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知り合いが山鹿の渓流沿いに自作したサウナと、天然の水風呂を体験したら最高に整った!!

ライター:りよう りよう
キーワード:

どうも、最近師走の忙しさに疲れがたまっているりようです。

今年もいろいろあって疲れたな~、この疲れどこかに吹き飛ばないかな~、なんてぼーっとしていたところ、

優しい読者様からこんなお誘いが。

「山鹿の渓流のすぐそばにサウナを自作したけん、試しに入りに来んね?」

行く!!

しかし「自作サウナ」とは何のことなのか。矢谷渓谷に作ったというものの、そんなん勝手に作っていいのか。たくさんの疑問があるものの、とりあえず行ってみることにしました!


どうしてサウナを作ったの?

取材日は雨。なんならこの翌日雪でした。それくらい寒い日。

道中、読者様とおちあい、ブルーのかっこいい軽トラックに先導され、サウナのある場所に向かいます。

着いた先は…

矢谷渓谷キャンプ場。ほんとにこんなところにサウナがあるの…?

こっちこっち、とさらに中をズンズン進みます。

そして…

うわ、なんか木の箱がある!!

突然木の箱が出現しました。

「一か月くらいかけて作り上げたんよ」と誇らしげなのが

田中さん(写真左)と右の村上(写真右)さん。

「どうしてまたサウナを作ることに?」

「旅行会社に勤めてたばってん、コロナの関係で休職することになってね。もともと知り合いだった村上さんと、秘密基地的なものでも作りたいねって話しよったんよ。」

「そうそう。それで矢谷渓谷のキャンプ場の管理人に許可ばもらってね。で、田中さんがサウナが好きだっていうけん、サウナを作ってみよかって」

「展開早っ!!それで実際に作っちゃったんですか!」

「俺はね、ぶっちゃけサウナはたいして興味なかけど、大工仕事的なことが好きだけん。楽しく作ってみた」

「私は単なる発案者。サウナ好きだから笑」

「作った村上さんはサウナ好きじゃないんかい!」

そんな経緯でできたサウナ、改めてみても結構しっかりできてます。板の張り方も整ってる。

中を覗いてみると…

すごいちゃんとしてる!二人くらいなら余裕で入れる広さもあります。

「なかなかよく出来とろう?熱を逃がさないように断熱材も張ったけん。昨日。

「すごい、本格的じゃないですか!え?昨日??」

「やろ?だけんね、完成してまだちゃんと一回も試しとらんとたい。だけん、ぜひ温度とか試して感想を教えてほしいとたい。あんま温度あがらんかんしれんけん」

実験台じゃないですか!?試してから呼んでくれてもいいのに!!」

そう不平を言いつつ、逆に考えるとこれは一番風呂ならぬ一番サウナを体験できるということ。

一抹の不安を覚えつつも、挑戦してみます。

どうやって温度上げるの??

早速サウナの準備をすすめてもらいます。

「建物が手作りなのはわかりましたけど、どうやって温度上げるんですか?」

「それはね、まず焚火をして…」

「そこに石をたくさん入れて焼いて…」

「石が焼けたらそれをサウナに入れて、入るときには水をかける!!」

すごい原始的!でも何から何まで手作り感満載で、ワクワクしてきます。これでサウナができるのか!

焼いた石は干し柿みたいに真っ赤になってます。まじで熱そう。

缶にたくさん焼き石を入れたら、準備万端。

水風呂はもちろん…

と、ここであることに気づいてしまいました。

サウナと言えば水風呂がかかせません。水風呂なしのサウナなんて、餅の入っていない陣太鼓みたいなもの。

水風呂は!?水風呂はどうすればいいんですか!?

食い気味に聞くと、「そこにある」と二人が指さしたのが…

川。川です。

何度も言います。この日は雨。

「いやいや、どう考えても寒いでしょ!!いま12月ですよ!」

天然の水風呂たい。文句ばっか言わんで入ってみ!」

この日の山鹿の気温は10度。キャンプ場は山の中なのでもっと寒い。いわんや水温をや。

「風邪ひく!」とか色々とごねましたが、結局入ることに。

いざ、サウナへ!!

いざサウナ、ということで水着に。

12月にこの格好、しかも雨降ってたのでめっちゃ寒い。早くサウナに入らなければ!

中に入って…。

石に水をかけると…

「ジュー!」

「ジュジュー!」

音と共に大量の蒸気が発生します。

扉を閉めると蒸気でしっかり満たされます。

一気に温度が上がって、いい感じに。

ちゃんとサウナになってる!!

「あ、これ…。最高だわ!」

蒸気がまとわりついて体の芯からあたたまります。しかも自分の好きなペースで石に水をかけて温度調整もできるので、長く入っていられる。

建物の上に降る雨の音も心地よく、すごいリラックスできます。屋外サウナならではのメリット。

覚悟を決めて12月の川へ!

15分くらい入って、そろそろ水風呂に入りたくなってきます。

「でも絶対冷たいしなあ…。」

ためらいますが、少しずつ暑くなって我慢の限界。

「もう行くしかねえ!」

サウナを飛び出して…

真冬の川に飛び込む!!

「冷てぇ!!!!!!!!」

思わず笑いがでてしまうくらい冷たい。一瞬で足の感覚がなくなります。さすが渓流。

普段水風呂好きで5分以上入っていられる自分でも、これは格が違う。1分と入っていられません。

足がジンジンする。早くサウナに戻らなければ凍えてしまう…!

急いでサウナへダッシュして…

「あったけえ…。天国…。」

ここまでサウナのことをありがたく感じたのは初めてです。12月の天然水風呂(川)、恐るべし。

なんか毛穴が開いて、汗の出方が違う…!気がする。

迫りくる年末の仕事や大掃除、これまでの疲れを忘れてひたすら堪能します。もはや瞑想です。

そして……。

生まれ変わったような気分ででてきました。ポカポカで、気温10度でも全然寒くない!

「完全に整っちゃいました!!」

「よかった、大成功たい」

「自分でも意外と作れるもんやね笑」

自作サウナの成功に嬉しそうな村上さん。

「純粋にサウナとしてめっちゃレベル高いし、自然の中ってのがまたいいです。川は冷たすぎるけど!!

「夏だったら本当にいいかもしれないですね、このサウナ。今後どうするんですか?」

「一般の人も使えるようにも考えてるけど、まだ決めとらん。許可は取ってるから、とりあえずここに置き続けようとは思っとる」

「まだまだ微調整していいサウナにすっけん。作るのがおもれーけん!人生一回きりだけん、楽しまんばしょうがなかもん

楽しいと思ったことは行動に移してやってみる。趣味とロマンに生きてます。カッコいい…。

決めた、将来はこういう老後を過ごす!

整っただけでなく、なぜか人生の目標ができてしまった。ありがとうサウナ。ありがとう渓流。

まだまだ試運転中なので、一般の方が使える状態ではないものの、これから水風呂こと渓流に行くまで素足でも痛くないように通路を作ったりと改良予定。

一般開放できるようになったら、またお知らせしますね!

矢谷渓谷キャンプ場

電話番号 0968-48-9156

ライター紹介

りよう

りよう

最近、存在感が低下している肥後ジャーナルの元編集長です。今何してるんですか?とよく声をかけられますが一生懸命生きてます。 登場した際には温かく見守ってください

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