もうそろそろゴールデンウイークですね。
今年は有給などねじ込めば最大9連休になるらしいですよ。ひゃっほう。
どこに行こうかな何しようかなって考えるんですが、結局多分県内にいます。
きっとそんな方も少なくないでしょう。
しかし想像だけでも海外に行きたい。
そこで私は現実逃避するため世界地図を見ていたところ、あることに気が付きました。
ほう…地中海…
これを…
こうすると
なんか似てる!!!
宇土半島をイタリアとすると、八代~水俣までのエリアが似てる気がする!!
ということは、地中海まで行かずとも県内で地中海バカンスができるという画期的なシステムがここに生まれたということです。
きっと現地も地中海のような風が吹いているに違いないと現地調査に向かいました。
ここは芦北ではないニースだ
ということでやってきました。芦北町こと熊本のニース。私の中では確実にそうなんですけどね、ほら「エビデンス出せや」とか言われるといやなので、わざわざ現地調査をキメこんだってわけです。
では実際に見比べてみましょう。
【フランス ニースの海】
【芦北 鶴ケ浜海水浴場】
うん!大体一緒!!!
とはいえ念のため他の箇所も探しておきましょう。
向かったのは御立岬公園。
熊本・鹿児島・長崎がいっぺんに見れるスポットから海を眺めてみると
まるでフランス郊外のようではありませんか。
若干ジブリっぽさは否めませんが、ジブリも大体あのあたりの街並みが多いイメージなので、さほど大きくずれ込んではいないはず。
ご機嫌になったのでこのあたりを散策してみると…
何やら塩が作れる施設を発見。
あらやだ。塩が作りたいわ。
「こんにちは。塩を作りたいのですが」
「あーすみません…準備などがあるので飛び込みではお受付してないんですよ」
じゃいいですと帰ろうとも思ったのですが、ひょっとしたら「今回だけ特別ですよ」パターンがあるかもしれません。この返しは非常に重要になってきます。
「あー…じゃせっかくですしどんな風にして塩を作るのかだけでも教えていただけませんか?」
「あ。それくらいなら大丈夫ですよ」
よっしゃきた。
そんな思惑も知らずただただ優しく説明してくれる有限会社御立岬の枇杷木さん。
てっきり目の前の海から海水とってきてそれを蒸発させて塩作るのかと思いきや
「ここの塩は海水からではなく、塩湯からの採取ですね。全国的に見ても数少ない方法でとれた塩でカルシウムも豊富なんですよ」
近くに温泉施設…もといスパがあるのですが、その泉源にすでに塩が入っているんですって。
それをこんな感じで循環させていく珍しいタイプの塩。
完成形はこんな感じ。
「まだ水分が抜けきってないので下から水分がしたたり落ちてますが、これはいわゆる「にがり」ですね」
「なるほど。これが乾燥しきったら我々が普段食べている塩になるんですね」
「そうです。これはバスソルト用の塩なんですけど行程は同じなので」
何やらここで作られる塩は珍しいだけではなくカルシウムも豊富で、サラサラとしたパウダー状なのがポイント。この塩を利用したバスソルトならば、お湯溶けもいいでしょうし、芦北地方で採れた柑橘の香り付けもしてあるそうで、最高のお風呂タイムが楽しめそう!
「へえ。そうなんですね。それはどこに行けば購入できますか?」
「分かりません!」
????????
「カッセジャパンさんに塩だけは送っているんですけど、その後の詳細は聞いてません!」
まるで敵に塩を送るみたいなテンションで謎に包まれた感じですが、これ以上粘っても塩作りはできそうにないと判断し、次の目的地に向かいました。
ここは津奈木町ではないシチリアだ
次にやってきたのは津奈木町ことシチリアです。
まあまあご覧ください。
【イタリアシチリア島タオルミーナ】
【津奈木町 赤尾島】
もう間違い探しレベルですね。
サクッと検証もできたので津奈木名物オイスターバルでも堪能しようと向かったのですがまんまと休み。どうやら基本週末しか開いてないみたいです。
悔しいが過ぎる。
ここまで来たら牡蠣フライ定食でもいい。牡蠣が食べたいとグーグルマップ先生に尋ねたのですが近隣にはなし。
しかし我々はこれまで幾度となく津奈木町に訪れているので、役場に電話すれば大体大丈夫なはずなのです。
「…という訳でしてね。今すぐ津奈木の牡蠣が食べたいのです」
「あーでしたら、牡蠣の瓶詰めが新しく開発されたって話は聞きましたよ」
「それはどこで入手できるんですか?」
「わかりません…カッセジャパンさんに送ってはいるんですが…」
なんということでしょうか。一度ならず二度までも。
このカッセジャパンとやらめ。もういい加減にしてほしい。
しかし前向きに考えればこれも旅の醍醐味っちゃそうですよね。ここが本当のシチリアならばこのように聞きたいことも聞けずただただ道を右往左往するのみです。
なんならこの隙にスリにあっているかもしれない。
しかしここは日本、そして熊本。
言葉も通じるうえに
歩いている人よりも銅像のほうが多いくらいなのでスリにあう危険性も低い!!
