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世界遺産「万田坑」があるのは荒尾市…で、荒尾市って万田坑以外なにがあるの?わからないから荒尾市役所に聞いてきた

ライター:伊藤 伊藤
キーワード:

旅行の規制緩和が行われ、旅行者が増えてきた昨今。熊本の観光地も賑わいつつあります。

そんな熊本観光地の一つが、世界遺産。

三角西港(宇城市)

天草﨑津集落(天草市)

万田坑(荒尾市)

引用:荒尾市

「天草地方は世界遺産以外に色々あるのは取材でも知ってますが、荒尾って万田坑以外になんかありますっけ?」

「何言ってるんですか!西日本最大級の遊園地、グリーンランドがあるじゃないですか!」

「他には?」

・・・

・・・

・・・

・・・

「思いつきません」

ならば、殴られるの覚悟で「荒尾近辺に万田坑以外の観光地ってあるんですか?」って荒尾市に聞きに行きましょう。


あらためてあらたま

荒尾市役所に電話して

「荒尾って万田坑以外の観光地ってあるんですか?」と聞いたら

冷静に

「なら、荒尾に来ませんか?」

と言われましたので、怒られるんだろうなぁと思い行ってきました。

炭鉱を彷彿とさせる、荒尾市役所の門。

凄く憂鬱そうな足取りで

担当部署である、産業振興課へ向かいます

「こんにちは、肥後ジャーナルです」

「お待ちしてました!」

お出迎えいただいたのは、産業振興課 観光推進室 副主任 平山さん。

「お電話では、大変失礼いた」

「(かぶせ気味に)まぁ、座ってください。伊藤さんにちょっとだけこの辺りのいい所を紹介させてもらおうかと思いまして」

そのパンフレットの量、ちょっとじゃないよね!?

「伊藤さん、熊本県内に日本一のモノ、もしくは日本最大級のモノっていくつかありますよね?何が思い浮かびます?」

「阿蘇のカルデラ、美里町の3333段の石段、熊本城、芦北のデカい瓦(マニアック!)、15mの天草四郎像とか」

「実はこの近くにもあるんです。日本いや世界最大級のものが。玉名の蓮華院誕生寺奥之院の梵鐘です」

荒尾じゃねーのかよ!

と思ったが口には出さないどこう。

「いま荒尾じゃないじゃんって思ったでしょ?あのぉ、あらたま地区ってご存知ですか?」

「名前は聞いたことあります、荒尾と玉名でしょ」

「ブッブー。正確には違います」

あらたま地区とは

6つの市町で構成される地域で荒尾市、南関町、和水町、長崎県の島原までフェリーで繋がっている長洲町、新幹線の新玉名駅がある玉名市、熊本市に隣接している玉東町の2市4町になります。

「知ってました」

「嘘は良くないです。今回、あらたま地区のほんの一部ですが伊藤さんに周ってもらい、あらたまのレベルを吟味していただきたいのです」

失礼な質問をしに来た我々に対し、吟味してほしいという謙虚な姿勢…なんか、この時点で申し訳ないし、あらたま地区の方の人の良さに感動しています。

「で、どこに行ったがいいのでしょうか?」

「まずは、私がセレクトした3箇所を周ってもらえますか?」

「唐突ですが、いかがですか?荒尾市役所からの眺めは」

「道路と家しか見えないですね」

しかし

この後、我々はあらためてあらたま地区の素晴らしさを体感することとなるのです。

奥之院

まず最初にやってきたのは、平山さんのお話にもあった

蓮華院誕生寺奥之院

ここに日本最大級の梵鐘があるらしい。

受付を済ませ、寺社内に入ると、いきなり現れた

でか!圧巻!

鐘の大きさは、直径2.88m・高さ4.55m・重さ37.5t!

日本というか世界最大級!

こんな貴重でありがたい梵鐘、修行もしてない煩悩だらけの一般人が鐘を鳴せるわけがな…

お坊さん「あ、鳴らします?」

できるんかーい!

ということで、鐘を突かせていただきました。

ほぼ毎日11時50分から限定6人で鐘を突くことができます。(お電話で奥之院にお問い合わせください)

まず、塗香というお香を手と全身に振ります。

和袈裟をかけて心を整えます。神聖な時間ですので緊張感が張り詰めます。

読経をされますので、後ろで手を合わせます。お経が終わると、鳥の声と風の音が今までよりはっきりと耳に入ってくる。何だろうこの現象。

橦木(しゅもくという鐘を突く木棒)に吊るされた縄を一人1本づつ持ちます。

さぁ突きますよーーーっとその前に

「ひとつだけ注意をよろしいですか?いい音・大きい音を出そうとが出て力一杯握って縄を振ると、縄に持って行かれて前方に転んでしまいます。私が掛け声をかけたら、力を緩めて橦木の力に任せれば、しっかりと鐘は鳴ってくれます」

人生と一緒だ…。

それでは。お坊さんの運動神経の良さに注目してご覧ください。

鐘の音は身体中をビリビリと震わせてくれます。実際の音は止んだとしても、頭の中ではずっと鳴り響いている感覚です。

この有難い体験は、皆さんもできますので是非味わってほしいです。

午前9時~午後5時(最終受付:午後4時30分)

