最近は朝夕冷え込んできて、急に秋っぽくなってきましたね。「あたたかい服が欲しいなぁ」と思っていたら、先日、肥後ジャーナルで農歩屋の「かるくて・あたたかい服 展」を紹介していて、すごく気になったのでお邪魔してきました!
目次
田園の中にぽつんと一軒家! 古民家風のオーガニック専門店「農歩屋(のっぽや)」
おしゃれな服をきてこんにちは! 肥後ジャーナル新人ライターの坂本未来です!!
今日は、以前、上野Pが紹介していた農歩屋(のっぽや)さんの「かるくて・あたたかい服 展」が気になったのでお邪魔してきました!
農歩屋さんがあるのは、熊本市北区梶尾町。田んぼが広がる中に、ぽつんと古民家風の建物が見えています。まるで、ここだけ時代が違うかのようなゆっくりとした時間が流れています。
もう少しすると、小麦色に染まった稲穂がきれいに揺れていそうな光景です。
早速、お店の中にお邪魔すると、店主の山中さんがお出迎えしてくれました!
いろんなメーカー・工房から天然素材の洋服がずらり!「かるくて・あたたかい服 展」
こんにちは!お洋服を見に来ました!!
わぁ!すごく若い子が来てくれたんですね!
大学生です!今日は「かるくて・あたたかい服 展」に来てみようと思って! ひんやりとした季節になってきたので、あたたかい服がほしいです!
縁側の外からみてもわかるくらい、店内には素敵な洋服がたくさん!これすべて天然素材を使った洋服なんだそうです。
素敵なお洋服がたくさんありますね!迷っちゃいそうです!
普段は洋服は一部だけで、食品や生活雑貨などを並べているんですけど、今だけいろんなメーカーや工房からたくさん取り寄せてるんですよ。
これ、全部天然素材なんですか??
そうですよ!コットンや麻、ウールなどの天然素材からこだわって、職人さんたちが織った布で作られた洋服です。
わー!素敵!! 私が普段買ってるお洋服と全然違う!!
それに、天然素材の洋服ってお母さんとかおばあちゃんの世代が着るものが多いイメージなんですけど、可愛いのも多いです!
確かに、一番多いお客さんはその世代の方が多いですね。でも、親が着ていたからとか、贈り物を見にきて気に入ったからと選んでくださる若い方もいるんですよ。
実際に見てみるとイメージとぜんぜん違う! 色もすごく可愛い色のお洋服が多いですね!
早速物色!手作りだからこそ感じる布の優しい温かみ
なんか、不思議な模様の生地もすごく多いですね。
それは、藍染の生地なんです。染料に漬けて、絞って広げて、また漬けて…これを何度も何度も繰り返して、その色が出てるんですよ。
布ってそうやって色を着けているんですね…。すごく大変そう。
水を吸った布を絞って、すぐに広げて布を空気にしっかり触れさせて…と、かなりの力仕事ですよ。その服に使われている布も、女性の職人さんが染められているので、すごく大変だと思います。
そう聞くとありがたみがすごいです…! 試着してみてもいいですか?
どうぞどうぞ!
……なんかちょっと違う? お洋服はすごく可愛いんですけど、私には似合わないかも…?
そうですね、例えばこっちのと合わせてみてください。
あ・・・。これすごくいいかも。
すごい!なんか一気にいい感じになりました!
いろんなメーカーさんの服を集めているので、組み合わせ次第でいくらでも応用できちゃうんです。
それ嬉しいですね! 普段洋服買うときって、他のお店の洋服と合わせてみるのって難しいじゃないですか。
そんな風におっしゃってくださるお客さまも多いんですよ。せっかくなので、いろいろ試してくださいね!
チェック柄もあるんですね!
ええ!織り方ひとつで、模様や質感もさまざまなんですよ。着てみます?
坂本:ぜひ!
カジュアルだったり、大人っぽくだったり、天然素材の洋服も組み合わせ次第!