うっかり謎ワードで本来の目的を忘れるところでした。さあ気を取り直して次は水俣にむかいましょう。
ここは水俣ではないバレンシアだ
最後にやってきたのは水俣ことバレンシアですね。
【バレンシア ファロ・デ・サンタ・ポラ展望台】
【水俣 福田農場】
水俣も海沿いかなーなんて思っていたのですが、地中海といえば柑橘類!特にレモン!なイメージだなと思いついたので、水俣で無農薬レモンを栽培されている農家さんのところへ向かいました。
株式会社ミスターオレンジ 代表取締役 安田さん
安田さんは今回ご紹介いただく無農薬レモンのほか、しらぬい(デコポン)、グレープフルーツ、スイートスプリング、バレンシアオレンジなどの果実を栽培されています。レモンを栽培しているハウスに早速お邪魔しました。
「なんかキエエエエエって雄たけびが聞こえますが何ですか」
「ん?七面鳥。雑草をね食べてくれるんですよ」
「え?」
いました。間違いなくこれは七面鳥。言葉は通じませんが鳥からの「やんのかコラ」という圧はビンビンに感じます。
ここのレモン栽培では日本で唯一「七面鳥農法」を採用。除草剤を使用しない代わりに七面鳥を放し、雑草や害虫を食べてもらっているんだそう。そうすることで土壌がより豊かになり循環型農業となり得るのです。
「はいこれがレモンの木ですよー」
めっちゃたわわ!!!
勝手なイメージで柑橘類は海沿いの段々畑で栽培されていると思っていたのですが、まさか住宅地のビニルハウスにこんなレモンがたわわだとは。
「それはいわゆる”露地”ってやつですね。もちろんそういう栽培の方法もあるんですがいかんせん病気などのリスクがあるんですよ。雨が媒介して病気などは発生するので、ハウスで栽培したほうがいいんじゃないかと思ってですね」
なるほど。確かにそういわれればそうですよね。盲点でした。
温暖な気候でストレスなく自然のまま栽培されたレモンはどれもピカピカに輝ていて美しい。もちろんワックスなんて使用されていません。
レモンそのものが発するオイルなんだそう。もう皮の香だけでトリップしそうです。
「このレモンを使った料理とか最高でしょうね」
「そうですねー。そういえばうちのレモンの皮を使ったクラフトビールができるとかなんとか」
「もうさすがにそのくだりは分かります。でもどこにあるのかは知らんってやつでしょ」
「そう!!私も新聞で見ただけの情報ですもん!材料に使いたいからーって連絡があってレモンばカッセジャパンさんに送ったんですけど…まだ手元に届いてなくて、早く飲んでみたいんですけどねぇ」
なんてことですかもう。
乗りかかった船じゃありませんが、さすがに1日に3回同じことを聞いたならいいですよ。私がカッセジャパンにモノ申してきます。
…というわけでカッセジャパンにいます。
カッセジャパン林田さん
「..という訳ですよ。熊本でも地中海を感じられる!って意気揚々と行った先で、結構いいこと聞いたのにその現物がないて。みんなカッセジャパンさんに送ったのにって言ってましたよ。どういうことですか」
「いや違うんですって。ムトーさん行くタイミングが悪すぎました」
「この期におよんで人のせい!!!」
「まずはこちらをご覧ください」
おっしゃれーー!!!シャレオツ~~
何やら芦北、津奈木、水俣の新しいブランドとして生まれたのがこの「Kumamoto Blue Journey」。
1.水俣産のレモンの皮と津奈木産のレモン果汁が入っているクラフトビール
2.津奈木町の牡蠣が入っている牡蠣の瓶詰め
3.芦北町の温泉水の塩を使ったバスソルト
この3商品が今年の3月下旬から順次発売されるんですって。
どんなにオシャレなパッケージであったとしても、実際にどうなのか?って結構、原料に左右されるものですよね。
しかしその原料は偶然にも先に「いいものだ」と知っているので、確実にモノはいい!ということが使う前から分かっています。
「すごい話」
「ありがとうございます。先ほどお伝えしたタイミングなんですが、たまたま向かわれたときがまだ商品が未完成だったんですよ。いよいよプロモーションも完成しましたので、順次、道の駅芦北でこぽん、道の駅みなまたミナマータ、つなぎ百貨堂ほか水俣・芦北地域の道の駅、物産館でも順次販売予定です!」
熊本市内であればサクラマチ地下の「旬彩館さくらLIQUOR」でも販売中。
これさえあればゴールデンウィーク中、仕事であったとしても気軽に熊本の地中海を楽しむことができそうです。
これからお外で遊ぶのも心地いいシーズン。
芦北津奈木水俣の海の恵みを存分に味わせるこのセットで、ぜひ窓を開けて地中海旅行気分を味わってみてはいかがでしょうか。
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