2019年も2週間を切り、「今年1年を振り返ってどうですか〜?」なんて聞かれることも多くなってきた今日この頃。やはり熊本の情報を発信している肥後ジャーナルならば、このことに触れないわけにはいきません。
「2019年10月5日、熊本城の公開が一部再開」
先日、特別公開の入園者が通算10万人を突破し多くの方が訪れている熊本城。特別公開第一弾開催中なので行ってきました!
二の丸広場から熊本城へ。城彩苑ではくまモンがお出迎え
熊本城へ行くためには、まず二の丸公園へ行かなくてはなりません。今回は城彩苑の方から行ってみました。入り口には、山都町八朔祭の大造り物で披露されたくまモンが。
敷地内には、入園状況が張り出されています。
あっという間に券売所。とは行かず、実際は坂道を上っています。体力が無さ過ぎてヒーヒー言っていたので道なりの写真を撮り忘れました。なんたる失態。それでも訪れる価値があるのが熊本城。
大人500円の入場料を払うと、シックで渋い入園券をもらえます。
特別公開入り口へ向かい、いざ行かん熊本城!
熊本地震の爪痕と復旧へ向け歩む様子を公開
一方通行になるように整備された歩道を進んで行きます。
進むと見えてきたのは、4年近く経つ熊本地震の生々しい爪痕。
そして道中には、被災前・被災後の熊本城の様子を収めた写真が展示されていました。ちなみに、熊本城の瓦は崩れていますが、 日本建築の本来の発想では地震時には瓦は振るい落とされ、建屋の倒壊を防ぐことが正しいそうです。 現代では固定してしまうので、先人の知恵はすばらしいですね。
ズンズン進むと見えてきました熊本城。スロープを登っていきます。
天守閣南西面の熊本城。地震後、遠目でしか見えなかった光景が目の前にドンと広がりました。
ちなみに、今年5月に加藤神社から撮影した熊本城。工事用足場が少なくなっていることが分かります。
しかし、熊本城の復旧には20年かかると言われているので、まだまだ時間がかかるだろう…と少し悲しい気持ちにもなってしまいます。
訪れたのは土曜日の午後でしたので、多くの方が特別公開を見に来られていました。若い外国人男性に写真を撮ってほしいと声をかけられたのでついでに話を聞いてみると、「熊本城はぜひとも来たい場所だった」と話されていました。
そして、特別公開エリアでは、天守閣復旧のあゆみなどを動画でも紹介しています。なんてハイテクな時代になったんだ…。
工事用の足場に覆われた熊本城。このような姿になると誰が想像したでしょう。
今年の11月23日には、地震以来約3年7カ月ぶりに大小天守の4体のしゃちほこが揃いました。上過ぎてちんまりとしか見えず…。
ちなみに、城彩苑にはシャチホコのレプリカが置かれています。すごく大きくて、いかついです。
天守閣前広場から見る大小天守
こちらが天守閣前広場から見られる大小天守。
周りを見渡せば正直見ることがつらくもなりますが、それ以上に熊本地震の壮絶さを乗り越えようと修復作業が進む様子を見ることができます。
おもてなし武将隊の方々も出陣中。県内外や海外から訪れた観光客をおもてなしされていました。研究のための調査で観光客に質問している山口大学の学生や九州観光で熊本城に来た方々などさまざまいらっしゃいましたよ。
特別公開第2弾は2020年春を予定!
帰り道、工事の様子を紹介した「工事だより」を発見。工事関係者の方々も復旧に向け、最善を尽くされていることが分かります。
熊本城特別公開第2弾は2020年春に予定され、特別見学通路が完成するそうです。そして、特別公開第3弾は天守閣全体の復旧が完了し、天守閣の内部も公開されます。
城彩苑内の熊本城ミュージアムわくわく座では、「よみがえれ!熊本城プロジェクト」が開かれています。こちらでは、熊本城復旧に携わる人や工事の手順などを紹介しているそうです。
今しか見られない熊本城。見る限りまだ完全復活を遂げるには時間がかかりそうですが、再び雅なる熊本城をこの目で見られる日を待ちましょう!
熊本城 特別公開第一弾
公開日 | 2019年10月5日(土)~ |
---|---|
公開時間 | 9:00~17:00 |
券売所 | 二の丸券売所 営業時間 わくわく座券売所 営業時間 |
入園料 | 高校生以上:500円(400円) ※熊本市内に在学する小中学生、身体障がい者手帳などの交付を受けている方、熊本市内在住の65歳以上の方、城主手形をお持ちの方などは入園料が免除 |
共通入園券 | 2館共通券(熊本城・わくわく座) 3館共通券 |
住所 | 〒860-0002 熊本県熊本市中央区本丸1−1 |
HP | |
電話番号 | 096-352-5900 |
ライター紹介
肥後ジャーナルライター
肥後ジャーナルらしいコンテンツをどんどん発信していきます!!!
記事シェア