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創業93年八代で真空管アンプを修理し続ける「ラジオクロネコ」マニアックなのに懐かしい

ライター:山田 山田

八代市の本町商店街にある町の電気屋さん「ラジオクロネコ」。いわゆる白物家電の修理などを全般に地域を支える電気屋さんなんですが、なにより特徴的なのは真空管アンプを始めとする昔ながらのオーディオの修理ができることなんです。昔ながらの技術ゆえ、修理できるお店が少なく、マニアから愛されるお店なんです。そんな「ラジオクロネコ」にお邪魔してきました。


本町商店街にある「ラジオクロネコ」

八代本町商店街のアーケードにある「ラジオクロネコ」。家電製品の修理を手掛ける町の電気屋さんなのですが、まず目につくのがオーディオ機器。昔ながらの真空管アンプを修理できるお店として有名なんです。

真空管アンプは、電球のようなガラス玉を使った音の増幅器のことです。レコードなんかの音を大きくしてスピーカーに流す機器。

今回お話を聞いたのは、ラジオクロネコの森精一さん。2代目店主で、3代目の浩喜さんと一緒にお店を営んでいます。

お二人に、今でもなお真空管アンプの修理を続けている思いを、私、肥後ジャーナルの山田が聞きました。

真空管アンプって、今ではほとんど見かけませんけど、修理を続けているって凄いなって思います。創業からずっと手掛けているんですか?

そうですよ。家電屋として創業したお店ですが、当時は今みたいに家電は溢れていませんでした。扇風機とか照明とかそういうのはありましたけどね。ラジオも大手メーカーは作っていなかったので、製作もやっていたんです。あとは鉱石ラジオなんかも扱っていたみたいですね。

鉱石ラジオ。

当時は今みたいに電波も飛び交っておらず、空気が済んでいたので愛宕山から発信されている東京のラジオも聞けていたそうです。その頃からずっとオーディオも手掛けています。

売上は家電が9割 仕事量はオーディオ9割

戦前から真空管アンプを修理し続けているって凄いですよね。そこから徐々にデジタル機器が増えていく中で、今でもなお続いているって凄いなって思いました。

売上の9割は家電なんですよ。残り1割がオーディオ。でも、仕事量はオーディオ9割ですけどね(笑)。だからやっていけてるんです。

売上と仕事量が逆ってすごいですね。やっぱり、好きだからやっていけてるんでしょうか?

音楽を聞くのが好きですね。やっていて面白いと思います。作るだけなら続かないですよね。

私もそうですね。趣味がこうじてってところはあります。本当のところ、趣味は車なんですけど(笑)。

修理できるだけの部品って、今もあるんでしょうか。

真空管がだめになったら、交換するしかないのですが、今でもチェコをはじめ、中国やアメリカで作っています。昔のレアなものもヤフオクなんかに出ていますよ。手が出せる金額では無いもの多いですが、現在製造しているものであれば、問題なく手に入ります。

Amazonにも売ってますね。

Amazonにあるって、なんかものすごいお手軽感。やっぱり音も全然違うんでしょうか。

ちょっと流すんで、聞いてみて下さい。

真空管アンプから生まれる音を聞いてみた

真空管アンプに繋がれたドデカイスピーカーからクラッシクが流れ始めたので近くで聞いてみました。

おー、なんか音に深みがありますね。

よくわかんないけど。

古いスピーカーほど、老獪な音がしますね。デジタルの音と違って、長時間聞いていても耳が疲れないような気がします。

やっぱり、おふたりとも音には相当詳しいんですか?

お客さんの方が詳しいことが多いですよ(笑)。よく教えてもらっています。

ちなみにこれが真空管アンプ。

持ってみてごらん。

うおおおおおお、めっっちゃ重いじゃないですか。

それで40kgくらいですね。

そんな重いんですか!驚き…。

店に歴史あり

これ、昔の配電図でVictorのやつ。こういうの見ながらやってたんですよ。

めっちゃ古い本!歴史感じますね。

93年やってるからなぁ。

ちなみに、精一さんのご年齢は。

94歳。

店より先輩じゃないですか。もう弟みたいなもん。それだけ長い歴史があるんですね。

そうだね(笑)。父がはじめた頃はラジオを宮崎とかまで売りに行ってたそうですが、時代もかなり変わりました。

店に歴史あり、ですね。

歴史といえば、親父は戦時中、アンテナ立てて米軍の通信を…

ちょっとまってください、その話は危ない。めっちゃ聞きたいけど書くの怖いです。

持ち込まれるアンプは「誰かの思い出の品」

この仕事のやりがいってなんでしょう。

修理で持ち込まれる真空管アンプは、誰かの思い出の品であることが多いんですよね。だから喜んでもらえることが多い。

家電の修理以上に、喜んでもらえますね。

確かに、それだけ大事にされているからこそ、今なお残っているわけですもんね。

誰も修理できなくなると、真空管アンプ自体がなくなってしまうので、残していきたいという思いもあります。でも、気負うことなく、店は半分遊び、趣味のような気持ちでやっています。この作業台に座っていることが多いですね。歳なのでよく寝てますけど(笑)。

昔ながら真空管アンプを守り続ける八代の老舗

昔ながらの真空管アンプを親子で守り続ける八代の老舗「ラジオクロネコ」。

店内に一歩足を踏み入れると、まるで昭和の電気屋にタイムスリップしたかのよう。

こういったお店があることは、ただそれだけで地域の誇り。もしも家に眠っている真空管アンプがある方がいたら、たまにはレコードでも聞いてみてはどうでしょう。もし壊れていたら、ぜひ「ラジオクロネコ」へ

ラジオクロネコ

住所

〒866-0861 熊本県八代市本町1丁目6−15

営業時間

9:00~18:30

定休日

日曜日

電話番号 0965326188

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ライター紹介

山田

山田

肥後ジャーナル編集部の大きい人。前職は地域経済誌記者やマーケティングのディレクター。将来の夢はヒモになること。 特技は誤字脱字。朝起きるのが苦手です。

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