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アボカドにグリーンカレーかけたら超美味かった!国内では珍しい「緑色の栄養爆弾アボカド」を栽培してる津奈木町の建設会社を直撃取材

ライター:伊藤 伊藤

農業大国くまもと。

トマト・玉ねぎ・米・スイカなどなど全国でも屈指の生産量を誇る熊本ですが、全国でも国内生産が希少な

アボカド

を作ってる建設会社(農家じゃないの?)が津奈木町にあるんです!

知ってました?

全国に流通してるアボカドって99%が輸入ものなんです。国産はわずか1%…。

そんな希少な生産者さんが、熊本は津奈木町にいるんだったら!と、直撃インタビュー&アボカドレシピを紹介してもらいました。


ギネス認定されてる栄養爆弾アボカド

アボカドは、スーパーフードとも呼ばれている食材のひとつです。世界一栄養価の高い果物としてギネスにも認定されており、豊富な栄養素が含まれています。
アボカド半個で必須脂肪酸(体内でつくられないため取っておきたい脂肪酸)1日の必要量を十分摂取することができます。

そんなアボカドを作ってるところは日本国内でも希少で、和歌山県や愛媛県での生産が盛んです。

順位 都道府県 生産量 全国シェア 主要産地名(市町村名)
全国 9.5(t)
1位 和歌山 7.3(t) 76.8% 海南市、和歌山市、紀の川市
2位 愛媛 1.5(t) 15.8% 松山市
3位 鹿児島 0.7(t) 7.4% 日置市
表:都道府県別のアボカド生産量と全国シェア(2018年)
表を見てわかるように、みかんの生産地ばかりで、アボカドは柑橘系ができやすい場所が生産地として向いてるようです。

アボカドの種類

アボカドは1000種類以上あるそうなのですが、よくスーパーなどで見る

この種類は「ハス種」というもので、みなさんが目にするアボカドはほとんどコレ。皮が固いので、見かけで食べ頃がわかりにくいですよね。ちょっと柔くなって、色も茶色になって食べごろかな?と思って割ったら、残念なことになってることもしばしば。

津奈木町で栽培してるのはベーコン種(他にも何種類か栽培しています)。ハス種と見比べると、全然違う!これがアボカド?って感じ

表面(皮)がツルツルで、緑も鮮やかそしてデカイです。

このベーコン種は食べごろがわかりやすく、触った感触が低反発枕くらいだとちょうどいい感じです。

とまぁ、アボカドの紹介はほどほどに、本題に入りましょう!

アボカド生産者さんを直撃取材します。ということで向かった先は

津奈木町の平国港

建設会社がなぜアボカドを???

全くアボカドは見えません。

「伊藤さんアボカドは魚介類ではないです」と声をかけられ、案内されたのが

津奈木町平国港近くのビニールハウス。

そんな何回も教えてくれなくても、だいたいわかります。

この中で、国内でも珍しいアボカド栽培をやってるらしい。

ハウス内に入ると、

おおおお!

なっとる!

なっとる!

めちゃなっとる!!それもそのはず、アボカドは10月から2月までが収穫期。今が一番の旬なのです。

出荷作業の真っ只中にお邪魔致しました。

「こんちは!!今日はよろしくお願いします!」

「よろしく!!「と出迎えてくれた方は、津奈木町でアボカド栽培をしている

南興建設の諌山さん。

ほぼ一人でアボカドのお世話をしているそうで、365日アボカドのことを考えてるというアボカド王。

「アボガドって何となくですが、味がないですよね?」

「アボドです!しかも味がないって???来て早々失礼な人やな!じゃ早速食べますか!?アボカド感が覆りますよ」

「ちょま!早い。まだ何も話聞いてないし!」

「あーーごめんごめん。ついアボカドのことになると熱くなってしまう…とにかく食べて欲しいのよ、食べたらわかるのよ、津奈木のアボカドの素晴らしさが」

「もちろん食べます!じゃ、一つだけ聞かせてください。どうして南興建設さん(建設会社)がアボカド作ることになったんですか?」

「えーとね、10年くらい前に建農連携(建設業社が農業をやることを推奨する)という国の施策があって、水俣・芦北地域雇用創造協議会てとこの委託で、農薬を使わず環境に優しい高付加価値作物を作る実証実験としてアボカド栽培を始めたんですよ。津奈木はアボカド作りに向いてる地域だったしね」

0から始めて10年でここまで栽培できるなんて…

「私、農家経験ないんですよ。この会社に入って初めて農家になったんです」

は?

「この仕事する前は、某有名ライブハウスの支配人やってまして、南興建設に縁あって入ったら、アボカド農家ですよ(笑)。右も左もわからなくてねぇ、タダねハワイで食べたアボカドがめっちゃ美味くて。あんな美味いもの作れるんだったら面白いかなぁと思ったんです。そっからは365日アボカドのことばっか考えてます」

何この人!?人生の冒険家じゃん。

「そんな諫山さんが作るアボカドはどこで買えるんですか?」

「今は、ほぼ通販での販売が主になっていて、1個2,000円〜3,000円で販売されています。高い!と思ったでしょ?生産量が少ないからね。

増やしていきたいのよ、アボカド農家さんを。だから今は栽培よりも苗の販売に力を入れてます。苗をたくさん売って、津奈木町を

日本一のアボカド産地にしたいんです!!道のりは長けれど、必ず実現してみせます!みんなでアボカドを作りましょう!栽培の仕方については、私と津奈木町が総力を挙げてバックアップいたします!」

「バックアップって?」

「作業中肩もみします」

「嘘でしょ!てか、逆に迷惑!」

「役場の方と一緒にアボカド農家さんを巡回して、アドバイスしたり共に作業をして実戦経験を積んでもらったりしています。私も10年間たくさん失敗をしてきました。天候気候と戦い、虫と戦い、土や水と戦い、負けては策を立てての繰り返し…でもね、できたアボカドを食べてくれた方々の笑顔を見ると、そんな苦労は全部吹っ飛びます」

かっこいい…。

実際にアボカド農家さんは増えつつあるようで、水俣や三角に生産地域が広がっています。

そんな魂のアボカド、心して食したい。

こんな美味いアボカド食べたことなかった

では食べてみますか?

