最近、よく話題あがる「終活」の問題。「自分はまだ若くて関係ないけど、親が田舎で一人暮らしをしていて…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、熊本で遺品整理業を営む山口由弘さんにお話を伺い、熊本の終活事情にせまってみました。
膨大な遺品の整理ってどうしたらいいの?
身近な人に、万が一不幸があった場合、残された遺品の片付けはどうしたらいいのでしょうか。多くの人が、「どこから片付けていいかわからない」と途方に暮れてしまうようです。
今回お話をお伺いする福思企画の山口さん。遺品整理士・事件現場特殊清掃士等の資格を持たれています。
ご自身も、市外の親族宅の整理を行う機会があり、その際は「家財の分別や片付けに約半年かかった」といいます。家財整理に苦労しながらも、家族の大切な思い出の品が人を笑顔にする経験をしたことがきっかけで、遺品整理の仕事をはじめられたそうです。
山口さんは、物に込められた思いを大切にしながら、
・大切なものは残す。
・リサイクルできるものはリサイクル業者に売る。
・NPO法人や地震復興支援団体に寄付・寄贈を行う。
など、できるだけ捨てない遺品整理を心がけているそうです。
なんということでしょう!驚愕のビフォーアフター
年配の人ほど捨てられないものが多く、遺族が悲しみに暮れながら整理するのは大変な作業になります。その作業を請け負うのが山口さんの仕事です。
それでは、遺品整理のビフォーアフターを見てみましょう。
まずはこちらの和室。
様々な日用品があふれ、足の踏み場もないような部屋が…
押し入れの中にいたるまで、すっきり!!
次にこちらのお部屋。
衣類や棚などで物がいっぱいですが…
こちらも同じ部屋とは思えないぐらいに美しくなりました。
丁寧な遺品整理
「家族のストーリーを大切にし、残してほしいものや、探しているものなどを事前に詳しくヒアリングし、遺族の心に寄り添いながら、丁寧な遺品整理を行っている」という山口さん。
仏壇や神棚はお寺や神社でお焚き上げをしたり、不動産や司法書士、解体業者等の紹介も行っているそうです。80社以上の連携業者や団体があるそうなので、リフォームや土地の売買等の手続きまで任せられそうです。
まとめ
遺品整理だけではなく、生前整理や家屋解体前の整理なども行っているという「福思企画」の山口さん。
ずっと手付かずのまま、眠っている故人との思い出を整理されたいとき、「自分の手では思い出してつらい…」ということもあります。
「でも、いつまでもこのままにしておきたくない」そんなときにもピッタリなサービスだと思いました。
■福思企画■
住所:熊本県天草郡苓北町 志岐1414
ライター紹介
ちえ
熊本の人、温泉、自然、グルメ(&お酒)をこよなく愛する30代。好奇心旺盛な行動派で、自称「アクティブガール」ですが、もうガールと呼べる年齢でもないという悲しさ・・・軽いフットワークと、あふれるバイタリティーで、人生謳歌中です。
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