熊本県内各地に存在する、巨木の数々。
深い森の奥深くに、ちょっとした木立の中に、そして時にはぽつんと一本だけ立っている、さまざまな巨木を訪ねます。
今回の巨木があるのは熊本県菊池郡菊陽町。
田園風景の中にある古墳と、その上に立つ大きなクスノキです。
六道塚古墳の大楠への行き方
「六道塚古墳(ろくどうづかこふん)の大楠」は地図で見るなら熊本空港の左上あたりの、辛川地区にあります。
Google マップでは、巨木そのものではなく「六道塚古墳」で調べればOKです。
国体道路(443号線)を熊本市内側から向かって右に入った側です。
位置関係で言うなら「えがお健康スタジアム」より先、「きくちのまんま」の手前にあたります。
田畑の間を進んでいくと、左手に大きな木が見えてきました。
ちょっと年季の入った「六道塚古墳」という手作り感いっぱいの看板が目印です。
古墳の上の大楠とご対面!
六道塚古墳は菊陽町の指定文化財で、直径約7メートル、高さ約3メートルほどの円墳です。
その上に立っているのが今回の巨木、大楠(クスノキ)です。
付近では弥生式土器が見つかっているほか、南北朝時代の古戦場でもあるなど、さまざまな歴史のある地区です。
説明書きもあります。
古墳の丘の上には「神石」という石がまつられています。この小さなお社は「さくらぎ神社」と呼ばれ、益城町にある津森神社の末社と言われているのだとか。
クスノキの巨木は、ご神体の石を守るように立っています。
詳しい調査が入っていないので、古墳の築かれた時期は残念ながら不明。
樹齢も分かっていませんが、古墳が築かれてしばらくたった後に、この地に根を下ろしたものと考えられます。
意外に大きい、枝ぶりの見事なクスノキ
遠目に見た印象よりも、ずいぶん大きな木でした。
比較対象として自分を入れてみたら、こんな感じ。
見上げたカットや近くからの全景を撮るなら、広角レンズ必須と思われます。
樹皮の風合いもかっこいいので、写真をたくさん撮りたくなる木です。
六道塚古墳の大楠は、さまざまな歴史とともに年月を重ね、ご神体の石を守るように立つ巨木でした。
案内表示などはありませんが、周辺には視線を遮るものがあまりないので、簡単に見つかりますよ!
*ご紹介する巨木は各自治体で天然記念物や文化財に指定されているもののほか、地元の人たちに長く大切にされてきた木ばかりです。
無理に登る、枝を折るなどの行為で木をいためることのないよう、お願いいたします。
六道塚古墳の大楠
所在地 | 熊本県菊池郡菊陽町大字辛川 |
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