肥後ジャーナルをご覧の皆さま、覚えておられるでしょうか。
【祝!一味全員集合!】ONE PIECE麦わらの一味像を公共交通機関だけで巡ることはできるのか?
県内に10体あるワンピース像を公共交通機関で回れるのか?企画を。
そこで私、気づいちゃったんですよね。
撮影しよるの日本人よか外国人のほうが多くね!!???って。
熊本が誇るコンテンツですからね。そら世界中にファンがいたってなんら不思議はありません。
そこで本当に、ワンピース像の前で記念撮影をしている人は日本人より外国人の方が多いんじゃね?説が正しいのかを検証したいと思います。
はじまりはいつも雨
という訳で、この説を立証するため再び県内にあるワンピース像の前で張り込みを開始したいと思い…
いや、県内梅雨入り。
「こがん雨の中、人なんているはずがない」という気持ちと「ファンは雨なんてきっと関係ない」という気持ちが拮抗して
もう自分ではどうしようもなくなってきたので、さしより現場で張り込んでみました。
待てど…
暮らせど…
日本人とか外国の人どっちが多いとかそんなレベルじゃなく…
だ~れもおらん。
ジンベエのいる長部田海床路では見かけた心優しき人が「週末で晴れた日の夕方は人がめちゃくちゃおるけど…平日の昼間でこんな雨なら無理じゃないですか」と教えてくれました。
うん、分かっちゃおるんですけどね…ただここまで来たら引くに引けないじゃないですか。
こんな雨の日だからこそ写真撮っている人なんて相当なファンに違いないのですよ。そんな熱い思いを熊本県民が受け止めずどうする!と最初の目的とは全く違った使命感が宿ってしまったので
引き続き張り込みを続けてみました。
おった!!おったけど…
続いてやってきたのは阿蘇駅前にあるウソップ像。
やっぱりここも誰もおらんよね…と肩を落としたところ
気づけばこのような女性陣20人くらいに囲まれました。
互いに探り探りで話を聞いたところ、どうやら韓国からのバスツアーでここまで来たとのこと。
「なにをしているのか?」と質問攻めでしたが概要を伝えると「息子に自慢できるわね」と、ウソップ像の撮影を始めてくれました。
なぜでしょうか。自分が建てたわけでもないのですがとてもありがたい気持ちになってきました。
続いてやってきた大津中央公園にあるゾロ像。
集団で撮影をしている人を見つけたので声をかけたところ、今度は中国の人。
「これが何なのかはよく分からないけど友人が行きたいっていうから来たんだ」って言ってました。
次は「出張ついでに来てるからマジで顔は出さないで」というサラリーマン。
傘もささずびしょ濡れでしたが、熊本にせっかく来たんなら絶対に撮りたかったって言いながら夢中で撮影してました。
どうして傘をささないんだろう。
南阿蘇の震災遺構にあるロビン像も、先ほどとは違うびしょ濡れのサラリーマンが2人「出張ついでだから」と撮影してました。
なぜ出張ついでのサラリーマンは傘をささないのだろう。
ルフィ像の前で人助け
最後の大トリはルフィ像がある熊本県庁です。
さすがに疲れてきましたが、さすがは船長。雨にも関わらず人がいますね。
「すみません。どこから来たのかのアンケートにご協力いただけますか?」
「OK!」
快くアンケ―トに答えてくれたのは台湾人のキョさん、シェリーさん、リンさん。3人とも熊本県内に住んでいるんですって。
「熊本大好き!家を買いたいくらい好きです」
「ん~…でも難しい日本語。まだ上手じゃない。契約?するのは(言葉が分からないから)怖い」
「確かに日本人でも不動産の契約ってなると理解不能なところあります」
「通訳がいるところなら安心だけど、熊本の不動産会社を知らないからどうしていいのか分からないですよ」
なるほど…そこまで熊本が好きというならどがんか協力したい。
スッ…
多言語に対応している不動産屋さん
「熊本 多言語 不動産」と調べて出てきた不動産屋さんに事情を説明したところ、快くOKだったので早速やってきました。
お家の総合窓口CRAS(クラス)。場所は熊本市中央区本荘です。
さっそく中に入ってみましょう。
めちゃくちゃきれい…!!!
