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かみさまのいる場所~北区植木町 加茂別雷神社(かもわけいかづちじんしゃ)~

ライター:ひらの ひらの
キーワード:

植木をぶらりとしているときに、何とも言えない佇まいの神社を発見。住宅の間に突如現れた細い細い階段はまるで異世界への入口のようでした。


異世界への入り口のような急な階段

植木町にある加茂別雷神社は「かもわけいかづちじんしゃ」と読みます。

ここです。これ、写真で見るよりものすっごく狭くて家と家の間に突然現れる神社なんです。

かもわけいかづち を検索してみますと、

もしかして:賀茂別雷」がしつこく出てきます。「いや、私間違えてないしな。」と思っていたら同じ名前の立派な神社が京都にあるようです。ものすごく立派です。しかしこの少し怖い感じの、そっと現れる神社の方がミステリアスでワクワクしてしまいます。その変わり情報量はかなり少ないですが。

なかなかの急な階段です。日頃運動をしていない私は気合をいれます。

「筋肉痛、明日明後日恐ろしい」なお年頃です。

いざ登ってみましょう

階段の幅!狭い!私の足のサイズは25㎝。ギリギリです。気を付けて登りましょう。

木製の鳥居です。

ものすごく大きな木の根が大蛇のようにうねって地中から出ており、まるで急な階段を支えているかのようでした。

震える足…。重い下半身…。

登りました!到着です。下を見るとこのような感じ。細く長い神秘的な道です。綺麗な手すりがありますので、しっかり握って登ることはできます。

守られる神社

狛犬さま。狛犬の起源は「ライオン」なのだそう。悪いものを食べて神社を守る役割をしています。

ここからは神様の住む、ご神域です。木々に囲まれ、日常の音がせず、空気が変わります。

しかしにいた者たちのせいで、これが私がきちんと撮れた最後の写真になってしまったのです。(これすら危ういですが)

沢山の横穴群、そしてそこに群がるもの

こちらの加茂別雷神社の後ろには横穴式古墳もあります。加茂横穴群と言います。

この横穴群、神社の裏に24個があるそうで、確認できるのは6個。

ひらの

6個かぁ…あっ!え??!!ろ、ろっっこーーーーーーー!!!いやぁぁぁーーーーーー!!!

蚊です!見たこともないくらいの蚊の大群!

ぎゃあああーーーーーーーー!

カメラを振りまわしながら逃げました。20匹くらいの大群で襲い掛かってきます。服の上からでもお構いなく、血を吸おうとしてきます。まるで生き血に飢えたゾンビのよう…で、ほんとにカメラを構えられないくらいなんです。血がきたぞ~と言わんばかりです!

今の時期かなりお薦めでないないスポットです..夏秋!の意味です

なんとか走りながら古墳を激写。敵が多すぎて穴の前にたどり着けない!くぅ!

ぽこぽことかなり珍しい状態で、見れました。古墳好きにはたまらないこの並び方。1968年、旧植木町史跡指定です。どうやら中に入れるようですが、蚊がすごくてすごくて完全に無理でした。

草で隠れそうなものもあります。走り回って6個確認出来たかも不明..。

資料によると、大きな古墳は中に入ることが出来、内部天井はドーム状や屋根状になっているらしいです。

見たかった!!入りたかった!!

看板の文字がブレて読みにくいのですが、内部には「コ」の字方の屍床があることや、装飾文様などは土地が軟弱のため壁画が崩れていて解明されていないとの記述が。

ちなみに腹が立って調べましたが蚊は気温が15度くらいになると吸血を始め、26度から31度くらいで盛んに吸血活動をするとか。なのでもう少し寒くなってからだと古墳や神社もしっかり見れると思います。

石碑の後ろにも小さく穴が見えます。

眺めが素晴らしい

蚊を寄せ付けないために手をぐるぐる回しながら、足をジタバタさせながらも、神社からの景色が素晴らしいことに気が付きます。美しい。金色の景色。写真よりずっと綺麗です。

らん、らんらららんらんらん~♪ 「その者蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし。失われし大地との絆を結び、ついに人々を清浄の地に導かれん」という大婆様の声が聞こえてきそう(風の谷のナウシカより)

しかし蚊のせいでゆっくり眺めることなどできず、運動神経悪すぎの私でも帰りは猛スピードで階段を駆け下りることができました。(行きは恐る恐るしか登れなかったのはなんだったんだ…)

手足をバタバタ、大騒ぎしてすいません。また来ますね、と一瞬だけ振り返りました。ペコリ。

のどかな場所にひっそりと神様の居場所。そして古墳群。もう少し涼しくなってから行かれる事をお勧めします。

加茂別雷神社

住所

熊本市北区植木町豊田859

ライター紹介

ひらの

ひらの

本が好き、映画が好き、作る事が好き、でライターに辿り着きました。 熊本県以外に住んだことがない、肥後純血種。

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