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【くまもとの巨石】住宅街の中に突然の巨石 益城町にある「猫伏石」は人の手で運ばれてきたというので持ち上げてみようと頑張った

ライター:山田 山田

熊本県内各地に存在する、巨石の数々。

深い森の奥深くに、ちょっとした丘の上に、そして時にはぽつんと一個だけそびえている、さまざまな巨石を訪ねます。

今回は益城町広崎、住宅街の中にある「猫伏石」を見てきました。


益城町の猫伏石

こんにちは、肥後ジャーナルの巨人、山田です。

身長が186cmとやや大きめなので、普段「お前デカイから一緒に写ってるものが小さく見える」と文句ばかり言われてるので、

何かデカイものを取材してやろうといろいろ探していたところ、益城町に「猫伏石(ねこぼくいし)」なる巨大な岩があると聞いてやってきました。なんでも、加藤清正公の時代にまで遡る歴史ある巨石。

どうですか?ちょっと小人みたいに見えません?

この「猫伏石」、山奥とかに転がっていたらあんまり違和感ありませんが、あるのは住宅街のど真ん中。

どでかい岩がドスンと置いてある光景は不思議でなりません。

「猫伏石」なんて名前だからきっと猫に由来するのだろうと猫を愛する私はウッキウキしながらやってきました。

ちゃんと、由来も書いてあります。

なんでも、加藤清正公が熊本城を築城する際に、「土台になる大きい石欲しいなー」とめちゃくちゃ力持ちの横手五郎という男に探してくるように命じたそうです。

西原村ででっかい岩を見つけた五郎は猫伏(藁で編んだ敷物)に包んで、運んでたけど猫伏が破けてここに置いてっちゃったそうです。誰も動かせないので、それ以降ずっとこのままでした。というお話。

……猫じゃなかった。

いや、それ以前にこんなデカイ石を2つ、それ以外にも小さい石もあったそうで、もう人間業じゃないですよね。

どの方位から見てもめっちゃデカイ。

木も割と大きめですが、「猫伏石」が根本にあるせいで、そんな大きく見えません。

ミラーと比較してもこのデカさですよ。

そりゃ、私も小さく見えますよ。

猫伏石に挑戦してみた

横手五郎さんが持ち上げていたというのであれば、私も行けるはず…と全力で持ち上げて見ます。

うん、無理。びくともしない。五郎。小雨が降っていたので、苔で滑って力が入らないのかもしれません。

もう一個の方ならばと思いましたが、持ち上げることはできなくても、押したら…全体重かけてもびくともしませんでした。ですよね。

歴史を感じる巨石

益城町の住宅街に存在する「猫伏石」。突然現れるその姿は、住宅街にあるのが不自然なほど大きく趣のある巨石。

牛を抱えただとか、15人の人間を一度に抱えたとかさまざまな逸話の残る横手五郎の残した伝説の一つです。

真似して持ち上げようにも当然ながらびくともしません。

日常に溶け込んだ場所に、このような歴史的な史跡があるのはなんだか不思議な気持ちになりませんか?

猫伏石

ライター紹介

山田

山田

肥後ジャーナル編集部の大きい人。前職は地域経済誌記者やマーケティングのディレクター。将来の夢はヒモになること。 特技は誤字脱字。朝起きるのが苦手です。

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