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とじる
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とじる
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とじる

自分のことは自分じゃ分からないように、熊本で暮らしていると何が違和感なのか分からなくなるもの。

そこで以前、移住者に「ここが変だよ!熊本市民」を語っていただきました。

県外出身者から見た熊本って?熊本市移住者座談会「ここが変だよ熊本市民」開催してみた!

ビジネス熊本弁など、さまざまなパワーワードが生まれたのですが、いっても同じ日本人。

そもそもの根底の文化は大体同じ。

そこで今回は国籍を超えて…

「ここが変だよ!熊本県民~外国人バージョン~」を開催しました。


参加者紹介

まずは今回の参加者をご紹介します。

チェイスさん 国籍アメリカ

好きな熊本弁 「さしよりビール」「だごうみゃー」

プレイマン・ハヒズ・アヨさん 国籍ナイジェリア

好きな熊本弁「ありがとう~ど~も~」

マグダレナさん 国籍ポーランド

好きな熊本弁「~なっせ」

ディネスさん 国籍ネパール

好きな熊本弁「だけん」

「以上のメンバーでお送りします!」

熊本に来たきっかけってなあに?

熊本に来た理由から伺っていきましょう。

「私はポーランドの大学で日本学科を専攻していたのですが、先輩から『九州の自然は美しい』と聞いていました。だから日本に行くなら九州と決めて調べてたところ熊本城とくまモンを見つけて、もうここに行きたい!!って決めました」

「僕はALT教師として日本に行く事になったんですけど、どこに配属されるのかは政府が決めるんです。なので偶然熊本です。東稜高校に赴任してました」

「熊大で輸送制度を学ぶためにやってきました。寒くないし自然がキレイなところが気に入ってます」

「なるほど~ディネスさんは?」

「フフ…僕?僕はね」

奥さんいたからだよ!!!

「OH!!」

「素敵」

先に熊本で働いていた奥様と離れがたく熊本まで来たのだそう。

今回奥様はディネスさんがあまり日本語が上手じゃないとの事で、通訳担当として来てくれました。

「love forever」

文化の違いを感じたこと

「では文化の違いを感じたこと!教えてください!」

「最初に驚いたのがどうしてこんなに入学式がおとなしいんだろうってビックリした。みんな一列に並ぶし声は発さないしダンスパーティーもないし」

「入学式でダンスパーティーはないかな…」

「式といえば、結婚式も!以前、招待されたから嬉しくてプレゼントを渡したんだ。そしたら同僚からご祝儀を渡せばいいんだよプレゼントはいらないって!どうして?」

「日本でプレゼント渡すのは欠席のときが多いかも。参加できなかったけどお祝いはさせてね!っていう気持ち」

「OH…」

「ネパールでの結婚式は1週間だよ。何曜日にこの衣装着るとか決まっている」

「ナイジェリアもそう。招待客もトータル1,000人超えるから欠席者の把握できない」

それ先に言ってよ!!

「続いて『それ先に言ってよ!!』って思ったことは?」

「時間に厳しい」

「始業時間の10分前には仕事ができるように着席するなんて言われるまで分からなかったから、恥ずかしい経験をしたよ。チェイス実はね…って教えてもらったときには『早くそれ言ってよ~~!!』って」

「仕事のときのドレスコードが分からなかった。胸元があいてたらダメみたい。でもミニスカートはOKって何が違うの?」

「それこそジャパニーズカルチャーだね。セクシーよりカワイイの方が良いみたいな?ちなみに皆、熊本の文化を学びたいですか?」

「もちろん!!じゃないと来た意味がない」

「ただそこには曖昧な日本語を理解しなきゃいけないってハードルはある。そう例えば『お願いします』」

「え?そのまんまの意味じゃないの?」

「NO!pleaseの場合とthank you、両方使うよね。『お願いします』。どっちの意味?って分からなくなる。あと『ど~も~』も汎用性がすごい」

「ああ~!例えばAさん「〇〇しときますねー」Bさん「あ!助かりますお願いしますー」みたいな時にthank youと感じるってことですよね」

「そう」

「教科書通りの日本語を使っている人のほうが少ないし、コミュニケーションをとるためにスラングの意味も知っておきたい。ありがとう、ありがとうございました、あざ~す。皆、意味は同じだけど誰に向かって使うのかで使う言葉が変わるから」

