【悲願】「天草の﨑津集落」がユネスコの世界遺産に認定へ!
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イコモスがついに推薦!「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産にほぼ内定!
5月4日、イコモス(ユネスコの諮問機関)からユネスコに、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産にふさわしい」との勧告したとのこと。おそらく夏には、「天草の﨑津集落」がユネスコの世界遺産委員会の審議を経て、世界遺産登録となりそうです!
色々経緯はありましたが、ついにユネスコ世界遺産になりそうですね!
肥後ジャーナルで以前、天草の旅を記事としてご紹介した際に、﨑津集落の現地案内人の方より、世界遺産を目指すその思いを聞いていました。
実は認定された要因は隠れキリシタン!?
﨑津諏訪神社
前回の申請時に見送られたことから、今回は着眼点を弾圧された信仰を密かに200年以上守り続けてきたその人々に変えて申請、それがキリスト教国が大半のヨーロッパの支持を集める形となり、今回の認定にも有利に働いたようです。
キリスト信仰を神社(﨑津諏訪神社)に偽装し、神社を参拝するふりをしながら、「あんめんりゆす(アーメン、デウス)」と唱えていたそうです。
そのほかにも、神社の祠の観音開きの扉を“閉めると十字架が出てくる”といった工夫など、江戸初期の凄まじい迫害の中で、ひっそりと信仰を続けるための工夫が随所に見られます。
その状態を江戸幕府が終わるまで何代も続けてきたわけですから、その想いには凄いものがありますよね。
明治初期の建物としては、周辺地域が貧しい漁村で平屋の家しかない中で、立派な建造物を建てている「崎津天主堂」。地域のキリスト信仰の熱さがこの建造物を後押ししたのでしょうか。
この崎津天主堂は中も凄い!
引用元:http://www.city.amakusa.kumamoto.jp/sakitsu-sekai/kiji0034488/index.html
この写真を見るとわかる通り、教会の床が「畳」なんですね!
今は畳の上に椅子を並べていますが、当時は畳に座って神父の言葉を聞いていたのだそう。
ぜひ一度は訪れるべき場所です!
この世界遺産はまさに“庶民の歴史”が評価された珍しい場所です!
今後、登録に向けて盛り上がりを見せること間違いなし。ぜひ一度は訪れてみられることをオススメします!
■崎津天主堂■
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