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【玉名市】圧巻!!!岸壁にどどんと梵字群。あなたはどれだけ探せますか?~青木熊野座神社内の青木磨崖梵字群~

ライター:ひらの ひらの
キーワード:

玉名方面に用事あり、たまたま見つけた青木熊野座神社。これがただの神社ではありませんで、ここの神社内には青木磨崖梵字群(あおいまがいぼんじぐん)と呼ばれるものがあり、それが圧巻!!!とーーーーーーっても良い場所でしたのでご紹介します。

これからあたたかくもなりますので、是非皆様にも見ていただきたいです。


場所は玉名市青木

熊本市中心部から車でおよそ50分。新玉名駅からだと車で5分くらい。季節の良い時には新幹線に乗って、30分くらい歩いて行くのもいいかもしれませんね。

農道を抜けると、

広い駐車場があります。

そして、鳥居。行ったので二月で時期が時期だけに緑がないのが残念でした。

青木熊野座神社のナギ群。

玉名市指定天然記念物とされている、境内の中にある三本のナギは、樹齢400年以上と伝承されているとの事。

そして、青木磨崖梵字群(あおきまがいぼんじぐん)。熊本県指定史跡となっております。神社の中に二つも見どころがあるなんて、すごい!

口コミを拾ってみても、そんなに有名でもないようですし、もっとたくさんの人に来てもらいたいものです。

鳥居の中へ

この鳥居の横の大木は生きているのでしょうか?

とっても不思議な形で、まるで溶けてしまったような見た目をしておりますが、存在感がすごい。これもナギの木なのでしょうか?

入ってすぐのところには、岸壁から落ちてきたかと思われる岩が。

ゴミ一つ落ちていない、綺麗な神社です。

こちらには、

昔は色鮮やかであったであろう狛犬。

こちらも色あせていますが、

左右の随身。

にしてもこの向かって左側の絶壁。ものすごい迫力でした。ここに梵字が彫ってあります。

掘ってある梵字の一覧はこちら。

この梵字をこちらの図にて探しだします!これがなかなか難しくて楽しい!

ナギの木の周りには祠があります。その上に立派な梵字。

これですね。素晴らしい。第5号梵字。

そもそも梵字とは、古代インドの表音文字であり、中国や日本では梵字の持つ呪術的威力が強調され梵字一字が一定の仏や菩薩を表すようになったもの。

へぇ~知らなかったです。梵字の入れ墨を入れてる人がいるのはインターネットで見かけていましたけれども、そのような流れがあったとは。

そして、ここに見られる梵字群は平安末期から鎌倉~室町時代に、盛んだった修験者(多くは髪をそらず、半僧半俗の姿に兜巾 (ときん) をいただき、篠懸 (すずかけ) ・結い袈裟 (げさ) を掛け、笈 (おい) を負い、念珠や法螺 (ほら) を持ち、脛巾 (はばき) をつけ、錫杖 (しゃくじょう) や金剛杖を突いて山野を巡る…goo辞書より)によって刻まれたものと推定されているそうです。

修験者って、映画「砂の器」の親子で彷徨う笠智衆さんのような姿をパッと思い浮かべました。

立派な御手水。

その向こうにも立派な梵字が。先程の図をスマホで写真を撮ってから、岩の中から梵字を探す作業はとても楽しかったです。一つ一つに魂が宿っているような力強さに感動します。

まるでハンコのようなもの。

筆で描いたようなもの。深く刻まれ、それが岩だったとは思わせない柔らかささえ感じます。

そして最大の見ものがこちらです。

写真では伝わりづらいですが、うおーーーっと見上げてしまうこちら。第3号梵字。蓮華座の上に剣不動尊の仏体を構成しているそう。全長190㎝、幅60㎝、で、梵字群最大の規模をもち、その中心とされております。

こちらが下側の様子。

全体図はこうなんです。これを一気に生で見て頂きたいです。

私自身、梵字とは全く関わりも興味も持った事がなかったのですが、こちらの梵字群を見て、あちこち色んな場所の梵字を見て周りたいなと思いました。熊本県以外でも。

こんな絶壁の上の方、一体どうやって掘ったのでしょう。すごいなぁ。

ナギのご神木。ナギというのは葉が強くてなかなか切れない所から縁結びの木とも言われ大切にされているそうです。

そして、ナギという名前が、波のない平穏な状態の「凪」に通じることから、船乗りに信仰されているとの事。

木の間から注ぐ光が春の暖かさでとてもいい気持ちです。

奥にある祠には?

ガラス張りで鍵が掛かっておりました。

金色の仏様。

全てに背を向けられ、こちら側から梵字やご神木を守っておられるようなそんな気がしました。

まとめ

こちらの青木熊野座神社、とても静かな場所ですが強く激しいものを感じました。まるで岩が柔らかいかのように彫られた梵字群からのエネルギーなのかもしれません。信仰って、想いって、本当にすごい。

あれも欲しい、これも欲しい、あれ食べたい、これ飲みたい、と言いながらだらだらと過ごしている自分が恥ずかしくなるようなそんな場所でありました。

こんな素晴らしい場所が熊本に埋もれているなんてもったいない。是非みなさん行かれてみてください。

そして、入口にはナビには載っていないようなお散歩コースの案内もありましたよ。水筒を持って、全部回ってみたいな。

看板の裏はお手洗いになっております。ゴミ箱はありませんので全てお持ち帰りをお願い致します。

青木磨崖梵字群

住所

熊本県玉名市青木

駐車場

あり

※記事中の情報は取材時点のものです。内容等変更になっている場合がございます。

ライター紹介

ひらの

ひらの

本が好き、映画が好き、作る事が好き、でライターに辿り着きました。 熊本県以外に住んだことがない、肥後純血種。 気分転換で水源や史跡を見に行くのが大好きです。

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