊びに行くついでに、サクッと活用されてはいかがでしょうか。
夏目友人帳×人吉・球磨 タクシープラン
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問い合わせ先 | 主催/一般社団法人 人吉温泉観光協会 |
電話番号 | 0966-22-1370 |
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