眠りの俊行〜season1〜
この記事は
どこでも一瞬ですぐに寝落ちする上野Pが寝言で放つ謎の言葉について後日取材した時の内容である。
今回は「どうなってんだよ!くそぉ」といきなり大声で寝ている時に放った一言についての内容である
【いつも発信している熊本の情報とは全く関係ないので多忙な方はスルーしてください】
ある日
寝てる時に「どうなってんだよ!くそぉ」って叫んでましたよ?あれどんな意味なんですか?
そんなこと叫んだ記憶ないぞ?ん〜もしかしてあれかな、中学校の時のあれかな。嫌な思い出だがあれが初恋だったな。
えっ?恋とかしてたんですか?めっちゃ話聞きたいです!
そりゃ俺既婚者だし。今までも恋してきたわ!・・・わかった。はなすよ。学生の頃嘘で告白するの流行ったろ?俺あれの被害者なんだよ。
あー流行りました!よくやってましたよ!ん?ということは好きな女の人に嘘で告白されたんですか?
あぁ。まさしくその通りだ。しかも嘘で告白してきた女の子のことが俺大好きだったんだ。少し長くなるけどその時の状況を話していくぞ。
同じクラスに「Kちゃん」「Nちゃん」「Rちゃん」という可愛い3人組がいて、その中の「Nちゃん」のことが好きだったんだ。と言っても俺は当時いけてる軍団には属していないいけてない中学生だった。俺の楽しみといえば休み時間に寝ることだけで、「どの姿勢で寝れば10分の間で熟睡できるかを日々研究していた。」
昔から寝ることしか考えてなかったんですね。
ある日あまりにも眠くて放課後机で寝てた時ある人に起こされた。まさかの「Nちゃん」に
俺は「Nちゃん」に憧れを抱いていたが、話したことはほとんどなく、遠目で「可愛いなぁ〜」と眺めているだけだった。
そんな「Nちゃん」に「上野くん起こしてごめんね」といきなり言われたので目がぱちっと覚めた。
「jぢおうぇhふぉえほ」とテンパっていると、「Nちゃん」が「上野くん今度デートしない?」といきなり言ってきた。
おおおおお青春じゃないですか!で?どうなったんですか?
「あっ・・・はい。」と動揺を抑えながらなんとか返事することで線いっぱいだった。
そしたら、「今週の土曜日近くの公園にきてね!」と言われ俺は頷いた。
そして土曜日がやってきた。
俺は当時かぁちゃんが買ってくる洋服しかもっていなかったのだが、その中で一番オシャレだと思う格好で公園に向かった。
イメージ図
いっ今とあんまり変わらない・・・
俺は緊張しすぎて1時間前に公園に着いてしまった。ブランコに乗りながら緊張を紛らわそうと大声で叫んでいると、軽蔑したかのような目でこちらを見ている人がいた。それが「Nちゃん」だった。俺は全力で「ごめん」と謝ったら、「Nちゃん」は「大丈夫だよ」と棒読みで答えてくれた。そして前日徹夜で考えたデートコース公園で話す→近くのスーパーでウインドウウォッチング→俺の家でケーキを食べる→帰りに公園で付き合ってください!と告白するというプログラムを実行するために頭をフル回転させた。
なんか応援したくなる・・・デートの内容早く聞きたい!
すまんな。どこで何を何時頃していたというのは約30年前だから覚えていないんだ。
ただ覚えていることといえば最初ものすご〜くつまらなそうにしていた「Nちゃん」がちょこちょこ笑ってくれるようになって「上野くんといると楽しい!」と言ってくれた。
俺もさ最初は様子がおかしかったから、あぁ罰ゲームかなんかで俺とデートしてるなって薄々気がついてたんだ。でも少しづつ笑ってくれるようになった「Nちゃん」を見ていると俺も嬉しくなってきてさ、笑顔の回数が少しでも増えるために当時の俺は全力だった。
漢っすね・・・
で、最後公園に送って行った時にNちゃんの口から「上野くん楽しかったよ!また学校で会おうね!」と笑顔で言ってくれた。今日一番の笑顔だった。俺は正直これだけでも満足だったのだが、ここで引き下がったら俺は一生臆病者のままだ!と自分に言い聞かせ「あっあの、大事な話があるんだ。」と彼女に伝えた。そしたら彼女は「なに?」と少し真顔に戻っていた。罰ゲームでもなんでもいい!きっかけはなんでもいい!「楽しい!」と言ってくれたから0.1%の可能性しかないサヨナラホームランを決めるためなら俺は全てを失ってもいいと思いながら・・・「Nちゃんのことがずっと好きだったんだ!これからも定期的にデートしてください!」と言った。
そっそして・・・
もちろん振られたよ。でも、彼女が正直に言ってくれたんだ。
「罰ゲームなんだこれ、ごめんね」って。「最初は1秒でも早く帰りたいって思ってたんだけど、段々上野くんと居るのが楽しくなってきて人としては素敵な人だな〜って本気で思ったよ。でもね、まだ好きとかそんな感情は一切ないんだ・・・でも、友達からでいいならこれからも仲良くしてくれたら嬉しい!」と言ってくれた。俺嬉しくってさ、半泣きで「これからもよろしく!」って言ってその場を離れた。
・・・残念でしたね。でも、このあと、もしかしてのもしかして!があったんじゃないですか?
俺もチャンスあるっ!と思ってまたいつもの休み時間に寝るだけの生活を送りながら期待してたんだけど、一週間後他のクラスのイケメンと付き合ったっていうのを聞いて、待ち合わせした公園のブランコで「どうなってんだよ!くそぉ」と叫んでしまった。
まさか寝言で叫んだ一言にここまでのドラマがあったとは・・・・・・・・・苦い青春時代でしたね。
最後に
当時の記憶を絞り出して再現しているので
ほぼノンフィクションの内容となっております。
寝言って不思議ですね・・・
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