熊本地震により11棟の蔵が倒壊した「通潤酒造」。築200年の蔵「寛政蔵(かんせいぐら)」を約3年の歳月をかけてリノベーションし、3月30日にカフェスペースとしてリニューアルオープン! 早速訪ねてみました!
目次
「楽しいお酒を飲む」おもてなしの蔵としてリニューアルオープン
入り口から奥へ進むと見えてくるのは、なんとも風情がある「寛政蔵」。歴史ある建物がカフェのような試飲スペースもある施設として生まれ変わりました。
こちらは「えんがわ席」からの景色。耳をすませば雨の音、錦鯉が優雅に泳ぐ水の音……。時間を忘れてしまいます。実際、1時間ほど「えんがわ席」に座っていました。
室内は、落ち着いた色合いの空間。テーブル席やソファ席もありますよ。とても居心地がよくのんびり過ごせました。
ハンドルキーパーも安心!ノンアルコールの甘酒も堪能できる
寛政蔵では、試し酒のほか、おしゃれな手作り器に入ったドリンクやお菓子を堪能できます。
通潤酒造の甘酒と山都町にある「なかはた農園」のイチゴを合わせた「苺あまざけ」。イチゴの果肉も残っており、イチゴの甘さがじわーっと口に広がります。
ビーガンフリーのクッキーは、山都町で作られてた農産物を使った優しい甘さ。甘酒とよく合います。
外国人の店員さんをはじめ、従業員の皆さんが丁寧にメニューの説明をしてくださいます。もちろん日本酒3種の飲み比べ「利き酒セット」もありますよ!
刀剣「蛍丸」をイメージしたお酒なども販売
敷地内では、お酒の販売も。山都町にゆかりのある重要文化財の刀剣「蛍丸」をイメージした「純米吟醸 蛍丸」は、ゲームのキャラクターから知ったという女性のお客さんを中心に人気だそう!
「蛍丸を飲むためのグラスが欲しい!」との声から生まれた可愛いグラスもありますよ。
「楽しくお酒を飲んでほしい」山下泰雄社長を直撃してみた
通潤酒造の山下泰雄社長。寛政蔵へのこだわりを熱く語っていただきました。
「美味しいではなく楽しいお酒」を飲んでほしいんです。
楽しいお酒とは……?
寛政蔵にお越しいただいて、自然が肌で鼻で耳で感じられる空間をお酒と一緒に楽しんでほしいです。そして、お客さん同士で会話したり、一緒にお酒を飲んだり、エンターテインメントの場として活用できるようにしていきたいですね。
確かに居心地が良すぎて時間を忘れてしまいます。ずっと座っていたいくらいです。
落ち着くでしょう! 私は、ここから眺める景色が大好きで、晴れた日は池の水が反射し屋根を彩ります。
素敵ですね!ご家族でもカップルでも楽しむことができる空間で、会話も弾みそう。
蔵のテーマである「まぁるい笑顔で、まぁるくなって」と一緒に、人との和が広がっていく山都町の新名所になってくれたら嬉しいですね。
ありがとうございました!
寛政蔵では貸切イベントもできちゃいます
なんと寛政蔵は貸切でも利用でき、コミケも7月28日に開催予定! さらに、コスプレイヤーの撮影会なども不定期で開かれているそうです。
また、予約すると蔵の見学もできちゃいます! お子さんの社会科見学にもおすすめですよ。
江戸時代に建てられた寛政蔵は、熊本地震により甚大な被害を受けます。しかし、山下社長を中心に「ただ復旧するだけではなく、蔵に来たら楽しいと思ってもらえる空間を作りたい」と尽力され、リニューアルオープンを果たされました。
時間を忘れてしまうほど落ち着く空間で、お酒と一緒にゆったり過ごしてみませんか?
通潤酒造 寛政蔵
住所 | 〒861-3518 熊本県上益城郡山都町浜町54 |
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営業時間 | 9:00〜17:00 |
定休日 | 第2・4日曜日 |
HP | |
電話番号 | 0967-72-1177 |
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肥後ジャーナルライター
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