と現れた、アボカドの妖精!もといミスアボカド!もとい南興建設の野﨑さんです。アボカドが大きく見えるのは、野﨑さんの顔の小ささのせい??(実際にデカイですアボカドさん)

「私はこの津奈木町のアボカドを広めるための、広報活動をしています」

こんな素敵な女性が宣伝してくれるなら、余計に1個2個買ってしまう。

「今津奈木には、300本くらいのアボカドの木があります。もっとたくさんの方々にアボカド栽培に参入していただいて、1,000本を目標に広報活動を頑張っています」

「じゃぁ、津奈木アボカドの1番の売りって何ですか?」

「輸入物って当たりハズレが50%くらいの確率であるでしょ?国産のアボカドにはそれがないんです!触った感触が柔らかくなってきたら、100%大当たりなんです。あとは、味の濃厚さや青臭さがないところ、そして外側は柔らかいけど歯ごたえは残ってるとことかとかとか」

もう止まりません。

そんな津奈木アボカド栽培を、野﨑さんが教えてくれるなら、アボカド育ててみようかなぁと不純な動機に揺れ動いてると

「じゃ食べましょか!」と諌山さん。そうだった教えてくれるのこの人だ

野﨑さんが持っていた、アボカドをパックリ割ると…

ため息とともに、綺麗…という反応が。自然が生み出した神秘のグラデーション。

まずは、アボカドの刺身!

見てくれからして、正真正銘の「森のバター」。感触は柔らかいのに、ちゃんとと手ごたえがある。

これを

わさび醤油に付け

「いただきマーーース」と我先に津奈木町役場の山﨑さんと、水俣・芦北地域雇用創造協議会の山﨑さんが舌鼓。(W浅野とか思い出した)

笑顔

めっちゃ笑顔になるんです、津奈木のアボカド食べると。

もう箸が止まりません!!

「次とっておきのレシピ紹介するねー」

と言って出してくれたのが

グリーンカレーとアボカド

これが相性抜群だとか

サラッとかけて、そのままパクリ。アボカドの濃厚ミルクのようなコクが…ああ!!!ココナッツミルクの役わりか!!

がってんがってんがってんがってん!!!!

合うに決まってるわ。そのアボカドの味たるや全く青みがなく、本当にバターミルクのようなクリーミーな味わい。これにスパイスが絡んで、カレーにコクを与えてくれてます。

絶品。

カレーに負けないアボカドってなんなん!?(味がないとか言ってすみません。アボカド感は綺麗に覆りました)

止めどなく食えるアボカドグリーンカレー…。ヤバ飯発見した。

朝市で150個が1時間で完売

いま、この津奈木アボカドが購入できるのは、通販のみでほとんど県外で流通しているそう。

「津奈木アボカド通販」で検索したが、ヒットしたところは全て品切れでした。

どうにか購入できる方法はないか聞くと

「津奈木の朝市で販売したのよ、市場に出せないキズや型崩れを。そしたら150個が1時間で売り切れちゃった」

結局買えないじゃん!!!今シーズンの販売は終わってしまったので、来年のこの時期に津奈木町の朝市でお目にかかれるかもです。

「たくさんの人に食べてもらって、たくさんの方に笑顔になって欲しいんです。だからこそ、一緒に津奈木町でアボカド作りという冒険をする仲間を探しています。生産が増えれば、価格も落とせるし皆さんの手に入りやすくなります」

冒険の終着点は、「みんなの笑顔」ってことか…。

諌山さんや野﨑さんも、お話ししてる間ずっと笑顔だった。きっと笑顔で作るアボカドだから、みんなが食べた時に笑顔になるんだ。

津奈木の人と恵みに育まれた、緑の宝石「津奈木アボカド」

絶対手に入れたい!津奈木町で私も育ててみたい!という方は

↓↓に問い合わせてみてください。

つなぎ南興ファーム

おまけ

農業をはじめるために研修を受けたいと考える方や、すでに農業技術を持っていて認定審査を受けたのち、「認定新規就農者」となる方には、国や県、各市町村から様々な支援制度を受けることが出来ます。
「認定新規就農者」になると、さまざまなメリットがあります。
無利子・無担保で資金を借受出来たり、新規就農後の不安定な時期に経営が安定するまで年間最大150万円を交付する支援制度「次世代人材投資事業(経営開始型)」を受けることができます。

でくっかどうかわからんけど、どんな世界か見てみたいって人や。農業に興味がある方は、1度ご覧になっってください!

↓↓

熊本県新規農業支援制度

最後に…

家に帰って、やってみたかったことを決行!!

アボカド納豆。

激ウマでした。

つなぎ南興ファーム

場所

〒869-5605 熊本県葦北郡津奈木町福浜3457

Instagram

https://www.instagram.com/tsunagi.nanko.farm/

電話番号 0966-78-3681

ライター紹介

伊藤

伊藤

演劇の先生やったり、アニソンやメタルのDJやったり、バンドやったり、サブカル好き思春期48歳独身。健康診断で中性脂肪が赤信号だったので、たまにジョギングすることにした。やっぱり犬が好き。

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