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【涙の倉庫番】日本のマンガ史が丸ごと詰め込まれた倉庫に潜入!「マンガ県くまもと」の支柱を担う男達に会ってきました

ライター:伊藤 伊藤

今九州が熱い!!

どういう事かというと

「ONE PIECE」

「鬼滅の刃」

「進撃の巨人」

「キングダム」

これらの大ヒットマンガ・アニメの作者はみんな九州出身。マンガの歴史は、今後九州が作ると言っても過言ではないと思います。

12世紀頃に生まれた「鳥獣戯画」から、脈々と日本人の血の中に流れるマンガ。その歴史の宝庫が熊本にあるということで、行ってまいりました。


マンガ史の全てがここにある!

熊本が全国3位のマンガ保有数を誇るというのは

こちらの記事

で紹介させていただきました。

でも、そんな数どこにあるのよ!?という疑問はこれを見て解決いたしました。

浜線バイパス「フーディーワン」の道路向かいに、マフィアと警察が銃撃戦を繰り広げそうな倉庫があります。

入り口の雰囲気が、すんげー入りにくい感じなんですよ。

ほらね。

勇気を出してここを登ると、一瞬にしてマンガファン歓喜の光景が…

全部マンガ。マンガのシャンパンタワーです。

あっちも、こっちもマンガが入ったダンボールがすし詰め。

すごい数!!

写真には取りきれません、広すぎて。多すぎて。

ここにあるマンガ・雑誌の冊数は

12万冊

熊本いや…日本マンガ界のブルーオーシャンがここにありました。

ここには日本中からマンガが集まる、真のマンガ倉庫。昭和30年代〜現代までのマンガが所狭しと保管されています。

中には1冊数万円する超プレミア物のマンガもあるそうです。

ここを牛耳るのは、通称「クママン」と呼ばれる「熊本マンガミュージアムプロジェクト」代表そして「合志マンガミュージアム」館長の

橋本博さん。プロフィールはこちら。 (この人の尽力無くしてマンガ県くまもとはあり得ないという方)

どうしてここに、こんなたくさんのマンガが集まったのか聞いてみました。

「1番は熊本をマンガ王国にしたいから、たくさんマンガを集めたいって思ったからです。たまたま、京都や東京や北九州にマンガ貯蔵庫みたいなところがいくつかあって、入りきれないから熊本に収納できるスペースはないか?と相談を受けたんですよ。そこで、いーですよーって言ったら、その噂が全国に広まってあれよあれよという間にこんな状態になりました」

お伺いした日は、廃校になった大津町の矢護川小学校をマンガ図書館にする計画があり、そこに送るためのマンガをまとめる作業をしてました。

もちろんお手伝いさせてください!

マンガを整理する作業は誰でもお手伝いができるのです!

この日集まった、マンガを愛する精鋭達を何人か紹介します。

普段集まってくれる方は女性が多いそうですが、この日は全員男性でした。

原田さん

このために、わざわざ大牟田から来たというマンガ好き。古書展などのイベントに行くたびに「また、こいついるよ」と橋本さんと原田さんはお互い思っていたそうで、何かのきっかけで話すようになり、大親友になったそうです。

好きな漫画は「手塚治虫作品」。

お子さんも漫画好きで、マンガが親子の大切なコミュニケーションツールだったそう、「好きなもので繋がった絆は固い」とおっしゃってました。

続いて

山下さん

倉庫番初期からのメンバー。自宅に何万冊ものマンガがあるそうで、「マンガが育ち易い町、漫画家さんが過ごしやすい町を作りたい」と語っていました。

好きな漫画は「永井豪作品」。

あまりに好きすぎて、後期永井豪作品に対して「ダイナミックさがなくなった!」と手紙を送ったことがあるそうな。

鈴木さん

あれ?どこかでお顔を見たことがあると思ったら、熊本マンガミュージアムプロジェクト副代表で熊本大学准教授の鈴木先生でした。

鈴木先生は「民俗学」という観点からマンガ文化を研究しています。

「私も微力ながらマンガ県くまもとに協力させてもらってます。ここに来てる方はもちろんですが、マンガを好きな人(恐らく日本人の9割がマンガ・アニメ見たことある)が、ここみたいなところに沢山集まって、みんながマンガを通して喜びを分かち合えるようになったら、本当のマンガ県になれると思うんです」

そもそも何故マンガを…?

「子供の頃に読んだゲゲゲの鬼太郎がきっかけです。そこで人と妖怪の繋がりにハマり、民俗学に興味を持ちました。極端なことをいうと、マンガ=民俗学なんです。電子化してマンガというモノがなくなっていく可能性がある今、マンガを守ることは文化を守り学ぶことなんじゃないかって思うんですよね。だってマンガを読んで人間性が作られ育てられてきたんですもの」

500回くらい頷きました、マジで。ここに集まってるのはマンガ本という形をした、「人生の先生方」だということに気づかされました。

感動した私はいてもたってもいられず

お手伝いさせてもらいました

わ!!懐かしい!アニメージュだ!

いかんいかん…お手伝いせにゃ

なんなんこの雑誌!!すんげーメンツじゃん!

いかんいかん…お手伝いせにゃ

「らんま1/2」めっちゃ読んでた、そういえば今年はアニメ「うる星やつら」が復活するんだよなぁ。

いかんいかん…おてつ

ほとんどの方が、結果こうなってしまうそうです(笑)

海外のマンガも続々と

日本のマンガは世界を席巻するカルチャーとして、皆さんも認知してると思います。ということは外国語に翻訳されたマンガも沢山あるのです。

様々な言語で翻訳されたマンガも、ここに集まるんですね!

じゃりン子チエの…何語だろ?

一冊の暑さが薄いのが特徴。言語の勉強にマンガはもってこいじゃないですか?音楽とマンガがあれば、喋れるようになる気がする(気がするだけです)。

日本のマンガは世界最高のクオリティー、これは全世界が認めています。熊本から世界へ羽ばたく漫画家さんがこれからもドンドン生まれてくるんでしょうねー、楽しみでしょうがない!

倉庫整理をお手伝いしたい方は

求むボランティア「クママン」

↑こちらの問い合わせフォームからお問い合わせください。

「マンガ県くまもと」は、皆さんの力無くして成し得ることはできません。男女年齢不問、マンガと言う名の「歴史と感動」に触れに来てください。

最後に、鈴木准教授に今研究してることを聞いてみました…

「みかんの発祥の地はどこかを研究してます!」

マンガじゃないんかい!!!!

熊本マンガミュージアムプロジェクト

ホームページ

https://www.kuma-man.com/

マンガ県くまもとTwitter

twitter.com/mangaken1592

ライター紹介

伊藤

伊藤

演劇の先生やったり、アニソンやメタルのDJやったり、バンドやったり、サブカル好き思春期48歳独身。健康診断で中性脂肪が赤信号だったので、たまにジョギングすることにした。やっぱり犬が好き。

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