新型コロナウイルスの影響で、映画館に行くことも、お出かけすることも叶わない…。そんな毎日ですが、なんと熊本には、マイカーに乗ったままのプライベート空間で、大きなスクリーンで映画が鑑賞できる、「ドライブインシアター」があるのです!
もともと、西原村の森の中で上映されていましたが、今回は場所を阿蘇ミルク牧場に移しての初開催!ずっと気になっていたこの素敵な野外シアター、実際に体験してきました!
きらめく夜景に星空…ロケーション抜群!
今回のドライブインシアターの上映会場は、初開催となる、阿蘇ミルク牧場。
4月25日の夜に、30台限定の予約制で開催されました。阿蘇ミルク牧場に到着し、ゲートから入るとすぐ、ドライブスルーにて受付を行います。名前の確認と、スクリーンまでの道順やトイレの場所などを、丁寧に案内していただきました。
スクリーンが設置してあったのは、ミルク牧場駐車場の奥。
空には、まばゆい星たち。そして眼下にはきらびやかな夜景。抜群のロケーションで、最高にドラマティックな空間!とっても静かな夜に、この場所にいるというだけで、なんだか胸が高鳴ります。
スクリーンの前に車をとめて、車内から映画を鑑賞できるシステムになっています。スクリーンは思った以上に大きく、小さな文字でもはっきり見ることができます。映画の音声はFMで飛ばされるので、車から降りる必要もありません。人との接触を減らさなければいけないこの時期でも安心!
フードやドリンクの販売も
入口では、ミルク牧場の商品も販売されており、こちらはドライブスルーでも購入可能でした。
チーズスティック300円に…
牛乳やカフェオレなどのジュースは、1本70円とリーズナブル!
ドライブインシアターは、これまで17回上映されてきたそうですが、今回はミルク牧場移転記念と、コロナに負けるな企画で入場無料!ただ、現在休園中で、商品の行き場がなくなったミルク牧場の応援という形で、来場者に300円の商品購入をお願いする形での開催となりました。
チーズスティック1本と、ジュース5本を買って、車でスタンバイ。新商品という「ヨーグルトinさくらんぼ」もゲットして、わくわくしながら開演時間を待ちます。
ロマンティックな時間
今回上映されたのは、映画監督・松田拓真さんのショートフィルム。松田監督は熊本在住で、実験映画やミュージックビデオなど、ジャンルの垣根を超えて映像制作を行われている若手の監督です。短編映画「少年の夢」や、熊本の新鳥町商店街を舞台にした短編ドキュメンタリー、「飛べ、新鳥町」が上映されました。
車の中からでも、きれいな映像を見ることができ、車内で聴く音声もリアルでした。夜の闇に包まれ、どっぷりと映画の世界につかることができ、最高にドラマティックな非日常の体験!!
車内は完全プライベート空間なので、寝間着でも、すっぴんでもOK!お菓子も持ち込めるし、まるで自宅にいるかのようにリラックスして映画を楽しめました。
愛する阿蘇・西原村のために
ドライブインシアターを主催する「Noroshi西原」代表の中村圭さんにお話を伺ってみました。
中村さんは、熊本地震後、地元である西原村にひまわり迷路を作ったり、花を植えたり、様々な活動を続けられています。そんな中、保育園の先生から、「地震の影響で、トイレに行けない子どもや、建物の中が怖くて、外に出たがる子どもたちがいる」という話を聞き、「野外で子どもたちも楽しめる取り組みを行いたい」と、このドライブインシアターを実現されたそうです。阿蘇に観光客を呼び戻すきっかけにもなれば、という思いもあったとのこと。
中村さんからは、「Drive in Theater Asoがある阿蘇一帯は、火山の噴火でできたカルデラという窪地に、5万人以上が暮らす、世界でも珍しい場所です。1,000m級の雄大な山々の中、見渡す限りの草原や、一面の空を染める夕暮れ、そんな絶景阿蘇をドライブしたあと、クライマックス…満天の星空のもと、映画を楽しめます。きっと素敵な思い出のワンシーンになります。」とメッセージをいただきました。
次回開催予定
今回は、移転後初の開催ということで、スクリーンが強風で煽られる等のハプニングもありましたが、今後は対策もとり、よりよいシアターになるよう改善されていくご予定とのこと。次回は5月19日に、今回と同じ松田拓真さんの作品を上映予定(19:30開場・20:00上映)です。監督の舞台挨拶等も予定されており、入場料は1,500円(ミルク牧場特産品つき)となります。お申込みフォームはこちら!
大きなスクリーンで映画を観たい映画ファンの方、たまには家族でお出かけしたい方、夜にゆっくり二人で過ごしたいカップルの方などにもおすすめのドライブインシアター。大自然の中で、とびっきり素敵で特別な時間を楽しめますよ!
Drive in Theater Aso
ライター紹介
ちえ
熊本の人、温泉、自然、グルメ(&お酒)をこよなく愛する30代。好奇心旺盛な行動派で、自称「アクティブガール」ですが、もうガールと呼べる年齢でもないという悲しさ・・・軽いフットワークと、あふれるバイタリティーで、人生謳歌中です。
記事シェア