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【熊本プチ歴史散歩5】三角西港のレトロ建築!旧三角簡易裁判所

ライター:羽田さえ 羽田さえ
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今回の熊本プチ歴史散歩の舞台は宇城市、世界遺産の三角西港です。
三角西港に行ったことがあっても、歩くのは海側だけで山側に何があるか知らない人も多いかもしれません。


旧浦島屋などが立ち並ぶ港エリアから道路(57号線)を渡って山側へ。水路の脇に続く石段を上ります。
ちなみにこの水路も西港の設備のひとつなので、世界遺産の一部です。


旧三角簡易裁判所本館って?


階段をのぼった先には「旧三角簡易裁判所本館」のレトロな建物があり、「法の館」として公開されています。嬉しい入館無料!


1920(大正9)年に建てられました。大正ろまんの香りがダダ漏れのレトロ建築で、国指定登録有形文化財でもあります。
当時の風情たっぷりの館内には、写真好きにはたまらないフォトジェニックな空間が広がっています。


何とも古めかしい雰囲気ですが、1992(平成4)年まで、現役の裁判所として稼働していたのだそうです。

聖地巡礼にも!あの映画のロケ地です

実はこの建物は映画「るろうに剣心 京都大火編・伝説の最期編」のロケ地にもなりました。


病院のシーンで使われた部屋です。板貼りの床に白壁のコントラストがきれいでした。


通路をはさんでロケ部屋に隣接しているのが法廷の部屋。裁判所だった建物だけあって、小さいながらも立派な法廷がありました。
一段高くなっているのが裁判官の席です。証言台や弁護人席もあり、昔の雰囲気そのままに見学できますよ。


ちょっとゆがんだ古いガラスもいい味出してるなと思ったら、さらっと怖いこと書いてます。窓枠が落ちるそうなので、窓は開けないようにしましょう。

ゴールは高台の展望所!


お天気が良ければ、裁判所からさらに山の上の展望台を目指しましょう。歩き始めるとすぐに「イノシシ出没!注意」という看板がありました。


山道をのぼって向かいます。それほど険しい道ではありませんが、未舗装で枝や葉っぱも落ちているので、歩きやすいスニーカーなどで行くのがおすすめです。


またもやイノシシに注意の看板。どんだけイノシシがいるのか、ちょっと不安になりつつ向かいます。


10分ほどで展望台に着きました。幸いイノシシにも出くわさずに済んだようです。

展望所からは、穏やかな湾内が見わたせます。


足元には三角西港。その先に広がるのは青い海と、ふたつ並んだ1号橋。天門橋と天城橋です。

まとめ


知っているようで知らない三角西港。浦島屋や龍驤館(りゅうじょうかん)、西港明治館などの印象が強いのですが、それは港の一部でしかありません。

山側にも、こんなに素敵なレトロ建築や展望台があったなんて、新発見でした。
熊本が誇る世界遺産・三角西港へ遊びに行ったら、海側だけでなく山側も散策してみてくださいね!

旧三角簡易裁判所(法の館)

所在地

宇城市三角町三角浦1031

見学可能時間

9:00〜17:00

定休日

不定休(年末年始等に休みあり)

ライター紹介

羽田さえ

羽田さえ

県外出身、1970年代生まれのライター。専門分野は旅行関係。巨木、仏像、おいしいもの、レトロなもの、じわじわくるB級系などが好きです。うっかり熊本市から北海道に引っ越しましたが引き続きよろしくお願いいたします。

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