参詣料:大人200円小人150円

TEL 0968-74-3533・駐車料無料

奥に足を進めると、五重塔。ここにも登れるんです(有料)。

日本建築って形・色合い・香り・様式すべてが美しい。

高台にいらっしゃるのは、ご本尊の皇円大菩薩大仏さま。

しっかりご挨拶をして、蓮華院誕生寺奥之院を後にしました。

いやぁ、神社仏閣っていつ行っても癒されます。特にバタバタしてる年度末だからこそ行くべし。

わさんたらんか

次の平山セレクトは

以前、ライトアップされた石像が恐ろしいと言う記事を書いた「江田船山古墳公園」

記事はこちら

公園内には「肥後民家村」と言う茅葺屋根の建物が並ぶ、タイムスリップエリアが存在します。

しかし

平山さんオススメは、入場門の右横にある

スリランカ・メキシコ料理の店「わさんたらんか」

ワサンタさんがやってる、スリランカ(ランカ=島)料理店だから「わさんたらんか」。

店内に入ったら、ここも…

タイムスリップできる店だったぁ!!

懐かしい小学校の椅子と机。ここでスリランカ料理だなんて、異空間異次元異世界に迷い込んだ気持ちになる。

あの頃に戻り、はい!!!って元気よく手を挙げて注文。(子供の頃はこんなにピンと手を挙げたことはなかった)

待ってる間に、浸っちゃうよねー懐かしさに。でも店内はスパイスの香りが漂ってるから、「俺、小学生時代をスリランカで過ごしてっけ?」てなる。

最初に注文したのは、卵がカレーのお風呂に浸かってるタンドリーチキン。ピリッとスパイシーで身はホロホロ。

お次はフライドカレー。ライス部分がドライカレー、つまりカレーONカレー。なんて説明しよう…どこまでもカレーです。

時間忘れて、撮影してしまう。どの場所でとっても映えるから。

続いてはヌードルカレー。ご飯の代わりに平打ち麺、カレー食べにきて「すする」とは思わなかった。

そんだけ食ったら、お腹ポッコリにもなるよねぇ。

懐かしさと美味しさをダブルでいただける「わさんたらんか」、ごちそうさまでした。

わさんたらんか

〒865-0136 熊本県玉名郡和水町江田302

08043145567

荒尾干潟

平山セレクト3箇所目。

ちょっと難しい話します。

荒尾干潟は九州で初めて「ラムサール条約湿地」に認定されています。ラムサール条約とは

特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約:この条約は、特に水鳥の生息地等として国際的に重要な湿地及びそこに生息生育する動植物を、国際的に協力して保全することを目的としています。1971年にイランのラムサールで開催された国際会議において条約が採択されたことから、「ラムサール条約」と呼ばれています。

熊本県ホームページより

世界的に貴重な干潟が熊本にあるのです。そんな荒尾干潟は、場所がちょっとわかりづらい。グーグルマップで検索したらちゃんと出ます。

車1台分しか通れないような道を

海まで走らせました。(平山さんにきいたらオススメしてるルートではありませんと言われました)

この日はあいにくの曇り空ではありましたが

それはそれで幻想的な風景が目の前に広がります。

ここで何するかって?

何もしない!

それが一番の楽しみ方かなぁと思います。

なので

海床路の先まで、野外用の机と椅子を持って行き

大自然のエネルギーを全身で浴び

珈琲なっと飲んでゆるっとしました。気持ちが騒ついてる方いらっしゃったら、自然と向き合うことをオススメします。

荒尾干潟へ行く際は、荒尾干潟水鳥・湿地センターを目指して行ってください。

荒尾干潟水鳥・湿地センター

市役所に戻ると…え?

今回行ったあらたま地域の3カ所って、なんかスピリチュアルな旅処だったなぁ。市役所に戻って平山さんに、素晴らしかったことを伝えに行こう。

「平山さん、万田坑だけじゃなかった。素晴らしいあらたまを紹介していただきありがとうございました」

「楽しんでいただけたら何よりです、もっともっとあらたまの素晴らしさを知って欲しいので、明日は長洲の金魚の館とか陶芸体験とか…」

「行きたいのは山々なんですが、また今度に」

「そんなこと言わずに…、もっとあらたまの良いところ見て体験して欲しいんですが、仕方ないですよね。でしたら、あらたま地区の素晴らしさを

観光編

風景編

体験編

とジャンル別に作った動画があるので、それを見てください!

「ね、平山さん。なんでこんな分かりやすい動画を最初に見せてくれなかったの?」

「実際に行って体感しないと、その良さはわからいでしょ?この動画は所謂メニュー表ですよ。この中からお好みの場所を選択して、是非あらたまを体感して欲しいです」

おっしゃる通りです。奥之院の梵鐘も、わさんたらんかのカレーも、干潟の素晴らしさも行って初めて「わぁ、すげー!たのしいー!美味しい!」ってなったもん。熊本市から1時間程度で行けるので、フラッとドライブがてらに心身のデトックスしてください。

あらたまツアーに関する詳細は↓↓をクリック!

あらたま(荒尾・玉名)地域の魅力をご紹介します!

あらたまツーリズム協議会

お問い合わせ

0968-74-2113

ホームページ

https://www.pref.kumamoto.jp/site/kenhoku/163222.html

ライター紹介

伊藤

伊藤

演劇の先生やったり、アニソンやメタルのDJやったり、バンドやったり、サブカル好き思春期48歳独身。健康診断で中性脂肪が赤信号だったので、たまにジョギングすることにした。やっぱり犬が好き。

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