「台湾の人って台湾で土地を買いたい場合、こんな感じで不動産屋さんにくるの?」
「そうですね。台湾は土地がそんなにないから土地を買うことは少なくて大体マンション。不動産会社に連絡をしてってところまでは日本と同じ」
「あ~でも一番大きな違いは、値切り!台湾人は値切りが好き!表示価格から2割は絶対に下げてもらう」
「お待ちしておりました」
お家の総合窓口CRAS(クラス) 鄧 敏捷(トウ・ビンショウ)さん。中国出身。英語、日本語、中国語対応可能
「今回、もしも外国籍の方が不動産を取得するならどうしたらいいのかってことと、あと言葉の壁でのご相談でお伺いしました」
「ありがとうございます。確かに言葉の壁はありますよね。外国籍の方でももちろんオーナーがOKならば買うことは可能です。ただ…」
「ただ?」
ローン!
「あぁ~」
取得するのは何ら問題はないのですが、外国籍の方がもし住宅ローンを組むのなら必ず必要となるのが永住権なんですって。
「まあでも台湾人なら東京スター銀行とか西日本シティ銀行なら申込できますよ」
「東京スター銀行?確かに熊本にも支店あるけど、なんで?」
「JASMの給与振り込みがあるからじゃない?」
「そうだね」
「もしくは頭金を多く入れるとか年収400万円以上とか、それらをクリアすれば申込はできます」
なかなかのハードル
「なるほど~…まあ日本人でもそうですもんね。あとは文化の違いなどで近隣トラブルも不安です。特に3人はすでに日本に住んでいるからこそ分かる”ここは台湾と違うなあ”ってことありますか?」
「やっぱりゴミじゃない?」
「ゴミ!そう!投げちゃダメだもんね」
ゴミ投げるって何事かと思い聞いたところ、台湾では毎日2回、燃えるゴミの収集車が来るんですって。
台湾では自分でゴミを収集車に持っていくシステムなのです。
「音楽鳴らしてくるから、収集車に向かってゴミを投げる」
「そう。たまに不燃物と連なってくるけど音楽が違うからよく聞いて投げる」
「え!?やり投げみたいに?それ熊本でしたらご近所さんからヒソヒソされるばい!」
「そうでしょう。教えてもらったからしないけどそこが大きな違いかな。あとはマンションの階ごとにグループLINEとかあったりとか年に一度のカラオケ大会とか…」
「え?」
「カラオケだよ。屋上で」と当たり前のように言われました。
マンションの管理費などがあまった場合には、居住者が屋上に集まってカラオケ大会するんですって。
「翌年繰り越しとかじゃないんだ」
「違う。あとマンションの同じ階の人はグループLINE作って毎月集まってる。自治会?みたいな感じだけど、大体おじいちゃんたちが喧嘩してる」
「うんよくしてる」
「それは熊本でも同じかも」
戸籍謄本のとり方なども日本とはちょっと違うようで、詳しい説明を受けていました。
やっぱりこういった込み入った話になると、母国語というか本人が聞き取りやすい言語が必要だなと痛感しました。でないと後々のトラブルにも繋がってきますよね。
…よかこつしたばい!!!!
結果発表!
ということで、今回の調査結果をお伝えします。
県内のワンピース像で撮影を行った結果
日本人10人
外国人28人
でした!!
また時期や天候でも変わってくるかとは思いますが、雨の日の平日は外国人の方が多いという結果でした。
そして今回突然の取材申し出にも関わらず神対応いただいたお家の総合窓口CRAS(クラス)のご紹介を。
「お家の総合窓口CRAS(クラス)では多言語対応しております。中国人スタッフが常駐しておりますのでよりネイティブに近い翻訳が可能です。何かお困りの点があればご相談だけでもお気軽にお申し付けください!!」
ぜひ参考にされてくださいね!
お家の総合窓口CRAS(クラス)
住所 | 熊本市中央区本荘5丁目10-18 |
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HP | |
電話番号 | 096-284-5033 |
ライター紹介
ムトー
肥後ジャーナル編集長。 「人はなんで痩せなきゃいけないのかな」という思考にまで達したのでもうきっと痩せません。 気にしません。
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