「ビジネス敬語もあるよね。メール送るとき緊張する!」

「なるほど~正直、フィーリングで使い分けているところがあるから明確にこういう時にはこう!って断言できないのがもどかしい…」

「プラス熊本弁もあるから。だから一生勉強だなって思います。みんなと仲良くしたいから」

「わあ嬉しい!逆に言われると嫌だなって言葉があれば教えてください」

「外人!!!」

「全員一致した。漢字が…外の人って書くからね。じゃ外国人は?」

「んー」

「外国人は許容範囲ですけど、できれば名前を聞いて、名前を呼んでくれたら嬉しいかなぁ」

熊本のここが好き

「次に熊本の好きなものを教えてください!」

「日本にくるきっかけにもなった熊本城!あとは思い出の熊大と塩トマト!」

「とにかく自然が立体的で素晴らしい。ミシガン州は土地の起伏があまりないから驚いたね。菊池の水源、阿蘇の山々…」

「私も熊本城、あとは御船の恐竜博物館とからあげと…あとは熊本の人!好き」

「熊本の人といえばこんなエピソードがあるんだ」

実はアフィズさんは日本語がまだ話せないのですが、目的地に行くまでの方法が分からず困っていたのだそう。

「その時にたまたま居合わせた女性が翻訳アプリを使って一緒に考えてくれたんだ。しかも1時間かけて案内までしてくれた。熊本の人は優しいなと感激したのです」

「おもてなしの心が素晴らしいよね」

「そう。私はイスラム教徒だから豚が入っているものは食べられない。確認したいけれどメニューにも書いてないし日本語も分からない。スタッフの時間を無駄にもしたくないから、フライドポテトを頼むことが多いんだけど、熊本のお店の人は翻訳アプリを使ってどうにかコミュニケーションを取ろうとしてくれる。それが嬉しい」

「ちなみにお店から外国人だという理由で入店を拒否された経験はありますか?」

「ない」

肥後もっこすって知ってる?

「続いて熊本といえば肥後もっこす。この言葉を知っていますか?」

「いや知らないなあ。どんな意味?」

「頑固者という意味ですね。といっても最近は分かりやすく肥後もっこす!という方は少なくなってきたかなあと思うんですけど、皆さんの周囲もしくは母国ではいかがですか?」

「そうだなあ…肥後もっこすなのかは分からないけど、職場で女性がお茶出ししている姿には驚いた経験がある。え?なんで他の作業をしてた女性が仕事の手を止めてまでそれをしてるの?って」

「ナイジェリアでは、男性・女性それぞれの強みがあるという考え方から、男性は仕事、女性は家事というのがスタンダード。子供を産むのは男性にはできない行為だし尊敬するよ。日本では女性も男性と同じように仕事をするよね。仕事の量が同じなら家事も同じようにすればいいと思うよ。課題解決にはそれぞれの考え方があるし」

「ポーランドは保守的な考え方をする人が多いですが、最近ではパートナーと相談してそれぞれ自分が得意なものをするという流れ。どちらかというと職場での男女平等よりもLGBTQの尊厳を守るという傾向のほうが強い」

「ネパールでは家事はほとんど女性がするよ。働くのも50歳まで」

「やっぱり国によって色々あるんですね!勉強になるなあ」

話は尽きませんが今回はここまで!!

熱い想いを語ってもらいありがとうございました!

共通する思いは「知りたい・理解したい」

早速、飲みに行く約束を取り付けました

何かと「コンプライアンス」と叫ばれている令和ですから、そろそろ自分の価値観をアップロードせにゃんなあと考えている人も増えてきていることでしょう。

しかしそんなに小難しく考えるより、年齢や性別、国籍など関係なく、まずは目の前の人のことを知る。それだけで互いにいい関係を切り開けるのかもしれませんね。

さてそんな中、熊本県の人権についての漫画が公開されていますよ。

意外と「それって人権にかかわること」って案外分からないものです。外国人の方も描いていますのでぜひご一読を!

マンガの閲覧はこちら

096kドーナツ棒プレゼント!

今回もアンケートにお答えいただいた方、抽選で30名様に

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締め切りは3月20日(水)まで!ぜひご参加くださ~い!

※当選発表は発送を持って変えさせていただきます。

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作品をいくつか紹介します!

高森高校の生徒さんやコアミックス所属作家さんが人権について描かれた作品が、人権4コマアニメーションになっています。

声優さんには、096k熊本歌劇団の団員さんや平成音楽大学声優コースの方が起用されています。

是非ご覧ください。

ライター紹介

ムトー

ムトー

肥後ジャーナル編集長。 「人はなんで痩せなきゃいけないのかな」という思考にまで達したのでもうきっと痩せません。 気にしません。

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