熊本もようやく梅雨に入ってきたのか、大雨です。こんな時は、メアリー愛読書【妖怪大百科】でも読んで大人しく過ごします。
ん?油すまし…だと?
しかも、熊本発祥?お墓があるだと?
『はやく、人間になりたぁい!』と常日頃から願っているメアリーからすれば、油すましどんはいわば妖怪界の大先輩。
これは、是非ともご挨拶に行かねばなりません。
早速
よく食べるちえさんと
巨木シリーズでお馴染み、さえさんを呼び出して行ってまいりました。
雨の中、荒れ狂う大海原で2人を待つ
待ち合わせしたのは、海です。
天草といえば、やはり海。大雨でしたけど。
この荒れ狂う大海原が、待ち合わせ場所にぴったり。
おっせ~な~
おっ!きたきた!
なんか妖怪?
この一言を言うだけの為に、此処で1時間も待ってたなんて口が裂けても言えません。
待っている間、今をときめく大スターアマビエ様に間違えられないかドキドキでした。
こないだ、北海道展で買った新しいシャケのバッグまで下ろしたのに、お二人とも何も言ってくれません。女の友情って…
スルーされたまま栖本町へ
無事に合流出来たので、早速、栖本町へ向かいます。
Googleマップで、(油すましの墓)と検索して連れて行かれたのは、とても長閑で妖怪さんがいても確かにおかしくない場所。
栖本町は、河童が有名です。栖本河童街道の道沿いには河童さんの銅像が至るところに。めっちゃテンションあがります。
油すましどんの発祥地は、その道中にあります。
ここが油すまし先輩の故郷かぁ!
国道34号線沿いに、立派な看板がありました。
駐車場手前には、油すましの墓へ誘導する看板もありましたが、木と同化して文字が見えません。きっと、これは選ばれし者にしか見えない文字なんだと思います。
(晴れの日だと、もっとクッキリハッキリ見えるそう)
指し示された方角へテクテク進むと、それらしき鳥居が!
八咫烏と見間違うようなカラスさんまで!
おお!なんと神々しい‼︎
一気にテンションが上がりキャッキャッしながら、近づいて行きました。
が、よくよく見ると牧神社と書いてありました。
油すましどんの墓ではないようです。
ふと、上の方を見ると
駐車場。
更に、その上の方にも駐車場。しかも、無料。いや、ここまで全部無料。
駐車場は、綺麗に整備されておりベンチまで備え付けられておりました。
とても長閑な空気なので、ここでお弁当食べても良いかもしれません。雨さえ降ってなければですが。
いよいよ墓参り
さて、ここまでくればあと少し。
油すまし大先輩のお墓に辿り着くまでに、身だしなみを整えます。目上の方に会う前にきちんとした格好するのはエチケットですから。
1番上にある駐車場から、徒歩3分いや2分。
ここにも、てづくりの看板。
無料スポットなんですが、駐車場は3つあるし、ところどころの手書きの看板に地元の方の強いウェルカム感が溢れます。
《ようこそ!》の看板から下への道を下りましたら、沢蟹がいたので捕まえてたら、ちえさんから怒られました。
なので、ちゃんとリリースしました。沢蟹の素揚げ大好きなんだけどな。
こちらにも手書きの看板がありました。
雨の日は、ここの木の部分に決して行かないでくださいませ。
つるつるとよく滑るので、エアおてもやんサンバを踊る羽目になりました。
雨の日は、とっても危険。お気をつけください。
その看板の対面に、油すましどんの墓が!
感動の対面に思わず、手ブレもしますって。
こちらが、油すましどんの墓といわれる石像。
首から上はありません。いつにつくられたものなのかも不明ですが、近くにあるお墓の年代は江戸中期から末期とのこと。
まとめ
油すましの伝説発祥は、八代出身で民俗学の研究を行なっていた濱田隆一さんが記した昭和7年発行「天草島民俗誌」という天草の様々な伝承文化を記した本の中に油すましの話が載っていたそうです。
そして、この本に興味を持ったのがこれまた民俗学で有名な柳田國男さん(遠野物語でも有名ですね)
更にそこに目をつけたのが、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるさん。名脇役として油すまし先輩は登場されております。
一説によると、油すましは、河童の天敵でもありその河童から子供を守る存在だったという専門家さんもいるとか。
古くから信心深い地元の方がお参りに行かれていたそうです。
現在も地元の住民の方々で、駐車場の整備など行われているようです。
無料スポットとは思えぬ程の満足度。
天草は、アマビエ、河童、そして油すまし、妖怪の宝庫ですね。この記事を見て、ちょっと行ってみ妖怪?と思って頂けたら幸いです。
妖怪・油すましの墓
住所 | 熊本県天草市栖本町河内 |
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