天然素材とは思えない、カジュアルさ…。
そして、今度はちょっと大人の雰囲気に。
着こなしひとつで、雰囲気も違うでしょう! そのコーディネートなら、前を開けて、同じ色のスカーフを着けるともっと大人っぽくなりますよ!
わーーー!かっこよくなりました!エキゾチック!!藍染すごいです!
藍染以外にもいろんな染め方があるんですけど…よかったら、こっちの服の匂いを嗅いでみてください。
うわーーーーー!なんかすごくいい匂いします!自然の匂い?なんですか?優しい匂いがします!!
そうでしょう!生地のコットンを黒壇の実(染料)で染めているんですが、香りがとてもいいんです。
それに着てみたときも思ったんですけどめちゃくちゃ柔らかいし、薄手なのに温かいんですよね。普段着ている服とぜんぜん違う。
そうでしょう。もちろん、ひとつひとつ手作りで、しっかりと手間をかけているので、量販店のお洋服より多少お値段はしますから、若い子に積極的におすすめはしにくいんだけど。
確かにちょっとしたブランドの洋服くらいのお値段しますね…。でも、天然素材のお洋服ってあんまりトレンドとか気にせず着れますし、しっかり作ってあるので長く着れそう。トレンドに合わせた服を買うと、次の年って着れないんですよね…。それを考えると何着か持っていても良いかなって思えます。
そう思ってもらえると嬉しいです!
日本の物と技術をしっかり残していくために
山中さんは、なぜオーガニックや天然素材の製品を取り扱ってるんですか?
私、もともと体が弱くて、化学製品に反応してすぐに体調を壊していたんです。それで時間をかけながら、食べ物、衣服、住居…身の回りのものを少しずつオーガニックや天然素材のものに変えていったら体も良くなってきて。
そういう商品を広めたい?
もちろん、その気持もあります。でも、同じように悩まれている方が、気軽にオーガニックや天然素材の製品にであえる場所があったらいいなって。最初は小さなお店から初めて、商品も少なくて、自分の気に入った商品を扱いたいと思いながら、直接メーカーさんにお願いしながら今のお店になっていったんですよ。
ご自身で、気に入ったものだけなんですね。お洋服を選ぶときもすごく親身に話を聞いてもらえましたし、似合わないものは「それよりこっちが似合いますよ」ってちゃんと教えてもらえたので、すごく安心感がありました。
似合わないものは売りたくないですもん(笑)、それに職人さんたちが気持ちを込めて作った製品ばかりです。ちゃんと気に入ってくださる方の手に渡って欲しいなと思っています。
今の時代、完全に手作りのお洋服って珍しいですよね。私、1着も持っていないです。
昔はそれが当たり前だったんですけどね。少しずつ職人さんも減ってきていると聞いています。ちゃんと気にってくださる方がいて、必要とされ続けていけば技術もしっかりと受け継がれていくと思いますので、このお店にはそういう役割もあるのかなって思っています。
素敵です!!買っていきます!!買わせてください!!領収書を「肥後ジャーナル 上野P様」宛でください!!(笑)
「かるくて・あたたかい服 展」は10月21日まで 優しい生地の服に触れてみて
どことなく「良いものなのかな?」くらいにしか思っていなかったコットン・麻・ウールなどの天然素材のお洋服。実際に触れて、試着してみると本当に軽くて、温かいものばかりでした。本当に良いものって、私みたいな大学生にでもわかっちゃうくらい、なにからなにまで違うんです。
古民家風のお店も雰囲気抜群で、お店に置いてあるものも何から何まで普段の自分の生活と違って、とても新鮮な気持ちになりました。
農歩屋さんの「かるくて・あたたかい服 展」は10月21日(日)まで。もちろん、お洋服は普段も扱われていますが、これだけ揃っているのは今だけだそう。ぜひ皆さん、実際に足を運んで、「かるくて・あたたかい服」を実感してみてください。
展覧会中のお忙しい中、取材を受けてくださった農歩屋の山中さん、そして領収書を渡したら本当に払ってくれた上野Pさんも、ありがとうございました。
■かるくて・あたたかい服 展(農歩屋)■
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